「Vストローム250」登場で盛り上がるスモールアドベンチャーに注目!

【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】

スズキの「Vストローム 250」の国内発売が7月6日より、いよいよ開始された。

「Vストローム 250」は街中から高速道路、山岳路まで、長距離ツーリングを快適に楽しめるスポーツアドベンチャーツアラー、Vストロームシリーズの末弟として登場したブランニューモデルである。価格も57万0240円(税込)と、なかなかリーズナブルだ。

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エンジンはGSX250Rベースの並列2気筒

エンジンはGSX250Rベースの水冷2気筒SOHC2バルブ248ccで、フリクション低減や燃焼効率向上を図ることで、最高出力18kW〈24馬力〉/8,000rpm、最大トルク22N・m〈2.2kgf・m〉/6,500rpmを発揮。

低中速の扱いやすさを重視した出力特性と優れた燃費性能(39.0km/L定地燃費値(60km/h)2名乗車時)を実現している。

専用設定の前後サスペンションを装備

また、アップハンドルによる前傾の少ない快適なライディングポジションと、800mmの低シート高による良好な足つき性を実現。

専用セッティングを施したフロントフォークと7段階調整式のリヤサスペンションなどを備える。スタイリングはVストロームシリーズ共通イメージが与えられ、ヘッドライトを中心にアウトドアギアを思わせるタフな雰囲気が特徴となっている。

オンロードの走りを重視した車体設計

機能面ではRPMインジケーターやギヤポジションランプなどを備えたネガ液晶採用のフルLCRデジタル多機能メーターや、先進的なイメージを持たせた面発光LEDのテールランプなどGSX250R譲りの最新のディテールを装備。

また、防風性に優れるコンパクトなウインドシールドや長距離や寒冷時の快適性を向上させるナックルカバー、長距離の走行に安心な大容量17L燃料タンクや12Vのアクセサリーソケットなど、アドベンチャーに相応しい装備が標準で搭載されているのは嬉しいところ。

一方で前後17インチのアルミ製キャストホイールとロードタイヤを採用するなど、足まわりに関しては一見してオンロード主体の仕様となっていることが分かる。

ライバルとは目指す方向が異なる

「Vストローム 250」の立ち位置としては、最近にわかに注目を集めているスモールアドベンチャーのカテゴリーに属する最新モデルということになる。

同じジャンルとしては、ホンダの「CRF250 RALLY」やカワサキの「VERSYS-X 250」が挙げられるが、それぞれ目指す方向性がやや異なるので、用途としては重複する部分がありつつも直接ライバルとはならないのかもしれない。

本気でラリーも狙えるCRF250 RALLY

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たとえば、「CRF250 RALLY」のベースはCRF250Lというトレールモデルである。

エンジンと車体は軽量コンパクトな水冷4ストDOHC単気筒にスチール製ツインチューブという組み合わせに、足まわりも倒立フォークとプロリンクサスに前後21/18インチ&アルミスイングアームという完全なオフロード仕様。

マフラーの取り回しも不整地走行を前提とした高い位置にある。RALLYに関してはさらに前後サスのストローク長を伸ばしてブロックタイヤを装備、大型スクリーンを備えるなど、本気でラリーに出られるほどの仕様になっている。

ダート走行も想定したVERSYS-X 250

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これに対し、「VERSYS-X 250」はシリーズコンセプトに「Any-Road Any-Time」を掲げたアドベンチャースタイルのツーリングモデルという位置付けで、エンジンはNinja250がベースのパワフルな水冷並列2気筒DOHC4バルブ248ccを搭載し、キャラクターに合わせた最適化によりスムーズな出力特性と低回転域での粘り強さを獲得。

ロングストロークの正立フォークとリンク式リヤサスと軽量な車体により、様々な路面状況で高い安定性を確保。また、前後19/17インチのスポークホイールにマルチパーパス用タイヤも装備するなど、未舗装路での走行も考慮した走破性が加えられている。

三者三様に面白い国産250アドベンチャー

まとめると、「Vストローム 250」はオンロードで楽に距離を伸ばしつつ、その気になれば軽快に峠道も攻められる快適スポーツツアラー。

「CRF250 RALLY」は本格的なオフロード走行を楽しめるラリーレーサーレプリカ。「VERSYS-X 250」は林道を含むプチ冒険ツーリングもこなすデュアルパーパスモデルといったところか。

そうなると、国産では残るヤマハが今後どんなスモールアドベンチャーを出してくるのか?こないのか?

また、G310Rで初の小排気量エンジンを新開発したBMWや、既に実績のある250ccユニットを豊富に取り揃えているKTMなどの輸入車勢がこのジャンルに参入してくるのかなど興味は尽きないところだ。今後の動向を期待しつつ注目していきたい。

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ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

国産・外車を問わずミニモトからビッグバイクまで、どんなバイクでも乗りこなすモータージャーナリストとして2輪専門誌等で活躍中。
16歳から乗り継いだバイク30台、テストライド経験300台以上。装備や用品、カスタムパーツのテストも数多くこなしてきた。
MFJ公認インストラクター。米国ケビン・シュワンツ・スクール修了。

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