大盛況だった大阪・東京モーターサイクルショー バイクブームにいよいよ復活の兆しか!?

【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】

大阪・東京とも過去最高を記録

桜が満開となるこの季節、大阪・東京モーターサイクルショーとともに本格的なバイクシーズンが訪れる。ライダーにとってまさに春を告げる風物詩と言ってもいいだろう。

そのモーターサイクルショーは今年も大盛況だった。大阪は3日間(3/16~18)の合計で昨年の6万6244人を大きく上回る7万664人(前年比106.7%)を記録。
また、東京(3/23~25)でも初の14万人超えを記録した昨年の146,495人から微増の146,823人(前年比100.2%)となり過去最高となった。

東京と大阪という日本の2大都市圏において日本最大のバイクの祭典への来場者数が毎年着実に増えているということは、日本におけるバイクのムーブメントが再び盛り上がってきているひとつの証であり、業界のみならず我々ライダーにとってもとても喜ばしいことだと思う。

好調さを裏付ける新車販売の増加

それは、データにも表れている。全国軽自動車協会連合会によると、新車販売台数において2017年は軽2輪(126~250cc)が前年比21.9%増の56,586台と4年ぶりに増加。小型2輪(251cc以上)についても同1.7%増の64,003台と3年ぶりに増加に転じている。
これを裏付けるように国内外各メーカーでは昨年から今年にかけてバリエーション豊かな魅力的なモデルを続々と投入してきているし、ユーザーもそれに応えた結果と言っていいだろう。

その陰にはもちろん販売店や業界団体、サーキットなどのモータースポーツ関連施設やメディアなどが協力して活性化策を打ち、情報発信してきた努力によるところも少なくないはずだ。

若者や女性、すそ野の広がり

昨年のモーターサイクルショー直後に書いたコラムを読み返してみた。
そこでは、ライダーの平均年齢が53歳と高齢化が進んでいる中で、会場には20代~30代の若い人の姿が目立ったこと。女性や家族連れ、子供の姿も多く見られるなどモーターサイクル文化の一般社会への浸透とすそ野の広がりを感じたこと。
と同時に、一般ユーザーでも手が届きやすい手軽な250ccモデルや、従来の人気車種の排気量を下げたスケールダウンモデルにも関心が集まっていることなどを書かせていただいた。


そこで今年はというと、その傾向がますます強まった気がしている。今回、大阪と東京の両会場に足を運んだが、車両メーカーのブースはどこも凄い人だかりだった。特に東京の土日はすれ違うこともままならないほどで、日本にこんなにライダーがいるものなのか、と不思議に思うほど。

また、中学・高校生のグループが「このバイク、すげーカッケ~!」と大はしゃぎする様子や、若い女性がひとりでやってきて大型スポーツモデルにひょいと跨る姿を見て、これはいよいよイイ時代になってきた予感をヒシヒシと感じた。
車両的にも国産を中心に小排気量でも乗りたくなるデザインや趣味性を持ったモデルが増えてきたように思う。

【関連ニュース】
◆2017東京モーターサイクルショーを総括する 「若返り」「等身大」バイクが身近な存在に

ユーザーの知識レベルが向上

さらに言うと、来場者の知識レベルが非常に高く、関心事もより専門化してきていることを肌で感じた。

私も仕事の合間を縫って各メーカーのブースをうかがい、説明スタッフと来場者のやりとりに聞き耳を立てていたのだが、中には「このエンジンのベースは何なのか?」とか「実際に製造している国はどこか?」など、ジャーナリスト顔負けの質問をしている人も少なからず見かけた。
それもけっこう若い人たちだ。これはネットなど急速に進む情報化によるところが大きいと思うが、それを入口としながらもバイクという乗り物を自分たちの世界観や尺度で見極めようとしているのだとも思う。だからこそ彼らは会場に足を運び、実際にマシンに跨ってみて、具体的な質問をしてくるのだ。
メーカー担当者も迂闊なことを言えず、なかなか大変な時代になったものだと思う。

空前のバイクブームに沸いた80年代の最盛期に比べれば、まだまだか細いレベルではあるが、バブルやリーマンショックの暗黒の時代を経て今バイク業界は着実に元気を取り戻しつつあるようだ。
それを肌で実感した今年の大阪・東京モーターサイクルショーだった。

【関連ニュース】
◆東京モーターサイクルショー2018
ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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