【ヤマハ「NIKEN」試乗速報】雨で楽々ヒザ擦りも!圧倒的じゃないか、この安心感!

【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】

今年後半で最も注目されているモーターサイクルのひとつ、ヤマハの「NIKEN」のメディア向け試乗会が伊豆のサイクルスポーツセンターで開催されました。もちろん、国内初試乗です!

バイクに不慣れな人ほど楽しめる

NIKENはヤマハが進めるLMW(リーニング・マルチ・ホイール)初の大型スポーツモデルで、トリシティ125/155に続く第三弾になります。LMWとは車体全体が傾いて曲がっていく3輪以上の乗り物のことで、NIKENはフロント2輪、リヤ1輪というユニークなデザインが特徴です。

ヤマハの開発陣からのプレゼンテーションでは、「外的変化に強く安定感・接地感に優れたLMWの特性をコーナリングで存分に楽しんでほしい」とのことでした。また「バイクにたまにしか乗らない人、バイクに不慣れな人にこそ是非おすすめしたい」とも。

私が試乗するタイミングではちょうど激しい雨が降ってきてしまい、一瞬気持ちが折れそうになりましたが、NIKENの性能を試すには絶好の機会と気持ちを切り替えてコースインしました。

普通の2輪に極めて近い乗り味

巨大なフロントまわりのボリューム感に圧倒されながら跨りますが、ライポジは意外に普通で、上体をアップライトに構えたツアラーみたいな感じ。タンクまわりも絞られていて足着きもさほど悪くありません。

エンジン音はMT-09とよく似たハスキーな3気筒サウンドで、やや重低音が増した感じ。実際にクラッチをつないでみると、クランクマスが増大しているおかげで発進も滑らかです。クイックシフターで小気味よくシフトアップしながら加速しつつ左右に軽く車体を振ってみますが、思っていた以上に普通のバイクっぽい挙動。事前のイメージではもっとフロントまわりの重さというか手応えを予想していたので意外でした。

4輪的なブレーキングも可能に

LMWの威力を最初に思い知ったのがブレーキング。コーナー手前で強めにブレーキングすると、恐ろしい勢いで減速していきます。ABSの作動をチェックしようと思い切りフロントをかけてみると、なんとリヤが浮いてきてジャックナイフ状態に。雨天でしかもフルウェット路面では通常の2輪ではありえないグリップ力です。

もちろん、繊細なコントロールもしやすく、フロントブレーキを引き摺りながらコーナーに進入していくスポーティな走りがウェット路面でも普通にできてしまうのが驚きでした。そしてバンク中にも普通にフロントブレーキをかけて速度コントロールができる。この感覚は4輪に近いかもしれませんね。

フルウェットで楽々ヒザ擦りも!

コーナリングはNIKENの独壇場です。試乗コースは日本によくある峠道を模したレイアウトになっていて路面のミューも公道と同程度。少しずつペースを上げながら探り探りバンク角を深めていきますが、とんどん深くなっていき気が付くとフルバンク状態に。NIKENは構造上、最大バンク角45度まで車体を傾けることができるそうですが、体感的にはそれに近いところまで寝ている感じ。

でもよく考えるとフルウェットなんですよね。フロントの接地感がとても豊富で旋回中の車体の挙動も安定しているため、自然に寝かせていけるんですね。通常の2輪であれば、ここまで寝かせたらいつフロントが切れ込んでグリップを失うか気が気でない状態。神経を擦り減らしながらのライディングになるはずが、NIKENでは鼻歌まじりでヒザ擦りもできてしまいます。くどいようですがフルウェットで。もちろん、絶対に転ばない保証はないのでムリは禁物ですが、NIKENの底知れないパフォーマンスの一端を見た気がしました。

最後に取り回しにもトライしてみましたが、車重は262kgということで軽々とはいきませんが、一度押し出すと滑るように旋回していきます。後で開発者に聞きましたが、これもLMWアッカーマン・ジオメトリのおかげだそうです。

とまあ、ざっと速報で印象をお伝えしましたが、詳しくは近日中に動画付きインプレッションでお伝えする予定なのでお楽しみに!

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ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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