【 BW’S125 徹底インプレ 】見た目はヤンチャでも中身は優等生!?元気な走りと真面目なユーティリティ

取材/撮影/文:Webikeバイク選びスタッフ


撮影協力:ヤマハ発動機株式会社

今回の【気になるバイクを徹底インプレ!】はヤマハのBW’S(ビーウィズ)125です!

2016年2月発売の125ccクラススクーターBW’S125は、このモデルから新型シグナスX SR(2015年11月発売)とエンジンやフレームを共通とする、実質的な兄弟モデルとなりました。
そのスタイリングや性能、使い勝手はどんなものか?どこがイイのか??
ウェビックバイク選びスタッフが、取材と試乗をしてきました。

そのインプレッションをまとめると、以下の3つが印象的な車両でした。

【BW’S125 の ココがイイんです!】

|1| イマドキ感+個性ある存在感!ちょっとヤンチャでアクティブなスタイリング
|2| シート下ボックス容量が大きくて便利!真面目に考えられたユーティリティ
|3| スタートダッシュが得意なエンジン!60km/hまでの加速が気持ちイイ

この記事では、それぞれのポイントの詳細なインプレッションや、その他に気になったことを、「普通のライダー目線」でホンネのレポートをします。

【ヤマハ BW’S125】
ディテール&試乗インプレッション

BW’Sは、1988年に初代モデルが2ストロークエンジンを搭載した50ccスクーターとして発売されて以来、一貫して「オフロードテイストをプラスしたスクーター」というキャラクターでラインナップを拡大してきました。
2010年代に入ってからの国内バイク市場の125cc(原付二種)クラスの人気の高まりを受けて、4ストローク125ccエンジンを搭載したモデルが国内正規輸入車両として発売されたのは、今回のモデルであるYW125Xが初となります。

初代モデルから、「フツーのスクーターでは満足できない、ちょっと変わった車両が欲しい」というユーザー層に支持されてきたのが、BW’Sシリーズです。
今回のモデルも、スクーターとしての機能を備えつつも、どんなところにBW’Sらしさがあるのか、ライバル車種と比較してどんな良さがあるのか。
通勤や、街中での移動に使って感じたことをレポートします。

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デザインその1:ストリート+オフロードのスタイリングがイマドキ

メーカーのデザインコンセプトによると、「クロスオーバー」と表現されるBW’S125のスタイリング。
クロスオーバーとは四輪自動車のカテゴリで、乗用車ベースにSUVテイストを加味した車種のこと。「悪路なんてほとんど走らないけど、フツーの乗用車じゃなくて、SUVみたいなアクティブな感じのするクルマがいいなあ」という層にウケて、世界中の自動車メーカーから新型車がどんどん発売される”今が旬”のジャンルです。
そんな潮流を2輪にも、というより既にそれを実現していたのがBW’Sシリーズでした。


この最新モデルも、スクーターにオフロードテイストをプラスした、アクティブなスタイリングです。
ボディは直線的かつ骨太なラインで、アウトドアギアのようなタフさをイメージさせます。
そして左右非対称ヘッドライトや、スクーターなのにバーハンドルや独立メーターを装備して、スタイリッシュさとスクーターの枠におさまらない自由さを感じさせるものになっています。

保守的で安心できるデザインのスクーターとは違って、BW’S125のどの年代やユーザー層にもウケることを狙ってはいない個性あるデザインは、「街に溢れている車両に乗りたくない」というような趣味性重視のユーザーにも支持されるのではないでしょうか。
週末は大型スポーツバイクに乗っていて、平日はBW’S125で楽しみながら通勤というような使い方も似合いそうですね。

デザインその2:左右非対称の二灯式ヘッドライトが個性を放つ

ヘッドライトは、フロントカウル中央部に装備された左右非対称の二灯式のもの。
ちょっとヤンチャな顔つきに見えるので、BW’S125の持つキャラクター上手く表現していますよね。

右のロービーム側はプロジェクタータイプで、白っぽい光の大きな目のようなランプがデザインのアクセントにもなっています。
左のハイビーム側はリフレクター式でどちらも電球はハロゲン球を使用されています。

テールライトも真ん中に仕切りを設けて二灯風のデザイン。
レンズの造作とカットが、四輪風でカッコイイですね。大き目なレンズで、後方の車両へのアピールもバッチリでしょう。
リヤウインカーは別体式のスクエアな小振りなものです。万が一車体が転倒した場合にも破損しにくい場所に設置されているのも、地味に嬉しいポイントですね。

