【トリッカー(2017) 徹底インプレ】とっつきやすくて奥が深い!街でも山でもみんなが楽しめるベストオブ練習機

欲しいバイクがきっと見つかる!「ウェビックバイク選び」のスタッフが試乗して「普通のライダー目線」のレポートをお送りする、【気になるバイクを徹底インプレ!】

【ヤマハ トリッカー】
ディテール&試乗インプレッション

Webikeバイク選びスタッフ】


撮影協力:ヤマハ発動機株式会社

今回の【気になるバイクを徹底インプレ!】はヤマハのトリッカーです!
ストリートとオフロード(トライアル)を融合したような「フリーライド・プレイバイク」というコンセプトで、2004年に登場したトリッカー。
その「軽量、スリム、コンパクトで足つき性バツグン&遊び心あるポップなデザイン」という、ライバルのいない唯一無二の魅力と使い勝手について迫ります。

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スリム&コンパクトで、オンオフボーダーレスな車体デザイン

まるで自転車のような、と言ったら言い過ぎでしょうがとにかくスリムで前後方向にもコンパクトな車体です。
正面から見てもハンドルとステップ、マフラー以外に飛び出しているパーツが見当たらないほど。

横側から見ても、フルサイズのバイクをギュッとデフォルメしたかのようなコンパクトさが伝わってきます。
そしてオフロード(トライアル)車両にストリート感を注入したようなオンロード・オフロードの垣根を飛び越えたデザインは、発売から十数年たっても新鮮味がありますね。
無駄なものを廃しつつも、遊び心も忘れていない若々しいイメージを感じさせるポップなデザインはヤマハらしさに溢れていて、フレームとエンジンを共通にする兄弟車セローの伝統的なオフロード車両イメージとは対照的に感じます。

フルカウル車両のように転倒時に破損してしまうような外装パーツも少ないため、特に初心者の乗車練習にはもってこいですね。

灯火類は必要最小限のサイズで軽量化優先

ヘッドライトは、丸型のかわいらしさも感じる小振りなサイズ。
すっきりとしたフロントは、スリムさを感じさせるデザイン上のポイントにもなっています。
ヘッドライトの光量は都市部や市街地では十分ですが、夜の峠道など街灯が無いエリアでは少し心細く思うかも知れません。

テールライト、ウインカーも極力出っ張りを廃した控えめなサイズです。
オフロードなどでの転倒時に、破損しにくいサイズや位置を考慮されてるものと思います。乗車練習にはもってこいですね。
もちろん光量や視認性は十分にあります。

過度に飾りたてないこうしたデザインが、車重軽減や、取り回しの軽さなどに繋がっているのは乗った瞬間に理解できると思います。

メーターはシンプルでもデザインはしっかり

メーターはアナログ速度計・距離計と各種ランプのシンプルな構成。丸型と角型を合わせた少々凝った形で、しっかりデザインされています。
キーシリンダーも手を伸ばしやすい位置(メーター手前)に配置されていて、ハンドルロックも同軸となっているので使い勝手は合格点!
ただしメーターは、オフロードでちょっとヤンチャな走りをして転倒した場合などに破損しやすいので、ガード類を検討してみてもいいと思います。

ハンドルは幅広で車体を倒しやすく、切れ角はかなり大きい

ハンドルはオフロードタイプのバーハンドルを採用。ハンドルに手を伸ばすと自然と体が立つ位置にあって操作感もとても軽いもの。
切れ角も50度を超えるので、小回りがかなり効きます。狭い駐輪場などでも取り回しがとても楽で、250ccクラスでも最も取り回しやすい車種だと感じました。
ただしハンドル幅は広いので、小柄な体格のライダーや、すり抜けの多い都市部の渋滞路通勤などでは少し広過ぎに感じるかもしれません。
その場合はより幅の狭い社外品ハンドルに交換したり、幅を詰めるなどを検討してみてもいいのではないでしょうか。
身長167cm・腕短めの私の場合は、片側2cmずつほど狭くなればより操作しやすくなると感じました。

またオフロード走行をする場合には、ミラーを折りたたみ式のものに交換するなど転倒時の破損に備えたものにするといいと思います。

シートはスリムで前後も短め

シートの表皮は滑り難い素材のもの。厚さはそこそこあるので通勤や街乗り程度で困ることはありません。
前後の長さは短めなのでタンデムは少々厳しそうです・・・が仲良しの2人ならその密着感がかえって安心感あっていいかもしれませんね(笑)

