注目の新ブランド「SWM」試乗会速報レポート イタリアンブランドの血統を受け継ぐモデルたち

2015年、EICMAでの発表を機にブランドの復活を宣言

1971年に創業されたイタリアのモーターサイクルブランド「SWM」。2サイクルエンジンを武器に、エンデューロやモトクロス、トライアルにおいても活躍。
当時、性能だけではなくその美しい「イタリアンデザイン」においても注目を集めてきた。そして1980年代にはブランドとしての製造を中止。

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そして2015年に全く新しい組織体制で「SWM Motorcycles」として、その技術と情熱を引き継いで復活。EICMAにおいて125ccから650ccのモデルを披露し、オフロードだけでなくオンロードモデルもラインナップすることで多くの注目を集めることとなった新鋭ブランドである。

イタリア北部、ヴァレーゼ湖畔の旧ハスクバーナ工場で生産

SWM復活のきっかけはイタリアのモーターサイクル事業で、カジバ、アプリリア、ハスクバーナといったブランドで活躍してきたAmpelio Macchi氏と、中国Shinerayグループで成功を収めたDaxing Gong氏がタッグを組んだことから始まっている。

旧ハスクバーナの工場を受け継ぎ、北イタリアのヴァレーゼ湖のほとりで生産されるイタリアンモデルだ。エンジンなど一部にShineray社の製品を使用、ハスクバーナモデルの車体やパーツなども受け継がれている。

日本ではMV AGUSTA JAPANが総輸入代理店としてSWMの一部ラインナップの取り扱いを開始する。

「SWM」モデル試乗会 速報インプレッション

【Webikeニュース編集部】

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イタリアンブランドの伝統を引き継ぎつつ、新たなスタートを切ったSWM。今回、神奈川県の「鴨居自動車学校」を活用しての試乗会が開催され、装備の違いからエンジンの特性、ハンドリングの違いなどについて体感することができた。

詳細はケニー佐川氏による動画を交えたインプレッションでもお届けする予定だが、まずは車体の特徴や、速報インプレッションをお届け!

 

オンロードモデルは3つのスタイルと2つの排気量から選べる

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4バルブのシングルエンジンを搭載し、400ccと440ccの排気量で3つのスタイルが存在するSWMのオンロードラインナップ。

ネオクラシックスクランブラー「GRAN TURISMO」、ヴィンテージスクランブラー「SILVER VASE」、カフェレーサースタイルの「GRAN MILANO」とそれぞれフレームを共通としながらも、サスペンションやスイングアーム、ホイールなど細部が異なる仕様。
スタイリングと乗り味にそれぞれ個性を持たせることに成功している。

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▲400ccのエンジンはボアダウンで対応
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▲440ccのエンジンはやはりパワー感が上だ

エンジンはFIを採用し優れたピックアップを生み出し、8,000rpm回転付近までしっかりとパワーが立ち上がる。
400ccはスムーズな回転で扱いやすいパワーフィールを持ち、440ccはわずか40ccの差ながらもパルス感が強く、パワーも一回り上乗せされている印象だ。

【関連ニュース】
◆SWM、ネオクラシックスタイルスクランブラー「GRAN TURISMO 400/440」を発売
◆イタリア伝説のブランドSWM Motorcycles、ネオクラシックモデル「SILVER VASE」を日本で発売
◆イタリア伝説のブランドSWM Motorcycles、ネオクラシックモデル「GRAN MILANO」を日本で発売

 

ネオクラシックスクランプラー「GRAN TURISMO」

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一番ベーシックな車体構成の「GRAN TURISMO」は、正立フロントフォークにフロント19インチ、リア17インチのメッキリムのスポークホイールを採用。マフラーは左右に2本出しでアップマフラーの「SILVER VASE」とは異なっている。

ハンドリングはナチュラルでポジションもニュートラル。台湾の新鋭サスペンションメーカー「FAST ACE」製のフロントフォークは、適度なしなやかさと減衰力を車体に伝え、教習所のクランクのようなきりかえしも自然だ。

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ブレーキは片押し式の260mmシングルディスクを採用し、不足に感じることもなくコントロールもしやすいものだ。

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▲正立フォークに2ポッドキャリパーとベーシックな装備
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▲二本だしのマフラーの音が心地よい
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▲リアサスペンションはクラシックなデザインだ

