【石戸谷蓮 コラム】オフロードバイクの魅力

近年、国内でも人気急上昇中の「エンデューロ」「クロスカントリー」。
その中でも、全日本エンデューロ選手権(JEC)および JNCC のトップカテゴリーで活躍中の石戸谷蓮(いしどやれん)選手のコラムが、ウェビックニュースでスタートします。

石戸谷選手は、3歳からオフロードバイクに乗りはじめ、17歳でモトクロス国際B級に昇格。
高校卒業後に、現在のエンデューロ及びクロスカントリーに競技転向しました。
2017年には、ハードエンデューロレース「CROSS MISSION」やハードエンデューロ系スクール「CROSS ENDURO」を自らプロデュース。オフロードバイクを、もっと多くの人に楽しんでいただくための活動を積極的に行っています。
2018年は、世界一過酷なオフロードバイクレースと知られる「erzberg rodeo」への参戦。そして、アメリカ最大のクロスカントリーレース「GNCC」に日本代表として選出されました。

そんな石戸谷選手から、様々な視点からみるオフロードバイクの魅力を中心にお届けします!

やめられない魅力

こんにちは。Beta stras tradingの石戸谷蓮(いしどやれん)です。
僕は3歳からオフロードバイクに乗って人生を過ごしてきました。
社会人になってからも飽きずにずっと続けています。

僕は、周りの人から「頭のネジが抜け落ちている」と言われることが多くあります。
それは”自分の常識から大きく離れたこと”や、”リスクに立ち向かうこと”に対して言われている言葉なので、僕は称賛されていると捉えています。

「オフロードバイクには多くの危険が付きまとうのに、なぜ続けているのか」

今回は僕がやめられないオフロードバイクの魅力について書いていこうと思います。
既にバイクに乗っている方であれば、共感していただける人がいるかもしれません。

心からワクワクしていますか?

今はスマホが普及して、いろんな景色、知識、感動を擬似体験出来ます。
人との繋がりでさえも、SNSによって満たされている人が多くいるのかなと感じています。

詳細な内容は忘れてしまいましたが、あるバイクメーカーが若者向けに行なったアンケートの結果を見ました。僕が印象に残っているのは、回答した方の多くが”エモーショナル(感情的・情緒的)な体験を求めている”ということです。
先述したように、スマホの普及で多くのことが擬似体験出来てしまう現在にあって、潜在的には”心を突き動かされるようなワクワク”に飢えている人が多いのではないかと、このアンケートから感じました。

あなたは本当に心からワクワクすることがありますか?

僕は日々、心からワクワクしています。それはとても幸せでかけがえのない時間であり、このワクワクを提供してくれているのは間違いなくバイクで”実際に走っていること”だと思っています。

大人の泥遊び

幼い頃、泥まみれになって大地を駆け巡っていたことが皆さんあると思います。
年齢を重ねてから再び体験する泥遊びも、案外悪いものじゃありません。むしろ、また夢中になってしまうような中毒性すらあります。再び泥遊びに夢中になった大人の多くは、とてもエネルギーに溢れているように僕には見えます。

たった1メートルも進めないような難しいセクション(コース)、壁のように急な上り坂、広大な大地の中をエンジンを唸らせて突っ走る快感。日常から解き放たれ、そのような非日常をすぐさま体験できるのがオフロードバイクです。

日本人は、不安なことを思案しやすい民族のようです。

少し想像してみてください。
あなたの手元にオフロードバイクがあり、コースを走る機会がきました。
でもまだまだ初心者で、様々なネガティブなことを考えてしまい、なかなか走り出すに至りません。

「バイクが壊れたらどうしよう」
「途中で進めなくなるかもしれない」
「下手くそだからコースを走るのが怖い」

僕も日本人だから同じような思考に陥ってしまうこともあります。
ただ、長いライダー人生で気がついたことは、そんなネガティブな思考はなんのメリットも生まないということ。

それよりも持っていただきたいことは、バイクに乗ってできる素晴らしい体験を頭の中に巡らせることです。
不安に憂いてしまうネガティブな思考を取っ払って、今すぐエンジンに火を入れて駆け出すことをお勧めします!

それが大人の泥遊びに必要な思考だと僕は思います。

レースについて

僕は、ローカルなレースも含めるとレースキャリアは20年近くになります。

レースの魅力は人によって異なりますが、僕は”必ずやってくる限界ギリギリの瞬間”が最高に好きです。

肉体・精神の限界を超えた時に訪れる”ライダーズハイ”は、心は熱く、頭は冷静、そして何よりワクワクします。
そのワクワク感を早く再び体験したくて、日常生活をしている時から本当にワクワクして過ごしています。

人は、自分のコンフォート・ゾーン(居心地の良いところ)から抜け出すことにすごく抵抗があります。経験してないことへの予防線が強すぎてしまう。
しかしバイクレースでは、コンフォート・ゾーンから強制的に出されます。
何十年もずっと楽しく走れるのは、レース1つ1つにまだ見ぬ世界が広がっているからです。
コンフォート・ゾーンの外側がいつでも見に行ける環境なんて簡単には見つかりません。
そんな貴重な空間があることを多くの人に知ってもらいたいなと、切に願っています。

日本で行われているオフロードバイクレースは、大きく4つのカテゴリーに分かれています。
・モトクロス
・クロスカントリー
・オンタイムエンデューロ
・ハードエンデューロ

それぞれルールや走る場所が若干異なります。
ちなみに僕は、これら全てのジャンルを経験してきました。今はモトクロス以外の3カテゴリーに参戦しています。

次回は、各カテゴリーのオフロード競技について書こうと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました!

石戸谷 蓮

石戸谷 蓮 JNCC AA1クラス、JEC 国際A級ライダー

投稿者プロフィール

1991/10/11 生まれ
3歳からオフロードバイクに乗り17歳でモトクロス国際B級に昇格。
その後、高校卒業を機に鍼灸マッサージ師を目指し同時期にクロスカントリー、エンデューロに競技転向。
2012年 JNCC Aクラスチャンピオン
2013年 JNCC AAクラス 9位
2014年 JNCC AA2クラス 3位
2015年 JNCC AA2クラス チャンピオン
2016年 JNCC AA1クラス 5位
JEC 国際B級 3位
GNCC overall 89位
2017年 JNCC AA1クラス 5位
JEC 国際A級 4位

2018年
世界一過酷なオフロードバイクレースerzberg rodeoへの参戦。
アメリカ最大のクロスカントリーレースGNCCへ日本代表として選出。

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