「バイクはやはりエンジンが楽しい」 最近試乗したニューモデルをエンジンで切ってみた

【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】

春本番ということで、今月は各メーカーのニューモデル試乗会が花盛りです。

私もメディア向けに開催された試乗会にいくつか参加しました。
その中で感じたことを、今回は主にエンジン特性にフォーカスしてお伝えしたいと思います。

エンジンがキャラを決める

昔から「バイクの乗り味はエンジンによって決まる」と言われてきました。新しいバイクに最初に乗るとき、まずはエンジンを始動してその音に耳を澄ましますよね。

そして、そろそろと走り始めてエンジンと対話しながらその性格を知っていく。バイクと親しくなるためには、そのエンジン特性を理解することが大切と思います。

クルマの場合も同じことが言えます。アメ車を代表する大排気量V8エンジンの塊のようなトルク感や、ポルシェの空冷水平対向6気筒の躍動感、空気が震えるようなフェラーリV12気筒のサウンドなど……。

乗り物が人間の感性に訴えてくる部分として、鼓動や振動、メカノイズ、吸気音や排気音などエンジンに関するエッセンスが占める割合が大きい気がします。

ヤマハの最新スポーツネイキッド「MT-10」

「MT-10」はR1譲りの超がつく高性能「並列4気筒」ユニットを搭載し、いわゆる直4特有の高回転の上昇感に加え、クロスプレーンの粒感のあるトルクが印象的。電子制御スロットルの威力とも相まって、パワフルであるがとにかく扱いやすいエンジンでした。

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共通の車体に2つのエンジン「レブル250/500」

ホンダのスポーツクルーザー、新型「レブル250/500」は共通の車体に2つのエンジンを用意した兄弟車です。

250のベースはCBR250R系の「単気筒」で、高回転まで回る元気の良さが特徴であるのに対し、500はCBR500系の「並列2気筒」をチューニングしたもので、低中速の豊かなトルクと重厚な鼓動感が魅力でした。同じ車体でもエンジンによって、こうも変わるものかと再発見した次第です。

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L型2気筒「ムルティストラーダ950」

今週開催されたJAIAの試乗会では、まずドゥカティの新型「ムルティストラーダ950」が搭載する「L型2気筒」テスタストレッタ11°のスムーズな乗り味に感心しました。最近の水冷デスモは鼓動というより滑らかさが際立っていますね。

同じイタリアンでも、アプリリアの新型「トゥオーノV4 1100ファクトリー」はスーパーバイクRSV4直系の「V型4気筒」の排気量を拡大した最新スペック。ピーク175psの弾けるパワーはもちろん強烈ですが、それ以上に良く調教された極低速でのマイルドな扱いやすさが印象に残りました。

「45度V型2気筒」トライ・グライド・ウルトラ

ハーレーのトライク「トライ・グライド・ウルトラ」にも乗りました。エンジンは伝統の「45度V型2気筒」ですが、排気量1,868cc(114ci)まで高められた最新のミルウォーキーエイト114が搭載されていて、軽自動車並みの車体を軽々と引っ張っていきます。

一発一発が地響きするような鼓動感はまさにハーレーVツインの真骨頂でしょう。

「並列3気筒」ストリートトリプルRS

トライアンフの新型「ストリートトリプルRS」の「並列3気筒」は、トリプル特有の分厚いフラットトルクによってアクセルひとつでフロントか浮き上がる元気の良さが魅力。

3気筒ならではの品格を感じさせる独特のサウンドにも惹かれます。

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空冷水平対向2気筒「RnineTレーサー」


BMWの「RnineTレーサー」は70年代テイストのノスタルジックなデザインとともに、「空冷水平対向2気筒」の穏やかなパワーとマイルドな鼓動が印象に残りました。

車体をロールさせたときの“やじろべえ”のような独特のバランス感覚も、左右にシリンダーが飛び出たフラットツインならではですね。

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以上、エンジンに注目して乗ってみるとバイクの新たな魅力を発見できるかも。皆さんもぜひ試乗会などで体験してみてください。

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

国産・外車を問わずミニモトからビッグバイクまで、どんなバイクでも乗りこなすモータージャーナリストとして2輪専門誌等で活躍中。
16歳から乗り継いだバイク30台、テストライド経験300台以上。装備や用品、カスタムパーツのテストも数多くこなしてきた。
MFJ公認インストラクター。米国ケビン・シュワンツ・スクール修了。

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