ドゥカティ、新型V4エンジンの生産を間もなく開始 MotoGPマシン「デスモセディチGP」直系クラス

搭載した新型パニガーレも11月に発表

ドゥカティは、未来のハイパフォーマンス・モデルに搭載する、新しい90°V4エンジンを開発し、生産を間もなく開始することを発表した。

この新型エンジン「デスモセディチ・ストラダーレ(Desmosedici Stradale)」は、MotoGPで圧倒的なパフォーマンスを誇る4気筒マシン「デスモセディチGP」から直接派生したもの。

ドゥカティが今後、量産バイクに搭載する初の4気筒エンジンであり、ドゥカティ史上もっともパワフルなエンジンとなる。

正式発表は、ミザノ・リビエラ・ディ・リミニで開催される2017 MotoGP世界選手権の第13戦サンマリノGPの開場で行われる。

また、このエンジンを搭載したニューモデル、新型パニガーレV4が、11月5日午後9時(日本時間11月6日午前5時)から開催される、ドゥカティ・ワールドプレミア2018で発表される。

以下プレスリリースより


「テクノロジーの芸術作品とも言うべきエンジンを発表できることを大変誇りに思います。今回の発表は、ドゥカティの歴史における新たな章の幕開けを告げると同時に、新製品を開発するために積極的かつ大規模な投資を行っているドゥカティの姿勢を強調するものです」

と、ドゥカティ最高経営責任者(CEO)のクラウディオ・ドメニカーリは、デスモセディチ・ストラダーレ発表会の場で述べています。

「このエンジンは、ドゥカティ・コルセとモーターサイクル開発グループの密接なコラボレーションの成果である同時に、モータースポーツのテクノロジーを非常に高いレベルで量産エンジンに適用可能であることを明確に示す好例でもあります。私たちはこのエンジンを搭載したニューモデル、新型パニガーレV4を、11月5日午後9時(中央ヨーロッパ標準時、日本時間11月6日午前5時)から開催される、ドゥカティ・ワールドプレミア2018で発表します」

デスモセディチ・ストラダーレは、サーキット走行でその真価を発揮するエンジンですが、一般道におけるニーズも十分満たすように設計されています。

そのため、一般道でライディングを楽しむために重要な要素となる中速域のトルクを最大化し、低回転域におけるトルクとパワーを向上させるため、排気量をMotoGPマシンのエンジンよりも若干拡大して1,103ccに設定しています。

最高出力は155kW(210ps)以上/13,000rpm、最大トルクは120Nm(12.2Kgm)以上/8,750~12,250rpmで、ユーロ4規制に適合しています。

現在、排気量が1,000ccを若干下回る、より高回転型でサーキット走行に特化したRバージョンを開発中です。スーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦するマシンのベースとなるこのエンジンは、ドゥカティの伝統に従って、ロードバージョンが発表された1年後の2019年からSBKへ参戦することになるでしょう。

MotoGP用エンジンと同様、デスモセディチ・ストラダーレには、カウンター・ロテーティング(逆回転)・クランクシャフトが装着され、ジャイロ効果を低減させることによってコーナー切り返しにおけるハンドリングや俊敏性を向上させています。

さらに、クランクピンは70°オフセットされ、扱い易いハンドリングやコーナー出口におけるトラクションを最適化するため(ビッグバン効果)、「ツインパルス」と呼ばれる点火シーケンスが採用されています。この点火シーケンスによって、デスモセディチ・ストラダーレは、ユニークで個性的なエグゾースト・サウンドを奏でます。

90°V4の型式によって、エンジンは非常にコンパクトに仕上がり、マスを集中化させて、シャシと完璧に一体化することが可能になりました。

デスモセディチ・ストラダーレは、MotoGPに参戦しているマシンと同様、シリンダーを42°後方に傾けて車体に搭載されます。これによって重量配分が最適化され、より大型のラジエーターが装着可能になり、スイングアームをより前方に取り付けることができるようになります。

90°V4エンジンでは、バランサーシャフトを使用しなくても一次振動を相殺することがでるため、シャフトを装着することによる重量増やパワーの損失を避けることができます。

MotoGPマシンと同様、このエンジンはボアを81mmに設定して設計作業が進められました。81mmのボアは、MotoGPのテクニカル・レギュレーションで認められている最大値であり、スーパースポーツ4気筒セグメントにおいても最も大きなサイズとなります。

デスモセディチGPと同じボアを採用することは、パワーを生み出すためのあらゆる流体力学(バルブ、インテーク・パイプ、スロットル・ボディを通過するエアの流れ)が、MotoGPマシンのエンジンと非常に近くなることを意味しています。

この新しいエンジンには、デスモセディチGPをMotoGPクラス最速のマシンにすることに大きく貢献している、デスモドロミック・システムが組み込まれています。この高回転型「デスモ」エンジンには、最先端のテクノロジーが投入され、かつてないレベルの洗練性、コンパクト性、軽量性を実現することに成功しました。

さらに、量産エンジン用の革新的テクノロジーとして、可変高エアインテーク・ファンネルが採用されています。これによって、あらゆる回転域にわたってシリンダーへのエア充填とパワー・デリバリーが最適化されています。

楕円スロットル・ボディには、2本のインジェクターが組み込まれており、スロットル・バタフライの上下に設置されています。

スーパースポーツ・セグメントにおける最先端のテクニカル・ソリューション・パッケージによって、デスモセディチ・ストラダーレは、モーターサイクル業界における類まれなエンジンに仕上がっています。

主要技術データ

■1,103cc、4気筒、90°V型エンジン
■ボア×ストローク:81×53.5mm
■圧縮比:14.0:1
■最高出力:155 kW(210ps)以上/13,000rpm
■最大トルク:120Nm(12.2Kgm)以上/8,750~12,250rpm
■カウンター・ロテーティング(逆回転)・クランクシャフト
■ツインパルス点火シーケンス、クランクピン・オフセット:70°
■ユーロ4規制に適合
■デスモドロミック・ハイブリッド・チェーン駆動バルブ・タイミング・システム、デュアル・オーバーヘッド・カムシャフト(DOHC)、気筒あたり4バルブ
■湿式多板アンチパター(スリッパー)/サーボ・クラッチ
■セミ・ドライサンプ潤滑システム、オイルポンプ×4(サプライ×1、リターン×3)
■楕円スロットル・ボディ(52mm径相当)×4、可変長インテーク・ファンネル
■6速ギアボックス、DQS(アップ/ダウン)
■バルブクリアランス調整・点検間隔(デスモサービス)/24,000km毎

情報提供元 [ Ducati Japan ]

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