ヤマハ発動機、フラッグシップモデル「YZF-R1」20年の歩みと記念トピックを紹介

ヤマハ・レジェンドモデルに肩を並べた「YZF-R1」

ヤマハ発動機は、同社のフラッグシップモデル「YZF-R1」の20年の歩みと、記念トピックを報道メディア向けに公開した。

1998年のデビュー以来、先進的なアイデアと最新技術で1,000ccスーパースポーツのトレンドをリードし続ける、ヤマハモーターサイクルのフラッグシップモデル「YZF-R1」。

2018年現在、大きなモデルチェンジこそないが、熟成を深めた第8世代R1が世界のサーキットを席捲。また日本やイギリスでは、20周年を記念したR1オーナーのミーティングが開催されるなど、その存在感はますます高まっている。

今回のプレスリリースでは、YDS-1やXS-1、XJ750E(XJ650)、FZ750といったヤマハ・レジェンドモデルに肩を並べた「YZF-R1」20年の歩みと記念トピックが紹介されている。

以下プレスリリースより


誕生:スーパースポーツの真髄を追求

モーターサイクルに乗る楽しさは、ゆっくりのんびり走る開放感、強烈で爽快な加速感などさまざまです。

そのなかで「スーパースポーツの楽しさとは、ライダーが自分で積極的にマシンを操作し、ワインディングロードを駆け抜けていく快感。ブレーキングして車体を倒し込み、ラインに乗せ、スロットルワークで立ち上がる一連の操作を、自分の意志でコントロールする歓びにあると考えました」(初代R1プロジェクトリーダー)。

そして、走る・見る・触る、すべての面でナンバーワンだと実感できる最高の「エキサイトメント」を作り込む。それが次世代スーパースポーツをめざす「YZF-R1」の開発キーワードとなったのです。

しかし1990年代、750ccを超える大排気量スーパースポーツのトレンドは、高速性能を追求したハイパワーなオールラウンドモデル。そこでヤマハ発動機の技術者たちは、何か突き抜けたもの=ブレークスルーを求め、当時の1,000ccモデル「YZF1000Rサンダーエース」から不要なものをすべてを剥ぎ取り、徹底した軽量化の効果測定と走行テストを行いました。

そのうえで、車体はファクトリーレーサー「YZR500」のディメンションをアレンジして新設計。エンジンは、トルクとパワーのバランスを重視し、1,000ccの並列4気筒を選択。乾燥重量177kg・最高出力150PS・パワーウェイトレシオ1.18という常識破りのスペックを実現したYZF-R1は、1998年の発売と同時に世界中のスーパースポーツファンを魅了しました。

その後、他社も相次いでこの動きに追随。1,000cc市場が大きく活性化すると、ヤマハはつねに一歩先をゆく性能・品質向上に力を注ぎ、2015年には第8世代へのフルモデルチェンジを果たしています。

▲「Goodwood Festival of Speed」でドゥ・セイン社長(右)が初期型R1、ブルックス選手が鈴鹿8耐の20周年カラーR1を走らせた

そして20周年にあたる2018年、生まれ故郷の日本で、記念イベント「YZF-Rオーナーズミーティング」を開催(6月23日)。R1歴代開発者によるトークショーやYZR-M1デモ走行、Rシリーズの模擬レースや試乗会など、Rオーナーやファンのみなさんと一緒に楽しい1日を過ごしました。

イギリスでは、ブリティッシュ・スーパーバイク選手権(BSB)第6戦ブランズハッチ大会(7月20日~22日)で、R1オーナーとファンのための20周年記念イベントを実施。歴代スーパーバイク世界選手権(WSBK)仕様マシンの展示やサーキット走行会などを行ったほか、McAMSチームが20周年スペシャルカラーのR1で参戦。詰めかけたファンの前で、ジョシュ・ブルックスがレース1、2ともに優勝を飾り、最高の歓喜を分かち合いました。

また、10数万人の観客で賑わう世界最大級のヒストリック・モータースポーツイベント「Goodwood Festival of Speed」(7月12日~15日)にも招かれ、初代R1と2018YZF-R1M、人型ライディングロボット「MOTOBOT Ver.2」、さまざまなレース仕様のR1などを展示。さらにヤマハモーターヨーロッパのエリック・ドゥ・セイン社長、WSBKライダーのアレックス・ローズとマイケル・ファン・デル・マーク、2005年からR1でWSBKに参戦した芳賀紀行などが走行し、ヤマハの過去・現在・未来を披露しました。

