ホンダ「新型フォルツァ」メディア試乗会速報 トラコンに電動スクリーンで走りも進化 大人がカッコつけられる“ビグスク”だ!

【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】

先週、ホンダ・新型フォルツァのメディア向け試乗会がツインリンクもてぎで開催されました。「高速走行性能と街中での扱いやすさ」のさらなる進化を開発の狙いとして、フルモデルチェンジしたのが5代目となる新型フォルツァです。

現代的イケメン顔へと一気にイメチェン

“すべてが良くできている”というのが第一印象。デザインも高級感があり、インテリジェンスを感じさせる仕上がりです。それでいて肩の力が抜けているというか、奇をてらったところがないのがいいですね。雰囲気も従来モデルより大人っぽくなりました。

外観的には特にフロントマスクが素敵。LEDシグネチャーといって、ポジションランプの発光ラインが翼を広げたウイングマークのように見えます。ホンダファンにはたまらないですね。

80km/hフルバンクも余裕でこなす

エンジンは従来型をベースに吸排気系を見直し各部のフリクションを低減するなど、いろいろリファインされて低中速トルクをアップ。スペック的にも最大トルクで0.1kgf-m向上しています。車重も10kg軽くなってスタートダッシュにキレ味が出ました。CVTの変速タイミングも絶妙で伸びやかな加速が楽しめます。小気味よいパルス感は演出しつつもノイズが少なく静かなのがいいですね。

乗り味もよりスポーティになっています。フレーム剛性の見直しに加え、軽量化と35mmショート化されたホイールベース、そして前後タイヤを共に15/14インチへとサイズアップするなどの大改造により、俊敏かつ安定感のあるハンドリングへと進化。試しにもてぎのテストコースでは80km/hでコーナリングしてみましたが、フルバンクでもカチッとした剛性感のある車体と足まわりで、余裕しゃくしゃくの走りでした。

また、スラロームのようなタイトなセクションでも切れ込みなどの不安がなく、パワーもあるので通常のバイクのような加減速による姿勢変化を生かした軽快な走りが楽しめます。

グローバル対応した先進的な装備

フルチェンジとなった5代目はスタイルも一新。海外マーケットを見据えたグローバルデザインへと一気にブラッシュアップされました。試乗会場には歴代の従来モデルが展示されていたので跨ってみましたが、ハンドル位置も高めでどっかりとシートにはまり込む感じだったの比べ、新型ではコシのある高めのシートに背筋を伸ばして乗るヨーロピアンスタイルへと大きくイメチェンしています。かつてのちょっとヤンチャな“ビグスク”ブームを知る人にとってはまさに隔世の感があることでしょう。

▲歴代モデル

▲新モデル/旧モデル

そして装備の充実も見逃せないポイント。2チャンネルABSに加えトラクションコントロール、スマートキーシステム、電動スクリーンなどを新たに採用。スマートキーはフューエルリッドやシートの開閉もワンタッチで可能で、イタズラを防ぐためのON/OFFスイッチや自車の位置を知らせるアンサーバック機能を搭載するなど先進的です。

また、ABSやトラコンは介入が穏やかで、カクカクとした振動や間引き感のない自然なフィーリングが好印象でした。トラコンを標準装備としたのは、石畳の道が多く残る欧州からのリクエストによるものだそうです。

電動スクリーンが素晴らしい

感動したのが電動スクリーン。最初は「250ccスクーターに電動って必要なの?」と懐疑的でしたが、走行中でも手元のボタンひとつで無段階調整できる便利さはクセになります。1秒ちょっとでシャッキと出てくる節度感が気持ち良く、フルに上げても目線を邪魔しない程よい高さで、街乗り程度の速度域からでも整流効果が体感できます。防風だけでなく、風切り音などもシャットアウトしてくれるんですね。

さらに1週間の通勤に十分な燃料タンク容量(11リットル)を確保しつつ、フルフェイスヘルメット2個+αを余裕で収納できる大容量ラゲッジスペースを実現しているのも嬉しい限り。その分、シート下部分がどうしても幅広になり、やや足着き性が犠牲になるのはスクーターの宿命と言えるかも。

でも、そんな些細なことはどうでもいいと思わせてくれる完成度の高さが新型フォルツァの魅力。スポーティな走りと扱いやすさ、ハイテクと利便性が見事に融合した新世代の“ビグスク”ですね。

▲開発者の方々

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“ビグスク”ブーム再来なるか!? ホンダ「新型フォルツァ」が先進的スタイルで登場
ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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