ツーリング好きにはたまらないベトナムの美しい峠3線をご紹介!

【三宅秀晃:ベトナム生活・観光情報ナビ 主宰】

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南北に長いベトナムにはラオスとの国境としてアンナム山脈があるだけではなく、北部を中心に意外と山深く、峠も多数あります。ベトナムツーリングでベトナム中を走って見つけたベトナムの美しい峠3選を紹介します。

国道1A号線ハイヴァン峠(Đèo Hải Vân)

ベトナム中部のダナン市のすぐ北にあるハイヴァン峠。ベトナムを南北に貫く国道1号線も、南北統一鉄道も走っているベトナムの交通の要所であり、古くからの難所でもあります。
そして海のすぐ近くにあるこの標高約480メートルの峠には、美しい海岸線も山も線路も道路も全ての風景が揃っています。

20161221_viet05▲「峠の茶屋」が立ち並んでいる

ハイヴァン峠の頂上付近には峠の茶屋や、土産店も多数並んでいます。お手洗いは有料なので要注意。車やバイクを停めると、目の前のお店から駐車代の代わりになにか買うようにセールスされます。

2013-05-02-13.37.11峠からランコー村方面を望む。写真下には犬が写っている。

峠から北方のランコー村方面を見ると、村まで道が続いているのがわかります。非常に見晴らしもよく標高もほど良いためおすすめできるスポットです。
また、峠を走っている途中、ダナン市を一望することができます。左奥の島のように見えるのはソンチャ半島。

20161221_viet11▲ダナン市方面を望むオーシャンビュー

国防の要として要塞が築かれていたハイヴァン峠

20161221_viet03▲峠に残る要塞跡

昔から国防の要として要塞が築かれていたこのハイヴァン峠。今も数多くの銃弾が残る要塞跡は自由に見学が可能です。
銘板には「海雲關」と書かれたプレートが貼られています。元号が明命なので、グエン(院)朝の「明命帝」在位中(西暦1820年~1840年)に作られたものでしょうか。

20161221_viet02▲海雲關と書かれています

ハイヴァン峠を貫くトンネルは日本のODAによって開通

20161221_viet09▲峠の北にある道路看板。直進はハイヴァン峠、左折がトンネルと書かれています。

実はこの峠、2005年に日本にODAにより全長6.28kmのハイヴァントンネルが開通しており、峠を通らずに行き来することが可能です。現在多くの長距離バスやツアーはトンネルを使うようになっています。
霧の立ち込めるハイヴァン峠ですがトンネル内は、日本の技術による換気システムが使われており視界は良好です。しかしこのトンネル、バイクは通行不可なのです。

20161221_viet07▲車にて撮った写真。日本のトンネルの写真と変わりませんね!

トンネルの両端にはバス乗り場があり、歩行者・自転車・バイクの通行に関しては乗り換えるなどでバスを利用することになっています。バイクや自転車はトラックに積んで一緒に運んでくれます。人はバスに乗り込み、バイクはトラックで運ばれます。ただし、バスの運行は朝5時から夜10時まで。
せっかくなので峠を登って景色を楽しんで欲しいところですが、天候不良、夜間、疲れている時の運転は危険を伴うもの。この輸送サービスを使って峠をパスするのも良いでしょう。

ダナンからすぐ近くにあるのでダナンから観光に訪れることもできるハイヴァン峠。海と山のコラボレーションのこの絶景、おすすめです。

国道4D号線オークイホー峠(Đèo Ô Quy Hồ)

高原観光地サパから車で1時間ほどのところにある標高2000メートルのオークイホー峠(Đèo Ô Quy Hồ)。
ベトナム最高峰、標高3143メートルのファンシーパン山(Phan Xi Păng)の脇にあり、同山への登山道も近くから始まっています。標高も高く、寒い年には雪が降ることもあり、ベトナムといえどもかなり冷え込みます。

20161221_viet18▲峠からは山々が望める

峠からはファンシーパン山などのある山脈を眺めることができます。訪問時は晴れていましたが山の方は曇っています。

20161221_viet20▲峠から望む、ベトナム最高峰「ファンシーパン山」

完全舗装2車線の快適な道でワインディングを満喫

20161221_viet13▲オークイホー峠は気持ちのいいコーナーが続きます

オークイホー峠はライチャウ省とラオカイ省を結ぶ国道4D号線ということもあり、完全舗装2車線の快適な道。峠からの景色もとても美しく、特にライチャウ省側は交通量も少なく快適です。

