R1ベースの最先端ハイパーネイキッド「MT-10」がいよいよ国内デビュー!

【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】

ヤマハからMTシリーズの最高峰モデル「MT-10」および、上級モデルの「MT-10SP」が国内発売されることになった。

リッタークラスの本格的なファイターが、いよいよ国内デビュー

「MT-10」は、ヤマハのフラッグシップ・スーパースポーツ「YZF-R1」をベースに開発されたスポーツネイキッドモデルの位置付けで、2015年にEICMA(ミラノショー)で発表後、2016年5月より欧州で発売されていたが、今回いよいよ国内デビューとなる。

開発コンセプトは“Ultimate Synchronized perfomance bike” 。
意のままに操れるストリート最強のスポーツ性能として、「多用途で楽しめる機能」を集約させたモデルとなっている。

主な特徴としては、下記のとおりだ。以下、ヤマハのリリースより抜粋する。

1) クロスプレーン型クランクシャフト採用により、スロットル操作に対してダイレクトな駆動力が感じられる水冷直列4気筒997ccエンジンの搭載

2) アルミ製デルタボックスフレームや1,400mmのショートホイールベースの採用などによる、1,000ccクラスと思わせない軽快な走行性能

3) クルーズコントロールシステム、D-MODE※1、TCS※2、QSS※3などの電子制御システムによる充実した機能

4) 力強いエンジンの存在感とパワーフローを強調したサイドビューなど、MTシリーズ最高峰モデルにふさわしいスタイリング。

上級モデルの「MT-10SP」には、OHLINS製電子制御サスペンション、フルカラーTFT液晶メーターなどを装備。カラーリングでは「YZF-R1M」とリレーションした「MT-10SP」専用カラーも設定。

※1 D-MODE: 電子制御により、3つの走行モードが選択可能な走行モード切替システム
※2 TCS: トラクション・コントロール・システム
※3 QSS: クイック・シフト・システム』

【関連ニュース】
◆【新車】ヤマハ、MT-10国内発売 「スウィート」と称されたクロスプレーン型クランクシャフトを採用

R1ベースのエンジンは欧州仕様と同じ160ps仕様

さらに具体的な注目ポイントを見ていこう。

まずエンジンについて。
ベースは現行型のR1同系「水冷直4クロスプレーン」だが、よりストリート走行に適したトルク特性とするため、吸排気系・動弁系・燃料供給系などに最適スペックが投入されている。

最高出力も160馬力と欧州フルパワー仕様と同等レベルだが、サーキット性能を追い求めたR1に対し、MT-10は普段使うことの多い常用域に合わせてチューニングされているわけだ。

ライポジを最適化し、ボディパーツも6割を専用化

また、シャーシも現行型の欧州仕様のR1に採用されているアルミ製デルタボックスフレームをベースに強度・剛性バランスを最適化。さらにボディパーツの約60%が専用品に変更されている。

同様にシート、タンク形状、フットレスト位置、ハンドルなどのバランスも最適化され、幅広いシーンでのライディングに対応している。

R1の軽快でパワフルな乗り味そのままに、街乗りからツーリングまでワイドレンジに楽しめるスーパースポーツといったところか。

R1譲りの電子制御システムを搭載

電子制御システムもR1譲りだ。不要なスリップを制御するトラクションコントロール(TCS)や、ツーリングで便利なクルーズコントロール、任意で3つの走行モードを選択できる「D-MODE」や、素早く確実なシフトアップ操作を可能にするクイックシフター(QSS)などが標準装備されている。

デザインコンセプトに掲げた“The King of MT”に相応しい、迫力ある独自のスタイリングや、灯火類すべてをLED化するなど、MTシリーズの最高峰に相応しいグレード感溢れる外観も魅力となっている。

SPはオーリンズ製電子制御サスペンションを装備

なお、上級バージョンの「MT-10SP」では、走行モードを自在に選択出来る「YRC(ヤマハ・ライド・コントロール)」や、様々な情報を表示するフルカラーTFT液晶メーター、OHLINS製電子制御サスペンション、アルカンターラ調シートレザーなどが専用に装備されるなど、さらなるハイスペックと高級感を纏ったプレミアム仕様となっている。

群雄割拠のストリートファイター


MT-10がR1をベースにしているように、サーキット性能を極めた実績のあるスーパースポーツモデルをベースにカウルを剥ぎ取り、ストリートメインに調教されたエンジンと、ライディングの自由度を高めたアップライトなポジションが与えられたモデルのことを、欧米では「ストリートファイター」や、「ハイパーネイキッド」と呼んでいる。

歴史は浅いが、アドベンチャーモデルなどと並び、欧州では非常に人気が高いジャンルとして定着している。

そして、目下のライバルとしては、BMWの新型「S1000R」や、アプリリアから最近発表になった、「TUONO V4 1100 Factory」、そして、排気量はやや異なるが、ドゥカティ「モンスター1200R」や、異色の存在として、KTM「1290スーパーデュークR」などが挙げられるだろう。

国産リッタークラスとしてはカワサキ「Z1000」やスズキ「GSX-S1000」などがあるが、現行最新SSがベースの本格的ファイターとなるとMT-10が初の挑戦者となるはずだ。

ニューモデル投入ラッシュでますます熱気を帯びつつあるカテゴリーだけに、今後の動向に注目していきたい。

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

国産・外車を問わずミニモトからビッグバイクまで、どんなバイクでも乗りこなすモータージャーナリストとして2輪専門誌等で活躍中。
16歳から乗り継いだバイク30台、テストライド経験300台以上。装備や用品、カスタムパーツのテストも数多くこなしてきた。
MFJ公認インストラクター。米国ケビン・シュワンツ・スクール修了。

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