▲日本の記念イベントでは、初期型からエポックメイキングとなった代表的な年代の歴代R1を当時の開発スタッフコメントやヒストリーとともに1台ずつ展示

進化:サーキット性能の向上と成果

さて、当初ワインディングロードでの走行性能を強く意識して開発された「YZF-R1」ですが、進化を重ねていくなかで開発方針が変化。しだいにサーキット性能にウェートが置かれるようになり、2003年、WSBKで4気筒マシンの排気量が750ccから1,000ccに引き上げられると、その傾向はますます拡大。

2009年にはMotoGPマシンで実績のあるクロスプレーン型クランクシャフト採用の新エンジンを搭載した第6世代モデルが登場し、ベン・スピースがWSBK、ヤマハ・オーストリア・レーシング(YART)が世界耐久選手権(EWC)、中須賀克行が全日本選手権JSB1000でそれぞれチャンピオンを獲得。続いて翌年、アメリカでジョシュ・ヘイズがAMAスーパーバイクを制覇するなど、輝かしい実績を残しました。

さらに2015年、市販車初の6軸センサーを搭載する第8世代R1を発売。MotoAmericaスーパーバイクでキャメロン・ボビエ、BSBでブルックス、JSB1000で中須賀がチャンピオンを獲得したほか、鈴鹿8時間耐久レースでもYAMAHA FACTORY RACING TEAM(YFRT)がヤマハに5回目の優勝をもたらしました。

そして2018年は、初代モデルのロゴマークをあしらった20周年カラーを設定。EWC最終戦となる鈴鹿8耐でも、YFRTとGMT94、YARTがこのカラーリングを施したR1で記念すべき4連覇に挑みました。

ところが7月29日の決勝日、鈴鹿サーキットは未明に通過した台風12号の影響で、スタートから雨。その後も時おり混じる急な雨によって路面状況がめまぐるしく変化し、波乱の多いレースとなりました。

そのなかで、予選3番手のYFRTは序盤から上位につけ、激しいトップ争いを展開。ピットインのタイミングやアクシデント、走行ペースの違いなどで徐々に遅れはじめたライバルチームに対し、YFRTはファン・デル・マーク、ローズの安定した速さ、的確なタイミングのピットワークで着々とリードを拡大。みごと逆転優勝を飾りました。

▲#21 YAMAHA FACTORY RACING TEAMと#94 GMT94 Yamaha Official EWC Team、#7 YART Yamaha Official EWC Teamが20周年カラーで鈴鹿8耐に参戦

模型:憧れや愛情を込めて作る・飾る

何かのお祝いや想い出をカタチにして残す、身近な方法のひとつが模型です。2018年秋、日本のプラモデル大手メーカー・タミヤでは、実車3Dデータに基づく「YZF-R1M」プラモデル(1/12スケール)の発売を決定しました。

同社ではすでに初代R1を製品化しており、東京のデパートで開催された同社イベントではこの2製品と実車が並んで展示され、訪れた模型ファンを喜ばせていました。

しかし、こうした模型もマニアにかかると一筋縄ではいきません。
20周年に向けて、ヤマハ社員の有志が鈴鹿8耐3連覇を題材に制作したR1は、まさにホンモノ。社内ネットワークをフルに活かし、実車の設計データを元に1/6の3Dデータを作成。そこから3D造型機で500点以上の部品を樹脂、アクリル、メタルで作り、精密に加工。ボルト1本にもこだわって組み上げた車体には電装のプロがLEDで灯火類を装着。グラフィックも3Dデータからデカールを製作するなど、質感、ディテールまで忠実に再現しています。

この模型は、国内屈指のモデラーショーで初披露。その後、ヤマハコミュニケーションプラザや本社所在地の市役所、鈴鹿8耐のヤマハファンブースなどに展示され、多くの人々を驚かせました。

走る・見る・触れる、すべての瞬間に感動をーー。YZF-R1は、これからもヤマハならではの“人機官能”に基づくモノ創りの象徴であり続けることでしょう。

▲2017年の鈴鹿8耐で3連覇を遂げたYZF-R1の1/6モデルを2018年鈴鹿8耐で展示。あまりの精巧さに多くのレースファンも驚きの声をあげた

From the Editor
ヤマハの公式ホームページでは、1997年からモーターサイクルなどを題材にしたペーパークラフトを数多く公開しており、「YZF-R1」は 初代モデル2007年モデルが収録(1/6スケール)されています。さらに超精密シリーズとして、「簡単には完成しません」と但し書きがつく1/5スケールの2015年YZF-R1Mもありますので、20周年の記念に挑戦してみてはいかがでしょう。
※ご注意:このコンテンツは2018年9月30日をもってクローズされます

情報提供元 [ ヤマハ発動機 ]

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