デザインその3:オフロードバイク風の別体式液晶デジタルメーター

メーターは、一般的なスクーターと違って車体に設置されたものではなく、別体式の液晶デジタルメーターです。
大きな丸いパネルの横に各種警告灯を並べた、視認性の高いもの。
特にスピード表示が大きく、アクセルを開ける右手と連動して速度がグイグイ上がっていく様は、運転を盛り上げてくれます。
その他、回転計、燃料計、時計、オド&トリップメーターなど必要にして十分な機能が詰まっています。
オレンジ色のバックライトも、夜間に程よい輝度で視認しやすくかつカッコイイですね!

デザインその4:スクーターでもバーハンドル&ハンドガード!

ハンドルは、これまたオフロードテイストなバーハンドルにハンド(ブラッシュ)ガードを装備しています。
ポジションはアップライトで、167cmの私だと上体が起きた自然な姿勢での運転ができました。
せっかくの車体のオフロードっぽさをより楽しむために、少しレバーを上向き気味にセットして、かつハンドルを外側から握って肘が少し上がるような姿勢で乗車すると、遊べるクロスオーバースクーターとしてよりサマになるなと感じました。これは自己満足かも知れませんが・・・(笑)

ハンドガードは飛び石などから手を保護するだけでなく、雨や寒さから手を守るにも有効です。毎日の通勤には付いていると嬉しくなるパーツですよね。これにオプションのグリップヒーターを装備すれば、寒い時期の通勤も快適になりそうです。

積載性その1:シート下にフルフェイスヘルメット入ります!

シート下ボックスは、ベースになったシグナスX SRと同形状で、容量は約29Lを誇ります。
画像の通りフルフェイスヘルメット(ロード用)が収納可能!さらにレインウェアや登録書類などもまとめてしまい込むことができます。
これは通勤通学など毎日の利用だけでなく、ちょっとしたツーリングのときにも便利なサイズですよね。
ただ走行中は、スクーターのシート下ボックスはエンジンの熱がこもって暖かくなりやすいので、入れるものにご注意を。もしコンビニで買ったアイスをここに入れたら、家に着く前に溶けちゃいますよ(笑)
そして私が惜しいと思ったのは、せっかくオフロードテイストのスタイリングなのに、オフロード用フルフェイスヘルメットは入らないこと・・・
BW’S125はオフメットで乗ってもサマになる数少ないスクーターだと思うのですが、さすがに厳しかったようです。

積載性その2:フロントポケットにペットボトルも入る!コンビニフックもアリ

ハンドル下右側にあるフロントポケットは、500mlペットボトルが入る大きさです。
暑い夏場などに、ちょっとした信号待ちで飲料が飲めるのはありがたいですよね。
タオルを入れておいて、雨で濡れたシートをサッと拭いてから乗車する、なんてシーンでもここのポケットの存在が生きてきます。
また深さがあるので、小銭など小さいものを入れてしまうと探すのに少々面倒ですが、外に飛び出す心配はないので安心ともいえますね。

そしてキーシリンダー下にはコンビニフックも装備しています。
フロアが平らなのと合わせて、ここを上手く使うことで通勤時のビジネスカバンや、その名の通りのコンビニ帰りの買い物などを気楽に持ち運ぶことができます。
スクーターらしい気楽に荷物を持ち運べる特長は、跨るバイク派の人たちから見ても羨ましくなる便利さでしょう。

積載性その3:キャリア兼タンデムグリップを標準装備

ボディ最後部には、スチール製のキャリア兼タンデムグリップが標準装備されています。
そこにボックスを付ければ、積載性も大幅に向上します。
アウトドアギア的タフさをイメージさせるBW’S125だけに、道具をたくさん積み込んでのキャンプツーリングなんかも似合いそうですね。
ただしキャリアにも積載重量制限がありますので、その重さ以内に収めましょう。

またこのキャリアはタンデムグリップとして使えるだけでなく、車両を押し引きして移動させるときに掴む位置としても、ちょうどいい場所に装着されてます。
狭い場所に駐輪する時など、こういうちょっとしたことが快適性に繋がるポイントです。

