ベトナムでバイクを鉄道で送るには? 日本では懐かしいモトトレイン

日本ではすでに運行していないMOTO(モト)トレイン。北海道へのツーリングライダーを輸送する列車として1990年代後半まで多くのバイクを運んできました。
懐かしいと感じる方も多いのではないでしょうか!?

20170130_vn07▲MOTOトレイン 上野駅でのバイク積み込み作業
by [CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons

モトトレインはすでに廃止となって久しく、いわゆるカートレインもなくなり、国内の寝台列車も数えるほどしかなくなってしまったのが現状です。

現在では陸送の進化やフェリー、はたまた航空輸送など、北海道ツーリングへのバイクの輸送方法はいくつかの選択肢が選べるようになっています。

ベトナムでは寝台列車ではないですが「貨物」としてのバイク輸送はまだまだ現役。今回はベトナム在住の三宅秀晃さんに、その「鉄道でのバイク輸送」についてレポートしていただきました!

ベトナムでバイクを鉄道で送るには?

【三宅秀晃:ベトナム生活・観光情報ナビ 主宰】

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ハノイからホーチミンを結ぶ南北統一鉄道は乗客以外にも貨物を乗せて走っています。この貨物、駅に持ち込めば様々なものを送ることができ、私も冷蔵庫やバイクを送ったことがあります。
輸送は駅間輸送が基本なので駅まで行く必要がありますが、バイクが送れるのはかなり便利です。

バイクの輸送方法

20170130_vn02▲ダナンで梱包した時の様子 仮の木枠で保護されます。

バイクはダンボールや木枠などを用いて梱包されます。この際、ミラーや風防などの突起物は取り外されるので要注意。
鉄道会社の場合はこのようにバイクに合わせて木枠をその場で作って、木枠に入れて送るそうです。ちなみにバイクにボックスが付いている場合はそのボックスも一緒に送ることができます。

20170130_vn06▲ハノイから雨のホーチミンに到着した時の様子。テープでぐるぐるに巻かれます。

梱包テープでダンボールなどを止めるのですが、テープを直接車体に貼り付けるので剥がした後も一部ベタベタが残ってしまい、これは町中の洗車屋さんでも取れないので自分でキレイにするしかありません。

バイクを送るにはどうすればいい?

バイクの輸送はホーチミン・ハノイ・ダナンの主要都市間であれば駅の隣にある「運送会社」に依頼することができ、その他の駅では「鉄道公社」に直接依頼する事になります。

サイゴン駅の貨物取扱所

ホーチミン市ではサイゴン駅を出て右側に運送会社があります。日中であれば常に荷物があるので迷わないでしょう。
ホーチミンからハノイまではバイクの車種にもよりますが約100万ドン(日本円で約5,000円)で送ることができました。また、駅の敷地内には鉄道会社の貨物を扱う事務所もあり、そこから送ることもできます。

20170130_vn05▲サイゴン駅隣にある運送会社

ハノイ駅の貨物取扱所

ハノイは西側にあるチャンクイカップ(Trần Quý Cáp)通りに面したハノイB駅の横に貨物取扱所があります。
駅の右側の入口から入り、左側の部屋が受付ですが、外で作業している作業員に声をかければ教えてくれるでしょう。

ダナン駅の貨物取扱所

ダナン駅は駅舎と同じ建物にありますのでわかりやすいです。写真の場所のようなカウンターでの受付となります。

20170130_vn01▲ダナンの貨物取扱所でバイク輸送の手配中の写真

バイクの発送・受取方法

バイクを送る際には所有者確認のためにバイクの登録証(青いカードサイズのもの)を提示する必要があります。また、バイクを受け取る際には、バイクを送るときにもらう書類が荷物の引換券となります。
これらの書類がない場合は発送・受け取りができないので無くさないように注意しましょう。発送から受け取りまでは2~4日ほどかかります。

20170130_vn04▲ハノイからホーチミンへ送った際の荷受票

ハノイからホーチミンまでバイクを送った際の書類がこちら。

左上が発送者、左下が受取人。今回は両方共私の名前、電話番号を書きました。右上がバイクの詳細で付属品についても詳細に書かれています。右下がサインで、となりにある900,000ドン(日本円で約4,500円)が運賃。
なお、受け取りの際にも手数料や保管料などの名目で数万ドンほどかかります。

バイクを発送する際にガソリンは全て抜き取られます。できるだけガソリンを使いきってから発送したほうがお得ですね。

また、到着した駅ではペットボトルでガソリンを売っている人がかならずいますので、バイクを押して歩いていればすぐに声をかけられます。
この時に2リットル、3リットルと売ろうとしてくるのですが、通常よりも高い値段で売っているので1リットル入れてガソリンスタンドに向かったほうがお得です。

バイク輸送の運賃

20170130_vn03▲バイク輸送の運賃表(撮影日:2014年5月)

サイゴン駅にバイクの運賃表が貼ってあったので掲載します。

ホーチミンの隣駅から並んでおり、一番下がハノイ駅。小さいバイクは左の表、スクーターは真ん中の表、大きいバイク(大ぶりなスクーター含む)は右側の表です。
表の中の右側の金額が合計金額。普通のスクーター(真ん中の表)を見ると、ニャチャンまで469,000ドン(日本円で約2,300円)、ダナンまで685,000(日本円で約3,500円)ドン、ハノイまで946,000(日本円で約4,700円)ドンとなっています。

なかなか使う機会がないと思いますが、ベトナムだけでなく色々な国々のバイク輸送事情、調べてみると面白いかもしれません!

※コラム内の為替表記は2017年1月現在のものとなります。

【関連ニュース】
◆ベトナムでバイクに乗る方法。日本とは違うベトナムの交通ルール
◆ツーリング好きにはたまらないベトナムの美しい峠3線をご紹介!

記事協力 [ ベトナム生活・観光情報ナビ ]

三宅秀晃

三宅秀晃ベトナム生活・観光情報ナビ 主宰

投稿者プロフィール

ベトナムのリアルを伝えるサイト、「ベトナム生活・観光情報ナビ」を主宰。バイクとの出会いは、大学時代に購入した原付から始まる。
その後、バイクの魅力に取りつかれ全国を走り回った。2012年7月にベトナムに移住し、ベトナム国内で免許を取得しツーリングを継続。ベトナム国内だけでなく、地続きの東南アジアへも足を伸ばす。ベトナム全63省市の内、47省市を踏破したが、まだ成し遂げていない「ハノイ→ホーチミン」のバイク縦断を目指している。

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