オフロードバイクのR1、ヤマハ「WR250R/X」の生産終了が発表

ヤマハ発動機のホームページで、オフロードモデル「WR250R」とモタードモデルの「WR250X」の生産終了が発表された。

「WR250」シリーズと言えばオフロードの「YZF-R1」を目指して2007年に発売された、ヤマハ渾身のモデルだ。販売から10年が経過した今年、平成28年度規制などの影響もあり生産終了が発表された。

「燃料蒸発ガス規制」によって必要な「チャコールキャニスター」

特にオフロードモデルにとっては新規制と共に導入される「燃料蒸発ガス規制」に対しての対策がスペース的にも厳しく、いわゆる対策装置の「チャコールキャニスター」の搭載位置が問題となるはずだ。

他2輪車種(大型車種)で採用されているチャコールキャニスターは、10cm×15cm、厚みが5cmほどのものが採用されており、ずいぶんとスペースを取るものだ。
ガソリンタンクに接続され、タンク内が加圧されることで気化したガソリンが放出されるものをチャコールキャニスターを通すことで吸収する。

エアクリーナーボックス付近に搭載せざるをえない車種となると、エアクリーナー容量の変更などがあれば出力特性の変化による再テストや設計変更が発生し、開発に時間が必要となる。

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オフロード界に現れた革新的なモデル

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WR250R/Xが規制対応して再度復活するかは現時点ではわからない。ただ、この革新的なモデルが多くのオフロードユーザーを生み、育てていったはずだ。

それまでのオフロードモデルはスチールフレームが標準であり、アルミフレームを採用するのはモトックロッサ―などの競技用モデルに限られていた。
また、排ガス規制で空冷エンジンの名車たちがラインナップから消え、250ccのオフロードモデルはラインナップが乏しい状態が続いた。

そのような中で登場した「WR250R」はヤマハのエンデューロモデル「WR250F」のネーミングを受け継ぎ、メインフレームにアルミフレームを採用。エンジンはクラス最強のDOHCシングルエンジンを搭載。

オフロードだけでなく「もて耐」などロードレースシーンにおいても優秀な成績を残したエンジンはオフロードにおいてもその性能をいかんなく発揮。
2007年のISDE国別対抗エンデューロでは、ノーマルのWR250Rを小改修しただけの車両に、国内エンデューロシーンで活躍する鈴木健二氏がライディング。450ccの競技車両が出走するような中で力走。最終日のファイナルクロスでは驚異的な走りを見せ、会場を大いに沸かせた。

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環境規制対応で残るオフロードバイクは

オフロードバイクにも厳しいものとなった平成28年度規制で、2017年6月時点で対応が完了している国内モデルは、ホンダの「CRF250L」「CRF250M」「CRF250 RALLY」といったCRFシリーズのみだ。
継続生産車は2017年9月で生産が出来なくなるため、オフロードバイクを取り巻く状況は非常に厳しいことは間違いない。

デュアルパーパス、アドベンチャーモデルという意味では、カワサキの「Versys-X 250」、今年中の発売が予定されているスズキ「V-Strom250」が存在するが、純粋なオフロードモデルというものは寂しい状況となる見通しだ。

今後、環境規制に対応した新モデルが発表され、またオフロードユーザーがより進化したモデルを楽しむ事を願ってやまない。

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情報提供元 [ ヤマハ発動機 ]

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