13日間の戦いを終えダカールラリー終了 KTMが16連覇を達成!Hondaはペナルティが悔やまれる結果に

2017_dakar07▲Photo by Marcin Kin

2017年となって世界で一番早く行われるビッグレースが「ダカールラリー」だ。

かつて「パリダカールラリー」として世界一過酷なモータースポーツ競技と言われた同大会は、2009年からパリからのスタートではなく、南米アルゼンチンからスタートする南米開催へと大きな変化を迎えた。

80年代から90年代、ダカールラリーはヨーロッパメーカーだけでなく、日本メーカーも参戦し大いに盛り上がった。ホンダやヤマハはレースへニューマシンを投入し、そのイメージで市販車を発売するなど「ラリーモデル」の開発に力を入れた。
現在「アドベンチャー」と言われているカテゴリーのバイクたちはこうして誕生していったのだ。

2017年は激しい争い。最強王者KTMと王座奪還を狙うホンダ

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▲Photo by Marcin Kin
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▲連覇を狙うKTMのトピー・プライス Photo by Marcin Kin

2016年のダカールラリーを制し、15連覇を達成しているKTMは、2017年も昨年覇者のトピー・プライスを擁し万全の体制で臨み連覇を狙う。
対するホンダはMonster Energyをチームスポンサーに迎え、エースライダーのホアン・バレダ、昨年Honda勢最上位をマークしたパウロ・ゴンサルヴェスなど、昨年以上に体制を整えて王座の奪還を狙う。

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▲今年のCRF450 RALLYは「モンスターエナジー」カラーだ
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▲ホンダのホアン・バレダ

スタートはパラグアイ。アルゼンチンとボリビアで本格的なラリーに突入

2017_dakar04▲ダカールラリーは南米でも人気イベントだ。沿道には多くの観客が押し寄せる。

2017年1月2日、第39回ダカールラリーはパラグアイの首都である、アスンシオンに設けられたスペシャルステージで幕を開けた。
初日はタイムトライアル方式で、翌日からの本格的なラリーステージの出走順を決定。その後にリエゾン(移動区間)を約500km走り2日目のスタート地点に向けて移動する。

スペシャルステージである初日を終えての総合順位は、ペナルティを受けたライダーがいたため波乱の幕開け、1位にシェルコのラリーマシンを駆るペドレロ、2位にホンダのブラベック、3位にゴンサルヴェスが付ける。KTMは4位のサンダーランドが最上位。

波乱のステージ4 ペナルティに苦しむホンダとエースがリタイアとなったKTM

2日目から本格的なラリーステージが開幕。舞台はパラグアイからアルゼンチンへと移動し、荒涼とした大地を舞台に争われる。
ステージ序盤では40度近くまであった気温も、高地では5度近くまで低下。ライダーの体力を奪っていくこの気温との戦いもラリーならではだ。

2017_dakar09▲昨年の覇者トピー・プライスは快調な滑り出しだったが・・・ Photo by Marcin Kin

ステージ2では昨年の覇者、KTMのプライスがステージウインを果たし、ホンダのゴンサルヴェスが2位に着けた。ステージ2から本格的な高地ラリーが開始となり、競技区間で364kmと距離も長くなっていく。

2017_dakar08▲ホンダのパウロ・ゴンサルヴェス

ステージ4は波乱の舞台となり、プライスが転倒し大腿骨を骨折。後方を走っていたゴンサルヴェスが救護。しかしプライスはレースには復帰できずリタイアとなった。

またステージ4終了後にMonster Energy Honda Teamが行った給油作業を、「認可された場所以外での給油行為」と判断され、主催者から1時間のタイムペナルティーを加算されてしまった。
このペナルティでゴンサルヴェスが10位、バレダが12位と大きく出遅れる形となってしまった。

悪天候に翻弄されるダカールラリー中盤戦

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ステージ6は悪天候によりキャンセルとなり、休息日の1月8日を迎える。休息日の間にマシンは徹底的にメンテナンスされ、マラソンステージと呼ばれる中盤戦の2日間に備えるのだ。

マラソンステージはメカニックがメンテナンスをしてはならず、すべてライダーがマシンの整備も行わなくてはいけない区間で、ステージ8を終えるまでチームとは合流することができない。

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迎えたマラソンステージ初日はコースコンディションの問題で、ステージ7とステージ6を組み合わせたルートに急遽変更。

コンディションの悪い中、ホンダのライダーがペナルティでの遅れを取り戻すべく健闘。ステージ7でブラベック、ステージ8でバレダがステージウィンを果たし、その他の上位を連ねた。

2017_dakar12▲Photo by Marcin Kin

KTM勢もコンスタントに上位に入り、追うホンダ勢を寄せ付けない走り。ステージ8終了時点で総合順位はKTMのサンダーランドがトップ。ハスクバーナのクインタニラが2位、ヤマハのファン・ベヴェレンが3位で、ホンダの最上位は8位にゴンサルヴェスが付けている。

安定した走りを見せるKTMと、差を埋めきれないホンダ

2017_dakar13▲安定したリザルトでトップをひた走るKTMのサム・サンダーランド Photo by Marcin Kin

ステージ9は中止となり、ボリビアからアルゼンチンへと戦いの場が移りホンダの猛追が続く。ステージ10、11をバレダが勝ち取り、14日の最終ステージは64kmと短い競技距離であり、ヤマハのファン・ベヴェレンがステージウィンを勝ち取った。バレダは3位となったが最後までペナルティで失った時間を取り戻すことはできなかった。

最終的なリザルトは、これまで大きなミスなく走り抜けたKTMのサンダーランドが総合優勝の栄冠を勝ち取った。2位にはKTMのウオークナー、3位にもKTMのファレスが入り、表彰台を独占。4位にヤマハのファン・ベヴェレン、5位にホンダのバレダという結果となった。

2017_dakar06▲表彰台を独占したKTMライダー Photo by Marcin Kin

ペナルティがなかった場合、ホンダのバレダは十分に表彰台を狙えるタイムを出していただけに非常に悔やまれる結果となった。
結果としてKTMが破竹の16連覇という記録を打ち立てて、2017年のダカールは幕を閉じた。

また、今年日本人として参戦した風間晋之介(ヤマハ)は初出場ながら総合で67位という結果を残した。風間はモトクロス国際A級ライダーで冒険家の風間深志氏の息子で、親子二代でダカール完走という夢を果たした。

2017 ダイジェスト映像

最終リザルト

1位 No.14 SUNDERLAND (GBR) KTM  
2位 No.16 WALKNER (AUT) KTM +00:32:00 Penalty 00:05:00
3位 No.8 FARRES GUELL (ESP) KTM +00:35:40
4位 No.6 VAN BEVEREN (FRA) YAMAHA +00:36:28 Penalty 00:01:00
5位 No.11 BARREDA BORT (ESP) HONDA +00:43:08 Penalty 00:58:01
6位 No.17 GONCALVES (PRT) HONDA +00:52:29 Penalty 00:48:20
7位 No.31 RENET (FRA) HUSQVARNA +00:57:35
8位 No.67 CAIMI (ARG) HONDA +01:42:18 Penalty 01:05:00
9位 No.5 RODRIGUES (PRT)YAMAHA +02:03:06 Penalty 00:00:27
10位 No.27 RODRIGUES (PRT) HERO SPEEDBRAIN +02:19:37

>>全てのリザルト(DaKarオフィシャルサイト:英語)

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