【動画+試乗レポート】ヤマハ「MT-10」 R1の性能を日常で!リッターネイキッドの常識を覆す俊敏性と安心感

普段は1000ccのスポーツバイクに乗るWebikeスタッフが、一般ライダー目線でMT-10を試乗!そのインプレッションをお届けしたい。

「ストリート最強のスポーツバイク」MT-10

YZF-R1ベースのバイクと来れば、そのスポーツ性能を体感できることを期待していたが、残念ながら試乗会当日は雨。
160馬力以上あるモンスターネイキッドを雨の中で試乗するのか……と、正直憂鬱な気分でMT-10に跨った。

見た目もインパクトのあるデザインだし、いかにも荒々しくトルクが溢れていることが伝わってくる。プロライダーでもない自分は、今日は1日大人しく試乗しよう……と思っていたことを正直に告白しておく。

跨ってみた印象だが、4気筒1000㏄のバイクとしては非常に軽く、ポジションも自然でとっつきやすい。シート高は825㎜だが、足つき性も問題なく(ライダーの身長170㎝)不安がない。
YZF-R1より車重は重くなっているが、これはリアシート回りをツーリングやタンデムに対応させたり、MTらしさを強調するためにあえて重くしたパーツがあるため、とのこと。

STDにもエンジン特性に切り替えられる「D-MODE」を搭載

今回試乗モデルはSTDと電子制御サスペンションが装備されたSPが用意され、まずはSTDに乗って雨の中を1周約5キロのコースに走り出す。その第一印象は「雨だけど楽しい!」だった。

三つのエンジン特性に切り替えられるD-MODE、3段階(OFFも選択可能)に調整可能なトラクションコントロールといった高度な電子制御技術のサポートに加えて、視線を向けた方向にスムーズに曲がってくれるハンドリングと自然な車体の動き、アップライトなポジションにより、レイン走行でも不安なく走り抜けることができる。
荒々しいパワー感を予感させる外観とは裏腹に、とにかくライダーの意のままに走ってくれるマシンであることに、良い意味で裏切られた。

残念ながらフルウェットのコンディションでは、YZF-R1よりも強化したトルク感を存分に堪能することは難しかったが、低回転域を強化したトルク特性は、しっかりとブレーキングしてコーナーを曲がり、立ち上がりでアクセルを開けていくようなワインディングロードでより生きてくるだろう。

MTシリーズに受け継がれる乗りやすさと快適性

昨年、同じコースでMT-25、MT-03を試乗し、ライダーの意のままに走ってくれるMTシリーズのハンドリングの良さに感銘を受けたが、MT-10もYZF-R1のカウルレス車というわけではなく、あくまでMTシリーズの乗りやすさや快適性が重視されたマシンといえる。

今回はテストできなかったクルーズコントロール機能や、ドン付きが少ない緻密なスロットル制御、車体の動きを感じやすいサスペンションセッティングなど、MT-10は街乗りからツーリングまで幅広い仕様域を想定して作りこまれたマシンである。
デザインが特徴的なフロントカウルは、見た目とは裏腹にウインドプロテクション性能も優れているとのことで、高速道路での快適性も高そうだ。

また、電子制御サスペンションやTFT液晶メーターなど、さらに豪華な装備を盛り込んだSPにも試乗した。スイッチ一つで前後のサスペンションセッティングを変更でき、車速や加減速をモニタリングしながら、その時々で最適なセッティングを導き出すという、ひと昔前には考えられなかったようなシステムだ。

乗ってみると低速からしっかりとダンパーが効く感じがあり、若干の抵抗感を感じながらも常に車体が落ち着いている。残念ながら当日のレインコンディションでは、本来の性能を感じることは難しかったが、高速域やサーキット走行でよりその優位性を感じられるのではないだろうか。

当日はマイナーチェンジが施されたMT-09にも試乗。MT-09も軽く、パワフルで素晴らしいバイクだが、MT-10はあらゆる面でその一段上のグレードのバイクであることが実感できた。MT-10はまさに「The King of MT」だ。つまりそれは「ストリート最強のスポーツバイク」といっても良いだろう。

【関連ニュース】
◆R1ベースの最先端ハイパーネイキッド「MT-10」がいよいよ国内デビュー!
◆ヤマハ、MT-10国内発売 「スウィート」と称されたクロスプレーン型クランクシャフトを採用
◆過去最高の精密度!ヤマハ発動機、超精密ペーパークラフトの新作「MT-10」を無料公開
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ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

国産・外車を問わずミニモトからビッグバイクまで、どんなバイクでも乗りこなすモータージャーナリストとして2輪専門誌等で活躍中。
16歳から乗り継いだバイク30台、テストライド経験300台以上。装備や用品、カスタムパーツのテストも数多くこなしてきた。
MFJ公認インストラクター。米国ケビン・シュワンツ・スクール修了。

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