 

ヴィンテージスクランプラー「SILVER VASE」

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同様の足回りを採用する「SILVER VASE」は、純正のタイヤにブロックパターンを採用するため、ハンドリングの印象は異なるが、ライディングポジションは「GRAN TURISMO」よりもアップ気味だ。

オフロードも走れる印象で、まさにスクランブラーとして活躍できるものになっている。一速はローギアードな仕様になっているため、トラクションを掛けながらちょっとしたラフロードでも通過できるだろう。

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オンロードでの走りもしっかりとこなせ、ちょっとした冒険をしたいライダーにはおすすめできる。
アップスタイルのスクランブラーマフラーに惹かれたならば、SILVER VASEはアリだろう。

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▲ブロックパターンのタイヤはイタリア「ゴールデンタイヤ」製
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▲スクランブラースタイルのマフラーが一番の特徴
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▲オフロードも走れるアンダーガードを唯一装備

 

カフェレーサースタイル「GRAN MILANO」

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カフェレーサースタイルの「GRAN MILANO」は最も豪華な装備を誇り、FAST ACE製のアジャスタブル倒立フォークにリザーバータンク付きのリアサスペンションを装備。スイングアームも唯一のアルミ製を装着している。
ホイールにはアルミリムのスポーク仕様で、前後17インチと最もロードバイク寄りのセッティングとなっている。

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▲シングルシートはタンクラインとマッチし美しい
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▲三角のテールランプにもイタリアンデザインのエッセンスを感じる

シートは二人乗り用と、シングルシートが購入段階からそれぞれ付属し、気分によってイメージを変えることが可能。シングルシートの場合はカフェレーサーらしいコンパクトなポジションとなる。

ハンドリングもクイックで、減衰もしっかりと効いたサスペンションはワインディングでも楽しめそうな印象。

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特筆すべきはブレーキで、320mm大径ウェーブディスクはブレーキング製、ブレンボ製の対向4ポッドキャリパーはラジアルマウントされており、すでにカスタムされたかのような印象を受ける足回りだ。
当然効きも申し分なく、かつコントロールしやすいものになっている。

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▲ブレンボのキャリパーと大径ディスクでしっかりとした効き
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▲スイングアームは唯一のアルミ製を採用
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▲マフラーはアップタイプの左右2本出し

 

125ccのオン/オフモデルはEURO4に適合し、進化したモデル!?

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▲RS125R
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▲SM125R

オフロードモデルの「RS125R」とモタードモデルの「SM125R」は、かつての旧ハスクバーナで生産されていた「TE125」や「SMS4」を彷彿とさせるものだが、その中身はより進化したものになり、「SWM」ブランドとして生まれ変わったといえる内容に仕上がっている。

以前と同じ工場で生産されてはいるが、フレームをより上級モデルのものとし、スイングアームも鉄からアルミへと変更。
エンジンもEURO4に適合した新しい水冷DOHC4バルブ単気筒に置き換えられている。

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▲エンジンはDOHC水冷を採用
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▲サスペンションのマウントはリンク式を採用
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▲スイングアームは2車種ともアルミ製だ

 

フルサイズオフローダー「RS125R」

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「RS125R」はサスペンションにFAST ACE製の倒立フォークを採用し、フロント21インチ、リア18インチのいわゆるフルサイズオフローダーだ。
車格も125ccとしては大柄だが、最低地上高は320mmとコンパクトなエンジンも相まって、オフロードの走破性は当然高いだろう。

スタンディングも違和感はなくバッチリと決まり、ステップも大きなサイズのものが付いている。防振のためのラバーマウントが付いているが、取り外すこともできそうだ。

 

貴重な125ccモタード「SM125R」

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「SM125R」はフロントに110/70の17インチ、リアに140/70の17インチと、RS125Rと同様の倒立サスペンションを採用する本格的なモタードモデル。ブレーキは300mmとより大径なものが採用され、制動力が高められている。

125ccのフルサイズモタードモデルは貴重なだけに嬉しい選択肢といえるだろう。

 

新たなスタートを切った「SWM」。国産モデルにないような、魅力を持ったモデルがラインナップされているといえるだろう。
詳しいインプレッションは後日、動画でもご紹介する予定だ。

【関連ニュース】
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