[Webike IKAZUCHI Racing] ARRC SS600 Rd.3 アンソニー・ウエストがレース1で3位、レース2で優勝

アジアロードレース第3戦 鈴鹿ラウンド

■チーム名
Webike IKAZUCHI Racing

■参戦クラス
SS600ccクラス

■ライダー
アンソニー・ウエスト選手

■マシン
YAMAHA YZF-R6

■予選結果
タイム:2分13秒2
順位:7位

■決勝結果
レース1:3位
レース2:優勝

■第3戦終了時ランキング
ライダー:アンソニー・ウエスト→1位
チームランキング→1位

事前情報

約1ヶ月前に行なわれた、アジア選手権第2戦オーストラリアラウンドは、アンソニー・ウエスト選手が今年、もう一つ別に参戦しているWSSワールドスーパースポーツクラスが同じ日に開催される事になり、そちらを優先した為に欠場となった。

しかし、そのWSSレースでまさかの転倒を起こし、右手首骨折という事態に陥った。彼はその後、レースを諦めず、骨折した手首を2本のボルトで固定し、痛みをこらえて約2週間後にレース復帰した。

また、運良く、オーストラリア戦のレース1が開催キャンセルに。初戦で大量ポイントを稼いでいたお陰もあり、第2戦終了時点でランキングトップのまま、今回のレースに挑む事となった。

負傷した右手骨折の回復が心配されたが、やはりまだかなりの痛みがあるようで、痛み止めを服用しながらの走行を強いられた。それでも奮起してフリープラクティスから痛みをこらえ、トップタイムに迫る走行を続けた。

予選

フリープラクティスより調子も良く、開始早々にトップタイムを叩き出した。クオリファイではタイヤを2セット使えるため、決勝を見据えてマシンのセッティングを詰めながらピットインを繰り返し、タイムアタックに臨んだ。

セッティングもほぼまとまり、いよいよ新しいタイヤに交換してコースイン。タイムアタック早々に3番手に着けた。さらに次の周回では、モニターに映し出されたセクタータイムは赤色の数字となり、トップタイムを更新していった。

しかしセクター4でバックマーカーに行く手を阻まれた形になり、タイムは更新するもトップまではいかなかった。結果は2分13秒2で7番手。トップとは0.4秒差だったが、セクタータイムでみるとほとんど変わらないペースで走れていたため、決勝には期待が伺えた。

レース1

決勝レースは快晴の中、ドライコンデションで行なわれた。アンソニー選手はスタートを上手く決め、1コーナーに6番手で進入。昨年の鈴鹿戦では2レースとも優勝を飾っているだけに、自信に満ちた攻めの走りをみせた。

S字コーナー、デグナーカーブで確実に順位を上げていき、遂にはトップに。このまま引き離しに行くかと思われたが、なかなか簡単にはいかず、コーナーで抜いてもストレートで苦戦した。特にカワサキ勢の2台はストレートが速く、アンソニー選手がトップに立ってもホームストレートとバックストレートで抜かれてしまう。

それでも果敢にトップを奪おうと何度も抜きに出たが、繰り返し抜かれてしまう展開が続く。最終ラップでは、トップ集団の4番手に順位を下げてしまい、トップに出るのが難しい状況になった。

デグナーカーブの入り口で3番手に順位を上げると、残すセクションでさらなる挽回を試みるも、そのままカワサキ勢の2台をかわす事なく、3位でチェッカーとなった。

レース2

翌日のレース2も、快晴のドライコンディションで行なわれた。スタートが切られると、アンソニー選手は1コーナーに5番手で進入。まずまずの位置につけ前車を追った。前日のレースで勝てなかった反省からか、スタート早々猛烈な走りをみせる。

しかし後続車にアクシデントが起こり、レッドフラッグが出てしまいリスタートに。仕切り直しのスタートが行なわれ、再び5番手で1コーナーに進入した。

直ぐさま4番手に順位をあげ、尚も激しくコーナーを攻め立てるアンソニー選手。リスタートとなったため、残り周回は10周。周回が少ない分、トップに出ようとする姿勢は、その気迫溢れる走りから常に感じられた。

レース1ではカワサキの2台にストレートの速さを活かされたが、レース2ではペースを上げて独走を計ろうとする。しかし今度は、ヤマハの伊藤選手とケミン選手にぴったりマークされ、レース1と同じ展開になりつつあった。

だが今回のアンソニー選手は鬼気迫る走りをみせる。狙えるコーナーでは常に前に出ようと執拗にプッシュ。その影響でトップに立つ時間が多くなっていくものの、ファクトリー勢のトップスピードは速く、やはり毎回直線で抜かれてしまう。

アンソニー選手はS字コーナー、デグナーカーブ、ヘアピンカーブ、スプーンコーナーで前に出て、トップを維持しようと懸命に攻め立てた。終始そんな展開の中、遂に最終ラップに入り、より接近戦となる。

ホームストレートを3位で通過し、デグナーの進入で1台のヤマハのマシンを抜き2番手に。その後もピタリと、トップを行くケミン選手の背後に着け、抜くタイミングを見計らっている様子だった。

その後、スプーンコーナー2つ目の進入でラインを巧みに交差させてトップに。しかし、バックストレートで再びケミン選手に抜き返されてしまう。

いよいよシケインの飛び込み合戦だ。ケミン選手は進入で抜けれまいとイン側を塞ぎ、ブレーキングを遅らせた。僅かに空いたイン側をやや強引とも言えるスピードで進入し、アンソニー選手がトップに。

しかしブレーキングを遅らせ、目一杯イン側を通って進入したため、ラインが膨らみオーバーラン寸前。ラインを外したアンソニー選手を、交差して抜き返そうと、後続車もひしめきあっていた。

クロスラインで抜き返されると思いきや、アンソニー選手が巧みに相手のラインを塞ぎ、そのまま最終コーナーへ。トップでゴールを通過し、見事、アンソニー選手の優勝となった。

鶴田竜二コメント

今回アンソニー選手は約1ヶ月前に負った怪我をおしてのレースだったので終始心配をしてました。しかし、マシンに股がるアンソニー選手は弱音を吐かず、どうやったら今の状況で勝てるかと言う事にレースウイークの全ての時間を費やしていました。

兎に角、勝つ為に貪欲なまでの姿勢に頭が下がりました。その姿勢にチームクルーも必死で応えていたからこそ、今回の素晴らしいレースが出来たのだと思いました。素晴らしいライダー、素晴らしいチームと一緒に戦える事に感謝しております。

ビクター監督コメント

昨年はここ鈴鹿で2回優勝しているので、今回も勝ちたかったです。その希望にしっかりアンソニーは応えてくれてとても嬉しいです。Webikeをはじめ各スポンサーのご支援に感謝しています。アンソニー、そしてチームクルーは本当に良く頑張ってくれました。

前回のオーストラリア戦を欠場しても、今回の鈴鹿で、ランキングは依然とトップに立つ事が出来ています。このままチャンピオンシップをかけて頑張って行きます。

アンソニー・ウエストコメント

最後のレース2で優勝できてとても嬉しいです。マシンは調子は良かったが、他のファクトリー系のマシンがストレートスピードが速く、大変でした。でもいつでも隙があれば前に行こうと思っていたので、最後は上手く抜き切れて良かったです。

Webikeさんをはじめ各スポンサー、チーム、チームクルー、全ての関係者にとても感謝しています。私は、出場するレースはいつも、どんな状況でも100%を尽くして戦います。次回も優勝を目指して取り組みます。

情報提供元 [ Webike motosport ]

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