ハーレーダビッドソン、「V-RODファミリー」と「Sシリーズ」がついに本年をもって販売終了へ

ハーレーダビッドソンジャパンは、展開するモデルの中で唯一の水冷Vツインを搭載した「V-RODファミリー」と、既存モデルとは異なる特別なカラー仕様で、スクリーミンイーグル・ツインカム110エンジンを搭載した「ローライダーS」「ファットボーイS」「ソフテイルスリムS」の「Sシリーズ」の販売を2016年生産分をもって終了する事を発表した。

デビューから多くのファンを獲得した両モデルは、一体どんな車両だったのだろう。
この記事では、2016年生産分で販売終了となった、「V-RODファミリー」と「Sシリーズの」3機種について解説していきたい。

V-Rodファミリー ハーレーでは唯一の水冷Vツイン

巨大なリアタイヤ。低くアグレッシブなシルエット。ドラッグストリップをイメージしたハンドルバー。

ハーレーダビッドソンの中では異色ともいえるこのモデルの生い立ちは、レースに参加し、チャンピオンシップを獲得してきたハーレーダビッドソンの数十年の歴史に根ざしている。
レース活動の歴史を紐解いていくとV-RODの生い立ちが見えてくる。

始まりは1990年代、自動車メーカーであるポルシェとその世界的に有名なエンジニアチームとともに、独自の高回転V-Twin Revolutionエンジンを作成。

1994年にはサーキットからフィードバックされた知識と技術が投入されたレーシングマシン「VR1000」が発表され注目を集めた。

V-Rodは、VR1000ベースに作られたストリートカスタムモデルとしての位置づけを担っており、2002年に登場した際には、その生い立ちや「水冷エンジン」ということもあり、多くのハーレーファンが物議をかもしたモデルといえる。

最大回転数に達するまで滑らかにパワーを供給する、スポーティーな高回転型のエンジンを搭載し、レーストラックをイメージした倒立フォーク、高性能のBremboブレーキを装備。

デザインに至っては、レースを彷彿とさせる挑戦的かつパワー最重視のフロントマスクに、最低限の性能まで削られた調色済みのスピードスクリーン。
流線形のヘッドランプ、アグレッシブなライディングポジションを可能にする、ドラッグスタイルの低いハンドルバーなど独特の造形美が感じられる。

ハーレーとして異色の「Revolutionエンジン」

125馬力を生み出すように調整された1250cc Revolutionエンジンは、ハーレーダビッドソンのこれまでの歴史の中で最大の馬力を誇る。

デュアルオーバーヘッドカムと1シリンダーごとに4つのバルブを持つこのエンジンは、7,250回転で111Nmのトルクを生み出す一方で、最大回転数まで精密かつビロードのように滑らかに上昇することができる。

独特の流れるようなドラッグスタイルはハーレーの中でも異色なモデルだが、新たなハーレーのファンを開拓していったといえる。

Sシリーズ 鼓動を感じるクルーザー用エンジンを搭載した特別な存在

ソフテイルスリムの優れた部分を最大限に生かした、スペシャルモデルといえるこのシリーズは、CVOだけに搭載される、排気量1,801cc Screamin’Egle Twin Cam 110Bエンジンを搭載。

従来モデルに比べ、排気量もスケールアップされており、随所のカラーリングも変更。外観の重厚感だけでなく、乗車した際に感じる独特の鼓動なども所有感をより満たすものとなっている。

ソフテイルスリムS 伝統を受け継ぐクラシックボバー

ソフテイルファミリーのソフテイルスリムをベースにしたソフテイルスリムSは、ハーレーらしい落ち着いた低重心スタイルが特徴。

低いソロシート、半月形フットボード、レトロなハンドルバーが1940年代のボバーの栄光の日々を呼び起こす一方で、グロスブラックのヘッドランプカバーと速度計付きの「キャッツアイ」コンソールがクラシカルな雰囲気を醸し出している。

2017年モデルでは、軍隊をイメージしたウォータースライドグラフィックが施されており、またこの外観を引き立たせるために、細部はブラックアウトスタイルで仕上げられている。

ファットボーイS 洗練されたダークカスタム

ベースとなっているファットボーイは、パーツがすべて大きめの作りとなっており、どっしりとしたパーツが大量に組み込まれた、引き締まったバイクという印象のモデル。幅広で骨太のがっちりした車体からは名前の由来を彷彿とさせる。

この元祖ファットカスタムアイコンであるファットボーイをよりパワフルなブラックアウトスタイルに仕上げたのがファットボーイSである。

エンジンはSシリーズ同様にScreamin’Egle Twin Cam 110Bを搭載。人間工学に基づいたのロープロファイルハンドルバーと、幅狭のシート、フルレングスのフットボードにより、ライダーは安定感を損なうことなくクルーズを楽しむことができる。

外観は、細部に至るまでブラックアウト。クロームのリム、タンクのグラフィック、その他いくつかの明るめのパーツを除き、こフロントホイールからリアホイールまでダークカラーに仕上げられている。

まさにダークホースの名にふさわしい堂々としたスタイルだ。

ローライダーS 身震いするVツインエンジン

伝統的な空冷Vツインエンジンをラバーマウントによって搭載するダイナファミリー。アイドリングをするとエンジンが震えているのが見える程だ。

これに属するローライダーは、ハーレーの中でも名強い人気の車種といえるだろう。

ハードライディングをテーマとし、力強さを強調するように作られたシルエットだが、パーフェクトフィット人間工学設計によって、ライダーの身長が低くても高くてもフィットするように設計されている。

そのローライダーをベースにしたローライダーSは、ダークカスタムにより細部に至るまでブラックアウト。一部のパーツには上質なクロームが輝き、ダークな印象と煌びやかなパーツとのコントラストが美しい一台となっている。

前後には、ロングライドを想定したサスペンションを装備、シートも新素材フォームを採用することで、ライダーがしっくりとバイクに収まり一体となるように設計されている。

また、電子式制御スロットルとオートクルーズコントロールを装備。左手の親指で簡単に操作でき、右手首を休ませながら爽快にハイウェイを走り続けることができる。

 

人気のだった2つのシリーズを受け継ぐモデルが発売されるのかは、現時点では不明だが「欲しい」と思ったら早めに購入することをお勧めしたい。

【2ページ目】
◆各モデル スペックシート

情報提供元 [ ハーレーダビッドソンジャパン ]

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