ボッシュの新しいモーターサイクル用「ABS 10」が、カワサキ・スズキの二輪車向けに量産開始

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コストパフォーマンスに優れたソリューション

ボッシュは、新しいモーターサイクル用ABSシステム「ABS 10」を開発し、日本の二輪メーカーであるカワサキとスズキの二輪車向けに量産を開始した。

まずはカワサキから「Versys-X 300 ABS」の販売が開始され、スズキからは2018年モデルの「GSX-S125 ABS」に搭載される予定だ。

現行の「ABS 9」と比較して最大で約30%の軽量化、約45%の小型化を実現。新興成長市場の小型二輪車向けの、コストパフォーマンスに優れたソリューションとして注目されている。

また、日本を含め多くの国でモーターサイクル用ABSの装備が義務化されていく流れもあり、今後はさらなる需要が期待される。

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以下プレスリリースより


EICMA 2016でのボッシュのモーターサイクル用ABS 10の公開に続き、同システムを搭載した初の量産モデルとして、カワサキVersys-X 300 ABSが世界で販売されます。さらに、スズキGSX-S125 ABSの2018年モデルにもこのシステムが搭載される予定です。

ABS 10は、現行のABS 9と比較して最大で約30%の軽量化、約45%の小型化がされているにもかかわらず、高い性能を持つ、先代モデルのあらゆる標準機能をそのままに引き継いでいます。これにより、新興成長市場で特に人気の高い小型二輪車に適したシステムとなっています。

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二輪車のほぼ90%がアジアで生産

二輪車の生産量は、2021年までに約1億6,000万台に達すると予測され、これは現在の生産台数のおよそ1.3倍にあたります。そして、このうちほぼ90%は中国、インド、東南アジア諸国が占めると予想されています。

「ボッシュは、主要な安全技術となるモーターサイクル用ABS 10をあらゆる車両クラスと市場に導入すべくその開発を手掛け、このたび量産に移行することができました」とボッシュのモーターサイクル&パワースポーツ事業部門を率いる ジェフ・リアッシュ(Geoff Liersch) は述べます。

インドネシアとタイだけでも、年間約2万1,000人が二輪車事故で命を落としています。ボッシュの事故調査研究は、もしすべての二輪車にABSが標準装備されていれば、このような二輪車事故の約4分の1を防止できたことを示しています。

アンチロック ブレーキ システム(ABS)は、ライダーが、必要なときに迷いなく、より迅速に急ブレーキをかけられるようにするものです。緊急ブレーキを要するような状況下でも、車輪がロックするのを防ぐため、二輪車は安定性を保ち、ライダーが姿勢を崩さずに済むようにサポートします。

多くの国でモーターサイクル用ABSの装備が義務化へ

世界的に、モーターサイクル用ABSの装備を義務付ける国が増えつつあります。欧州連合域内ではすでにモーターサイクル用ABS装備の法制化が適用され、2017年の初めからは、エンジン排気量が125ccを超えるすべての継続生産車に適用されます。

同様の法律は、日本とインドでは2018年から、台湾では2019年から施行される予定です。ブラジルでは2016年から2019年の間に、排気量が300cc以上の全ての継続生産車に段階的に適用される予定です。米国、オーストラリア、エクアドルでも、モーターサイクル用ABSは政治的な検討課題となっています。

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ABSを超えたさらなる技術革新

ボッシュは、1995年から200万台以上のモーターサイクル用ABSを生産してきました。2013年には、世界初の二輪車向け「オール イン ワン」セーフティシステムとなるモーターサイクル用スタビリティコントロール(MSC)の開発を成し遂げています。

このシステムは、傾斜角など二輪車特有のパラメーターを監視することで、走行状況に応じて即座に電子制御やアクセルの介入を調整します。

これにより、コーナーにおけるブレーキング時の二輪車のローサイドや意図しない車両の立ち直りを防ぎます。

しかし、二輪車用セーフティシステムの開発はこれに留まりません。ボッシュは、世界初のアドバンストライダーアシスタンスシステムとなるサイドビューアシスト(SVA)を開発しました。

超音波センサーを利用するこのサイドビューアシストは、死角を検知することで、ライダーが車線変更時に衝突を回避できるように支援します。

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情報提供元 [ ボッシュ・イン・ジャパン ]

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