走行性能:加速が気持ちイイ!元気なエンジンと効きのいいブレーキ

走行性能についての印象も、スタイリングに見合った元気な(ちょっとヤンチャな?)もの。

アクセルを開けると高回転でクラッチが繋がり、そこから60km/hまでの加速は、日常のほとんどのシーンで交通の流れをリードできるもの。
兄弟車のシグナスX SRと同スぺックのエンジン(9.8ps)ですが、最終減速比が異なるせいかBW’S125のほうが加速が強いように感じました。
ただしシグナスXよりもタイヤが一回り太いせいか、軽やかに加速するというよりも「ドドドドッ」と迫力をともなって加速していく感じなのは、メーカーが走りのコンセプトとした「SUVテイスト」そのものだと感じます。

また同社のNMAXやホンダPCXなどの水冷エンジンと比べると、BW’SやシグナスX SRの空冷エンジンは、よりも乾いた歯切れのよい音で元気にエンジンが回っている印象を受けます。水回りの補器が無く軽いことや、そのメンテナンスも必要ないことも空冷エンジンのメリットですね。
ただし静粛性や燃費性能は、水冷エンジン勢がやや有利かなという感じです。

約80kmの試乗は、渋滞する都内幹線道路での通勤、日中の速いペースで流れる幹線道路を実施しました。ラフ過ぎず丁寧過ぎずの、普通のアクセルワークでの運転で、燃費は約35.5km/hを記録しました。
6.5Lのタンク容量があることを考えると、200km超の航続距離があるでしょう。

ブレーキは前後ともディスクブレーキを搭載。カッチリとしたタッチでとてもよく効くものでした。キビキビと走る車両なので、これくらいの制動力があると気持ちに余裕ができますね。
タイヤは、前:120/70-12 後:130/70-12と前後で太さの異なるサイズ。シグナスX SRよりもワンサイズ太いブロックタイヤを履くことで、タフなイメージを強調しています。押し引きの際は少しゴロゴロ感と重さを感じますが、走り出してしまえば違和感はないでしょう。
ただタイヤ抵抗はできるだけ少ないほうが燃費が向上するのは事実なので、そこを重視する方は、より抵抗の少ないスクーター向けタイヤに換装するのを考えてもいいかもしれません。

サスペンションは、ちょっと固めのセッティングでした。ほど良いスポーティ感があるものですが、体重の軽い方や乗り心地を重視したい方はセッティングを変更してもいいと思います。

乗車ポジション:シートは高め&固め、足元はゆとりあり

シート高は790mmと、このクラスのスクーターの中では高い部類です。
身長167cmの私の場合は、足指の付け根がつく程度。跨ったまま歩くように前後進するには少々厳しい足つきでした。
またシートフォームも固めで、あまり沈み込まない素材のため、その分足つきは厳しくなったものと思います。

シートの広さは、座面が大きくゆとりのあるものですが、前端部は角がとられていて、足は出しやすくなっています。
シートのタンデム側は車体前方向に傾斜している形状なので、ブレーキング時などに運転者側にずり落ちてしまうような感じもあります。
しっかりと腿で運転者を挟み込むように乗車してもらうと、お互いに安心できるポジションになるのではないでしょうか。

フロアボードはフラットなタイプで前後の長さもゆとりがあります。
ここは足の置く位置を工夫することで、荷物の置き場所として有効活用できますね。
ただしタンデムの場合に、後席に乗る人の足を置くステップがフロアの割と前方にあるため、運転者のふくらはぎ後ろ辺りに当たることがあります。
これはお互いに足を置く場所を工夫して、仲良くタンデムしたいところですね。

まとめ:

BW’S125は、他車と違う個性あるスタイリングを求めるユーザーにオススメのスクーターです。
アクティブでちょっとヤンチャな走りは、通勤などの日常の走りでもワクワクさせてくれそう。
それでいて使い勝手や実用性は、兄貴分シグナスX SR譲りの便利さを備えています。

新鮮さを感じるアクティブスタイリングと、どこでも遊べる走行性能、そして真面目に考えられた使い勝手が好印象の一台でした!

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ウェビックバイク選び スタッフ

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投稿者プロフィール

900ccスポーツバイクとカブを所有。好きなジャンルは90年代のSS。
ツーリングメインのライダーですが、たまにサーキットも走ってスポーツ走行も楽しんでます。
一般ライダーの視点で様々な車種の試乗インプレをお届けします!

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