ベトナムでバイクに乗る方法。日本とは違うベトナムの交通ルール

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ベトナムに住み、ベトナムで仕事をするライダー、三宅秀晃さんの「リアル」なベトナムツーリングの情報を今週からお届けします!
日本のバイクメーカーの工場が建てられ、オートバイが庶民の足として普及しているベトナムの「ツーリング事情」をお伝えしていきます。

20161206_viet01▲ベトナム最北の「マーピーレン峠」は絶景ツーリングスポット

バイクとの出会いは原付から。学生時代は全国をバイクで走り回るほどツーリングに熱中

三宅秀晃さんは、ベトナムの生活・観光・ビジネス・旅行全てをカバーし、ベトナムをもっともっと楽しむための「ベトナム生活・観光情報ナビ」を主宰し、「Samurai Cafe Saigon」を運営されています。また、リクルーティング・人材育成事業も手掛けられており、日本とベトナムを繋ぐ様々な活動を行われています。

三宅さんとバイクとの出会いは、大学時代に購入した原付から始まり、バイクの魅力に取りつかれ二輪免許を取得。学生時代は風防にリアキャリアをつけたバイクで全国を走り回った根っからのツーリングライダー。
2012年7月にベトナムに移住し、ベトナム国内で免許を取得しツーリングを継続。ベトナム国内だけでなく、地続きの東南アジアへも足を伸ばし、ベトナム全63省市のうち、47省市を踏破。夢はまだ成し遂げていない「ハノイからホーチミン」のバイク縦断!

記念すべき第一回目は、日本とベトナムの交通ルールの違いについてフォーカスしています。

バイクに乗る方法。日本とは違うベトナムの交通ルールを知ろう。

【三宅秀晃:ベトナム生活・観光情報ナビ 主宰】

人気バラエティー番組「水曜どうでしょう」ツーリングの舞台にもなったベトナムは、南北に長い国土に「山あり海あり」でツーリングをするにも最高!
もちろん日本とは違う交通事情があったり、言語の壁があったりと注意すべきことはいくつかありますが、しっかりと気をつけていれば外国人でもツーリングを楽しむことができます。

これぞアジア!なバイクの交通量

ベトナムに来た多くの日本人がまず驚くのがバイクの洪水。これぞアジア!と言わんばかりの量のバイクが道路を埋め尽くしています。

20161206_viet02▲ある朝の通勤風景。こんなバイクの洪水も次第に慣れていきます。

それもそのはず、ベトナムは市内の移動手段がバス、タクシーしかなく、さらにバスは渋滞のために遅いという欠点もあるので、生活していくうえでバイクが欠かせないのです。
外国人も例外ではなく、バイクに乗ることで生活と行動範囲の幅がぐんと広がります。

免許はどうなってるの?

ベトナムでは50cc以下のバイク(日本で言う原付)は免許不要で誰でも乗ることができます。
免許を持っていない日本人は是非50ccのバイクを!と言いたいところですが、この50ccという排気量のバイクは街で見かけることも少なく、バイクショップでもレンタルバイクショップでもなかなか見かけません。

レンタルバイクで多いのが100ccクラスのバイク。毎日たくさんの外国人が借りて乗っているようですが、ほとんどが無免許運転。ベトナムももちろん無免許運転は違法なのですが、捕まった場合も担当警察官との交渉でなんとかなるようです。

ただ、もちろん一番まっとうな方法としてはベトナムの免許を取得することでしょう。長期滞在の場合は必須ではないかと思います。そんなに難しくもないので取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ちなみにベトナムは国際免許証は通用しないので、持っていても無意味なんです。

日本とは違うベトナムの交通ルール

20161206_viet03▲右左折禁止の道路の前には迂回方法を記載した看板があるなど、看板は親切です。

ベトナムの道路標識はほとんど日本と変わりません。一方通行と右左折禁止が多いので見落とさないように気をつけましょう。
日本と交通ルールが違う点は以下のとおりです。

・右側通行
右側通行です。が、これは慣れればあまり大きな問題ではありません。

・赤信号でも右折は可能
信号が赤の場合でも右折は可能な場合があります。具体的には、右折専用レーンがある場合や、右折可の信号・看板がついている場合です。
看板はベトナム語で書かれておりますが、他の交通状況を見ながら判断するのが大切です。右折する際は歩行者と直進車に気をつけて右折しましょう。

