【GSX-R1000R 試乗インプレ】「優しい!?」スーパースポーツバイク

【 Webikeニュース編集部 】

初代GSX-Rが発売されてから33年目、6代目のGSX-R1000の上級モデル「GSX-R1000R」の国内メディア向け試乗会にWebikeスタッフが参加。その試乗インプレッションをお届けします。

自然なポジションで不安が少ない

実に19年振りの発売となった国内モデルのGSX‐R1000Rは、誤解を恐れずに言えば乗り手に「優しい」スーパースポーツバイクだ。

すでに海外では試乗会が開催されており、新型GSX-Rの期待を裏切らない素晴らしいパフォーマンスを絶賛するインプレッションが数多く日本にも届いている。最大出力が200馬力以上、MotoGPからのフィードバックを元に開発された電子制御技術を搭載していると聞けば、今まで以上にサーキットでの走行性能に特化したスーパースポーツをイメージしてしまう。

しかし、新しいGSX-Rに跨った瞬間「思っていたより普通」なポジションと、良好な足着き性、車体の軽さにホッとする。今までも歴代のGSX-Rは、他メーカーのライバルと比較すると緩やかなポジションが特徴の一つだったが、今回の新型も従来通りの印象。

細い車体のおかげで、身長170㎝のスタッフでも足裏の半分が届き、ハンドルの絞りと低さも適度な具合で、足着き性に不安が少ない。

走る、曲がる、止まるの3要素を徹底的に磨き上げた

走り出してしまえば、低回転から力強く、そしてスムーズにパワーが出て、ハンドリングも実にニュートラル。ブレーキも神経質さは全くなく普通に扱え、車体が過度にヒラヒラすることもなく、本当に乗りやすい。

走る、曲がる、止まるの3要素を徹底的に磨き上げた、とスズキの開発陣が自信を持って言う通り、バイクの素性の良さを感じてしまう。ポジションや積載性などの多少の不便さはあるだろうが、ツーリングに使用しても問題ない乗りやすさだろう。

サーキットを走り抜ける圧倒的な加速力

車両に慣れてきたところでエンジン回転数を高めていくと、GSX-Rは猛然と加速を続け、気が付けばとんでもないスピード域に達している。しかし、数々の電子制御にサポートされているせいか、まったく破たんする気配もなくサーキットを走り抜けることができる。

試乗会場は袖ヶ浦フォレストレースウェイだったが、メインストレートの半ば過ぎには180キロのスピードリミッターが効いてしまう圧倒的な加速力だ。身体が慣れるにつれてさらにペースを上げていったが、GSX-Rはまだまだ余裕で応えてくれる懐の深さを感じさせてくれた。

ライディングスキルが上達したかのようなスムーズさ

10段階(とOFF)に調整できるトラコンは、ゲストで走行していた青木ノブアツ氏(スズキMotoGPテストライダー)によると、

「立ち上がりでアクセル全開にした時に、車体が一番スライドするのがレベル1。その半分ぐらいスライドするのが5、まったくしないのが10だと思ってください。」とのこと。試乗会当日の推奨、レベル5で走行し、コーナー立ち上がりでトラコン作動中のインジケーターが点滅していたが、GSX-Rは全く恐怖感を感じさせずにフル加速していく。

青木氏は「一度リアに荷重がかかってしまえば、アクセルを全開にしても大丈夫ですヨ!」と太鼓判を押してくれたが、その辺りはライダーの技量に合わせて楽しむのが良さそうだ。

アップ、ダウンともに対応するクイックシフターもとてもスムーズで、クラッチを使ったほうがむしろ車体のギクシャク感がでてしまうほど。特にブレーキング時に気を遣うシフト操作から解放され、まるで自分のライディングが一気に上達したかのような錯覚を覚えてしまう。

「The King of Sportbike」

今回のGSX-Rの開発にあたり、スズキでは歴代のGSX-Rに携わった社内メンバーを集め、GSX-Rはどうあるべきか?と、徹底的に議論をしてから開発をスタートしたそうだ。新型GSX-Rが発表されたとき、正直にいえば外観やデザインに他メーカーのライバル車ほどのインパクトは感じられなかった。けれど、新型GSX-Rは走る、曲がる、止まるというオートバイの基本性能が徹底的に磨き上げられ、幅広いレンジでその性能を体感できる最高の性能を持ったオートバイだと言える。

チーフエンジニアの寺田氏が「新型GSX-Rは決してサーキット性能だけを追求したバイクではありません」という通り、幅広い層のライダーに応えてくれる懐の深さと優しさ、そしてサーキットでの力強さを併せ持ったスーパースポーツバイク、まさに「The King of Sportbike」だ。

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情報提供元 [ Webikeニュース編集部 ]

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