シート高さは810mmとありますが、実際に跨ると数値以上に低く感じます。
スリムな車体で足が出しやすいのと、よく動くサスペンションのおかげで足つき性はかなり良好です。また軽量な車体なので、片足がつけば車体を支えることが容易です。
これは小柄な体格の方や女性が選ぶ最初の1台としてよく見かけるのも納得できる、トリッカーの魅力の一つですね。

タンクはスリムで容量も小さめ

タンクはとてもスリムで軽量化優先。膨らみはあまりありませんので、ニーグリップはしっかり意識してやりましょう。
ガソリン容量も少なめの7.2Lですので長距離ツーリングはちょっと苦手ですね。
ただ軽量な車体で燃費のいいエンジン特性なので、試乗時の燃費は30km/Lを超えました。なので150km程度はガソリン警告灯がつくこともなく走ることができるのではないでしょうか。

タンクキャップは1回キーをひねるとポコッと外れるタイプのもの。キャップ本体をひねって外す必要は必要ありません。

足回りも乗りやすさ重視の設定

フロント19インチ・リヤ16インチのホイールサイズは、兄弟車のセローよりも少し小さなサイズで、取り回しや足つき性向上に繋がっています。
ブロックタイヤがよく似合うスポークホイールを採用していて、ちょっとしたオフロードでも走破できる性能を備えています。
またサスペンションも前後ともよく動いてバイクの挙動を掴みやすいセッティングとされていて、街乗りからオフロードまで乗りやすさを感じることでしょう。

▲フロントタイヤ 80/100-19インチ
▲リヤタイヤ 120/90-16インチ

もし本格的なオフロード走行をしたい場合には、タイヤの選択肢と走破性を向上させるために兄弟車セローの前後ホイールに交換してフルサイズ化するというカスタムも、トリッカー愛好家たちの間では定番です。
セロー+トリッカーで『セロッカー』なんて呼ばれたりもします。
私も実際に、エンデューロレースや林道などで実際にその走破性の高さを目の当たりにしていますが、そうした走りに応えてくれる性能を秘めているのがトリッカーの凄いところですね!

粘るエンジンでUターンも楽々

トリッカーの250cc単気筒エンジンはスペック的には18psと、同じ250ccでもYZF-R25の36psなどと比べると物足りないように思えるかもしれません。
ですがクラス最軽量級の車体とトルクのあるエンジンで街中で常用する速度域まではキビキビと走ってくれます。
さすがに高速道路での80~100km/hの高い速度域になると加速が鈍り振動も多くなるので、高速ツーリングをメインで使う目的ではカウルのついたよりパワーのある車種のが良さそうです。

ただその分、低速度での扱いやすさはクラストップレベルと言えます!
1~3速でアイドリングだけでも発進できてしまうほどのトルクがあって、Uターン時もアクセルは閉じたままクラッチ操作だけでスルスルっと回ることができます。車体が軽いので傾けるのも怖くないのく、初心者や体格が小さな人が苦手とするようなシーンでもトリッカーは優しいんです。
オフロードでもこの優しいエンジンが生み出すトルクのおかげで、悪路をスルスルっと走破できてしまいます!

まとめ

今回の試乗を通じて、あるバイクショップさんで「バイクを操る基本を覚えるのにはトリッカーが最適。これを自由自在に操れるようになればよりハイスペックなバイクでも楽しくライディングできるようになる」という話を伺いました。
バイク初心者だけでなく、ベテランライダーのセカンドバイクとして需要も多いとのこと。
初心者にもとっつきやすい優しいスペックと特性に、ベテランライダーでも楽しいと思える基本性能を備えた稀有な存在ということではないでしょうか。

バイクが好きなら誰もが乗ると笑顔になる、そんな楽しさが詰まっているのがトリッカーの魅力だと感じました。

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ウェビックバイク選び スタッフ

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投稿者プロフィール

900ccスポーツバイクとカブを所有。好きなジャンルは90年代のSS。
ツーリングメインのライダーですが、たまにサーキットも走ってスポーツ走行も楽しんでます。
一般ライダーの視点で様々な車種の試乗インプレをお届けします!

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