・通行車線に制限がある
ベトナムでは車やバイクなど車両の種別ごとに通行して良い車線が決まっています。
バイクの場合、片側2車線の場合は右車線、片側3車線以上の場合は右側の1~2車線のみ通行可能です。標識で図示されているので見落とさないようにしましょう。
見落としてしまった場合も一番右の車線を走れば間違いありません。ちなみに、結構これで捕まります。

この通行車線制限により、交差点で左折する際は右車線から左折することになります。同様に自動車は左車線から右折してきます。
基本的には直進車が優先ですが、十分注意するようにしてください。

・【番外編】子供は乗車人数に含まれない
ベトナムではバイクの3人乗り、4人乗りをよく見かけます。もちろんこれも違法なのですが、例外もあります。それが、「ある年齢以下の子供は1人まで、年齢によっては2人まで追加で乗れる」というもの。例えば家族4人でバイクに乗っている場合、4人乗りではありますが子供が小さければ合法なのです。

法律とも違う事実上の交通ルール

ベトナムの法律上定められているわけではないのですが、事実上の交通ルールとなっているものを紹介します。ベトナムで運転する場合は覚えておく必要があります。

・歩行者優先ではなく事実上の大型車優先
日本では歩行者が優先。当たり前ですよね。しかしベトナムでは事実上大型車優先となっています。
というのも、大型車が突っ込んできたら避けざるをえないのです。実際にバスやトラックが直進車を制して右左折する光景はよく見ます。

この場合バイクは止まって待つしかありません。交差点においては対向直進車がいても大型車が左折をしてくることは当たり前にあります。直進の場合も交差点では対向車に注意しましょう。

・“前にいる車”が優先。誰もバックミラーは見ていない
ベトナムの法律でもバックミラーの設置は義務付けられています。が、そのバックミラーもあさっての方向を向いていたり、自分の顔が見えるようになっていたりと後ろを確認する気は無さそうです。結果として、車線変更時も後ろを確認することはほとんどありません。車もバイクも車線変更はゆっくりと行います。

これにより、後ろを走っている車は前の車の車線変更前に前に出るか、道をゆずります。日本では直進している際に車が割り込んでくることは滅多にありませんが、ベトナムでは前に走っている人を優先する必要があります。

・クラクションは必須である
ベトナムでは至るところからクラクションの音が聞こえてきます。このクラクションは、「自分がここに居る」というサインであり、決して怒っているわけではありません。
信号のない交差点を通行する場合や、他の車が幅寄せしてきた場合などにクラクションを使い、自分の存在に気づいてもらうことが重要です。運転に慣れない人ほど安全のために使ったほうが良いです。

・左折は行ける時に行く
日本で右折する場合は対向車がいなくなってから右折するのが当たり前ですが、ベトナムでは行ける時に行きます。なので、直進している際に対向左折車が突っ込んでくることもよくあります。減速などして避けるようにしましょう。
また、自分が左折するときも、基本的に対向車がいなくなることはないため、信号のない場所で左折する場合などは待っていても行けるようにはなりません。他のベトナム人に付いて行くなどしながら行くしかないのです!
その場合、他のバイクの内側を曲がるようにすることで、より安全に左折することができます。

これであなたもベトナムで運転できるはず!? 慣れるまではゆっくりと走るようにしましょう。

記事協力 [ ベトナム生活・観光情報ナビ ]

三宅秀晃

三宅秀晃ベトナム生活・観光情報ナビ 主宰

投稿者プロフィール

ベトナムのリアルを伝えるサイト、「ベトナム生活・観光情報ナビ」を主宰。バイクとの出会いは、大学時代に購入した原付から始まる。
その後、バイクの魅力に取りつかれ全国を走り回った。2012年7月にベトナムに移住し、ベトナム国内で免許を取得しツーリングを継続。ベトナム国内だけでなく、地続きの東南アジアへも足を伸ばす。ベトナム全63省市の内、47省市を踏破したが、まだ成し遂げていない「ハノイ→ホーチミン」のバイク縦断を目指している。

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