和歌山利宏 インターモト2018 車種別速報レポート

【和歌山利宏:モーターサイクルジャーナリスト】

SUZUKI

KATANA

初代カタナがここケルンショーで登場したのが1980年。それから28年経って、新生カタナが発表された。ベース車をGSX-S1000とし、基本機能を引き継ぐが、スタイリングは見事に生まれ変わっている。着座位置が前寄りになり、ハンドルもベース車よりも高めで、アップライトなクラシカルイメージで駆ることと想像できる。

GSX-S750

最高出力35KWのA2ライセンス対応車が加わった。

GSX-R1000R

カラーリングの変更に加え、1000Rにはピボット高調整機構が加わり、フロントブレーキのホースがスチールメッシュタイプになった。また、タイヤも新しいRS12が標準装着となった。

RM-Z250

12年目になるに当たり、エンジンにも車体にも大きく手が入れられた。エンジンは5%の出力アップが図られ、フレームに剛性特性を最適化するなどでハンドリング性能も向上させている。

YAMAHA

YZF-R125

生まれ変わったR125は、エンジンに可変バルブシステムが装備され、性能はよりワイドレンジで強力になった。車体も一新され、ハンドリングが高次元化され、スタイリングもアグレッシブにR1をイメージさせるものとなった。

Tracer 700GT

トレーサー700GTの2019年型は、ツーリング用のハイスクリーン、人間工学に基づいたシート、ボディ同色で20リットル容量のサイドケースを装備。ツーリング性能を高上させている。

XSR700/900

▲XSR900

▲XSR900

赤ラインのヤマハヴィンテージカラーモデルが加わった。

WR450F

1998年に登場したエンデューロマシンのWR400Fは、2000年に排気量を399ccから426ccに拡大。そして2019年型は、2018年型YZ450Fと同様に、エンジンも排気量449ccに完全新設計され、大きく生まれ変わった。

フレームもアルミデュアルビームタイプとなり、軽量スリム化が図られ、ハンドリングを向上させている。レースキットで、スマートフォンからエンジンのセッティングを変えられるアプリのパワーチューナーが用意されることも目新しい。

Kawasaki

Ninja125&Z125

▲Ninja125

▲Ninja125

▲Z125

▲Z125

ヨーロッパでは日本の原付感覚で普及している125ccスポーツが加わった。単気筒スポーツのNinja250SL/Z250SLの車体を流用し、エンジンをスケールダウンしたものと考えていいようだ。

BMW

R1250GS/RT

▲R1250GS

▲R1250GS

▲R1250RT

▲R1250RT

R1200GS/RTから進化したR1250GSとR1250RTには、動弁機構の吸気側にシフトカムテクノロジーという可変バルブタイミング/リフト機構を装備し、排気量を1,169ccから1,254ccに拡大したエンジンが搭載される。

吸気カムにはフルロードのラージカムとパーシャルロードのスムールカムが並んで配置され、そのカムがエンジン回転数に応じて横にスライドすることで、作動するカムが切れ換わり、バルブタイミングとリフト量が最適化される。さらに2つの吸気バルブの動きは同期せず、タイミングをずらすことでスワール効果を得ることができる。これにより、出力特性、燃費性能、排ガス性能の向上に貢献できるという。

また、ASC(オートマティック・スタビリティ・コントロール)がトラクションをコントロールし、標準装備となったヒルスタートコントロールが坂道発進での後退を防止してくれるなど、装備も充実している。

DUCATI

Full Throttle

ドゥカティのScramblerは、INTERMOTで3モデルが新しく登場。全モデルにコーナリングABSを投入するなど、改良の手が加えられている。

Full Throttleは、2018年のアメリカン・スーパーフーリガン選手権に参戦しているフランキー・ガルシア選手が駆るフラットトラックレーサーをイメージさせるモデルだ。燃料タンクは、ブラック&イエローの2トーンカラーにホワイトのラインが入り、ダートトラッカーの雰囲気が溢れている。

Scrambler Cafe Racer

125 GP Desmoからインスピレーションを得たシルバー・アイス・マットのグラフィックとブルーのフレームを特徴としている。スポークホイールとハンドルバーエンドミラーが、60年代のスタイルを演出している。54という番号は、往年の名レーサー、ブルーノ・スパッジアーリに敬意を表しているという。

Scrambler Desert Sled

伝統的なアメリカン・オフロードバイクの世界を再現したモデルだ。オフロード・ライディング・モードが設定されており、このモードでは、ダート走行を楽しむためにABSの作動をオフにすることができる。

TRIUMPH

Street Twin

2016年に登場したStreet Twinは、大きく革新を遂げた。10ps出力が向上したことに合わせ、ブレーキ性能やハンドリング性能、電子制御にもテコ入れされている。

ボンネビルシリーズにあって、お手軽感もあるStreet Twinだが、スポーツ性能が著しく向上。侮れない存在となったようだ。

Street Scrambler

Street Twinと同様にエンジンが強化されるとともに、トータル性能が向上している。

INDIAN

FTR1200/S

▲FTR1200S

▲FTR1200S

ワークスマシンとも言えるスカウトFTR750は、フラットトラックレース選手権において、昨年、復活1年目にしてシリーズチャンピオンを獲得。そのイメージを公道用市販車に落とし込んだのが、このFTR1200である。

スカウトの1,133cc水冷Vツインを1,203ccに拡大、専用のトラスフレームに搭載。電子制御が今日的に充実したFTR1200Sに対し、FTR1200は素のバイクを思わせ、それに呼応するように、FTR1200Sのデジタルメーターに対し、FTR1200はオーセンティンクな丸型アナログメーターが装備され、FTR1200Sにあるビキニカウル風のライトカバーも装着されない。

▲FTR1200

▲FTR1200S

PIAGGIO

MOTO GUZZI V85TT

モトグッチにとっては久しぶりとなるアドベンチャーの登場である。昨年のEICMAでコンセプトモデルとして出展されたが、今回は市販車としての登場である。

新設計の空冷850ccで、80psを発揮。フレームも専用設計され、鋼管製でエンジンを剛性部材に利用している。クラシカルアドベンチャーを目指しているとのことで、日常性に沿った使い勝手も期待できそうだ。

APRILIA RSV4 RR

グラフィックも新たにレッドホイールを履く。

▼関連記事まとめ

和歌山利宏

和歌山利宏 モーターサイクルジャーナリスト

投稿者プロフィール

1975年にヤマハ発動機に入社。ロードスポーツの開発に携わる。
レーシングライダーとしても活躍し、鈴鹿8耐第4回大会では4位入賞。
85年からはヨコハマゴム契約となり、タイヤの開発テストを行うとともに、
ワイルドカード参戦した87年の日本GPでは、250ccクラスで11位に入る。
90年からはジャーナリストとしての活動を始め、現在に至る。

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