全てにおいてノーマル以上!ヨシムラ「機械曲サイクロン GPマグナム タイプダウン モンキー125用」

【ビッグマシン・ゼロ:文-中村友彦 写真-山内潤也】

得るモノがあれば失うモノがあるというのが、世の常である。
だがしかし、ヨシムラが開発したモンキー125用マフラーは、あらゆる要素でノーマルを上回る資質を備えていたのだ。

エンジンがスムーズに気持ちよく呼吸している

ヨシムラと言ったら、大排気量スポーツ。世の中にはそんなイメージを抱く人がいるかもしれないが、同社は’70年代から4ストミニにも積極的で、近年ではモンキー50やエイプ、グロムなどに対応するパーツが、長期に渡って好セールスを記録している。
もちろん今年から発売が始まったモンキー125に関しても、ヨシムラはさまざまなパーツを発売する予定で、その第1弾として開発が進んでいるのが、当ページで紹介するGPマグナムなのだ。

音もルックスも“ヨシムラらしさ”を追求

構造的に見るなら、エンジン下でエキパイがぐるりとU字を描く、アップサイレンサーのノーマルに対し、GPマグナムはエキパイがほぼストレートなダウンタイプ。この2車で比較試乗を行った僕が、どんな印象を抱いたかと言うと……。

▲GP-MAGNUM
アップタイプのノーマルに対し、ヨシムラらしい排気音とルックスを追求した結果、同社の第1 弾マフラーはダウンタイプを選択。実測重量はスチール製のノーマルが5.04㎏なのに対し、ステンレス+カーボン/チタンのGP マグナムが2.3㎏。この差異には素材だけではなく、エキパイの長さも関係していると思われる。

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ヨシムラ:機械曲サイクロン GPマグナム 商品ページ

▲NORMAL

モンキー本来の素質を解放する

▲φ32mmのエキパイとφ50・8mmのテールパイプの間には、排気脈動を考慮したテーパーパイプを導入。STDとは異なるエキパイの構造エンジン下で管長を稼いでいるSTD(使用パイプはφ22.2 / 25.4 / 28mm)とは異なり、GP-MAGNUMはストレートな構造を採用。

STDとは異なるエキパイの構造
▲エンジン下で管長を稼いでいるSTD(使用パイプはφ22.2/25.4/28mm)とは異なり、GP-MAGNUMはストレートな構造を採用。

全域でノーマルを上回る
▲データ上の差異は1ps に満たないものの、GP-MAGNUM は、全域でSTD を凌駕するパワーを発揮。

▲φ90mm×250mmのサイレンサーエンドには、商品名をレーザーマーキング。インナーパイプは数種類を検討した後に、φ50.8mmを選択。
▲サイレンサーを車体に固定するのはステンレスロストワックス製のT字型ステー。その表面にはヨシムラのロゴも刻印されている。

ヨシムラの圧勝だった。と言っても、単体で乗っているぶんにはノーマルも悪くないのである。ただし、重厚で歯切れのいい排気音、スロットル操作に対する反応のよさ、高回転域におけるシャープで心地いい伸び、全域で少なくなっている振動など、GPマグナムの美点を体感した後だと、ノーマルは本来の資質を抑え込んでいるかのようで、特に高回転域の回り方が苦しそうに思える。逆に言うならヨシムラ車は、どんな領域でもエンジンが気持ちよさそうに、スムーズに呼吸していたのだ。

なおGPマグナムで個人的に意外だったのは、高回転域重視と思える構造にも関わらず、低中回転域のトルクがきっちり確保されていることと、スロットル開度をほぼ一定で走る、まったり巡航が楽しかったことである。このあたりは、エキパイが細くて長いノーマルのほうが有利と僕は考えていたけれど、ヨシムラはその予想を見事に裏切ってくれた。
中でも、僕が興味を惹かれたのはまったり巡航での楽しさで、125ccらしからぬ鼓動感が堪能できるこの特性なら、長距離も飽きることなく走り続けられるに違いない。

ノーマルよりスポーティな走りが楽しめるだけではなく、より上質なフィーリングも味わえる。それがGPマグナムに対する僕の印象で、第1弾でヨシムラの技術力を目の当たりにした僕としては、今後の同社のモンキー125用パーツの展開が、非常に楽しみなのである。

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ヨシムラGPマグナム機械曲サイクロン
タイプダウン エクスポートスペック 政府認証(モンキー125用)

▲STB(チタンブルー)

▲SC(カーボン) 既存のモンキー50 用GP マグナム同様、サイレンサーカバーは数種類から選択が可能だ。

年内発売予定
音量:近接86.5dB(ノーマル75dB※)
出力:8.82ps(同8.43ps※)
重量:2.3㎏(同5.04㎏※)
※ヨシムラによる計測値

「チューニングへの対応も織り込み済です」

▲ヨシムラジャパン マフラー事業部 次長 吉田 学さん

当社のマフラーは絶対性能を追求しつつも、誰もが気軽に楽しめることを念頭に置いて開発しています。特に単気筒用は性能を追求すると、トゲトゲした印象になりやすいので、モンキー125用では、優しさとマイルドさをかなり意識しました。もちろん、既存のモンキー50 用と同じく、チューニングエンジンへの対応も考慮して設計しています。

▲生産はタイで!モンキー125用マフラーは、’17年9月から稼働を開始した、タイのヨシムラアジアで生産。同社はヨシムラグループにとって、日本とアメリカに次ぐ第3の拠点だ。

「アップタイプ」もただいま開発中!

多様な4ストミニ用パーツをリリースするヨシムラだが、モンキー125 も同様の展開を検討しており、現在はアップタイプのマフラーを開発中。スリップオン(写真)とフルエキが登場予定だ。

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