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峠の手前で今まで走ってきた道を振り返ると山の中を走っていることが分かります。そして峠にはツアーバスや個人の車、サパでバイクをレンタルした外国人観光客などが訪れていました。
サパではレンタルバイクも多いので、バイクを借りて自分で走るのも良いかもしれません。

20161221_viet19▲峠を上ってきたバイク。ツアーバスの姿もあり、観光地としても有名です。

峠には定番の茶屋と土産店

オークイホー峠にも、このようなおみやげ店が並んでいます。お客さんはベトナム人ばかりだったので、高原観光地のサパよりも安く購入できるかもしれません。

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20161221_viet16▲このような少数民族の民芸品が売られています。

峠の茶屋もありました。中でお土産も売っているのですが、何やら焼いています。
まず温かいお茶を頂きました。甘いお茶なのですが、冷えた体には最高です。甘いと言っても砂糖が入っているわけではなく、甜茶のようなものです。

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炭火で暖められたお茶は飲み放題。その他にゆでたまごとイノシシの串焼きを売ってます。卵1つとイノシシ2本を注文。焼きあがるまでしばし店員さんと雑談したり、おみやげを眺めます。
ベトナムらしくスイートチリソースもありましたが、個人的に好きではないのでどちらも塩で頂きましたが美味しかったです。

国道4C号線マーピーレン峠(Đèo Mã Pí Lèng)

少数民族が数多く住むハザン省のドンヴァン(Dong Van)からメオヴァク(Meo Vac)の間にあるマーピーレン峠。最近はベトナム人観光客に人気が出てきており、ハイシーズンの週末はツアーバスで大渋滞。ドンヴァンからメオヴァックに南下するルートで紹介します。

20161221_viet31▲ベトナム人からも観光地として人気が出ているマーピーレン峠

ハザン省のドンヴァンから出発しカルスト台地を越えて

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ハザン省の観光の中心にもなっているドンヴァンを出発。出発するとすぐに国道4C号で山の中へと入っていきます。

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走った日は日曜日。ベトナム人観光客に人気が出てきているハザン省にはたくさんのツアーのミニバンが走っていました。ご覧のとおり道は狭く、車両同士のすれ違いが大変。
ドンバン石灰岩高原という名のカルスト台地の中にも集落が点在していました。ベトナムと聞いて思い出す風景とは少し違うかもしれないのですが、中国国境付近のベトナム北部山岳地帯の景色は素晴らしい物があります。

20161221_viet30▲ドンバン石灰岩高原

切り立った山の風景がカルスト台地ならではの風景を作る

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写真の左に見えている白い建物が峠の展望台。この辺りは切り立った山が並ぶカルスト台地で、道中の景色がほんとうに最高です。

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1時間ほど走ったところでマーピーレン峠に到着。峠の展望台からは遥か下をNho Que川が流れているのが見えます。
山と山の間を長い年月かけて削ったような川です。なんとこの川、10km上流に遡るとベトナムと中国の国境にもなっている川なんです。

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そして峠を越えて、メオヴァック方面に降りていきます。道路状態は悪くなく、このように素晴らしい景色の道が永遠と続くマーピーレン峠。ヘアピンコーナーを織り交ぜつつ、標高を下げていきます。

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今後注目の観光スポットとなりそうなマーピーレン峠

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道が平らになったらメオヴァックはもうすぐそこです。切り立った山々と、農地の間を進みます。

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峠から30分ほどでメオヴァックの町に到着しました。レンタバイクやツアーでないと訪れることが難しいマーピーレン峠。まだ外国人向けのツアーなどでは見かけない行き先ですが、今後人気になること間違い無しの素晴らしいスポットです。

いかがでしょうか!? ベトナムというと平らなイメージがありそうですが、ツーリングスポットとしての「峠」も多く、日本と違った風景を楽しむことができます。
ぜひレンタルバイクなどを活用してのツーリングもおススメです。

【関連ニュース】
◆ベトナムでバイクに乗る方法。日本とは違うベトナムの交通ルール

記事協力 [ ベトナム生活・観光情報ナビ ]

三宅秀晃

三宅秀晃ベトナム生活・観光情報ナビ 主宰

投稿者プロフィール

ベトナムのリアルを伝えるサイト、「ベトナム生活・観光情報ナビ」を主宰。バイクとの出会いは、大学時代に購入した原付から始まる。
その後、バイクの魅力に取りつかれ全国を走り回った。2012年7月にベトナムに移住し、ベトナム国内で免許を取得しツーリングを継続。ベトナム国内だけでなく、地続きの東南アジアへも足を伸ばす。ベトナム全63省市の内、47省市を踏破したが、まだ成し遂げていない「ハノイ→ホーチミン」のバイク縦断を目指している。

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