【ケニー佐川 コラム】ヘッドライトは「ハイビーム 」が基本!? 車のオートライト義務化から改めて考える

【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】

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2020年以降、新型乗用車には「オートライト」の装備をメーカーに義務づけることを発表しました。

「オートライト」は周囲が暗くなるとヘッドライトが自動的に点灯する仕組みのことで、基準としては日没の15分ほど前の明るさ(1000ルクス)だとか。高齢者による歩行中の交通死亡事故が起きた時間帯が日没前後の時間帯に集中していることから、国交省では今回の施策に踏み切ったようです。

夜間の歩行者と車の接触死亡事故の約96%は「ロービーム」時

警察庁でも「ハイビーム」の積極的な使用を呼び掛けています。

同庁の調べによると2015年、夜間に歩行者とクルマの接触による死亡事故は625件発生し、このうち約96%にあたる527件が「ロービーム」を使っていたことが分かっていて、その多くはハイビームを使っていれば防げた事故としています。
また、「ハイビームが目に入ると眩しく、使用を遠慮するドライバーが多いが、その遠慮が死亡事故につながっている」とも指摘しています。

「ハイ」と「ロー」の使い分け

そもそもハイとローはどう使い分けたらいいのでしょうか。

JAF(日本自動車連盟)によると、「道路運送車両法等」ではロービームの正式名称は「すれ違い用前照灯」、ハイビームは「走行用前照灯」とされ、その照射距離はロービームに関しては前方40m、ハイビームがその倍以上の前方100m先を照らすことができるものと定められている」そうです。

実際のところ道路交通法でも「原則的にハイビームを使用し、対向車がいる場合や、前を走る車がいる場合には、運転の妨げにならないように減光する」と定められています。
ヘッドライトの使用方法としては通常が「ハイビーム」であり、対向車や先行車などを幻惑する危険があるときなど、「ロービームに切り換える」のが正式ということに。

ちなみに同法でも「夜間に他車両と行き違うとき」や「前走車の直後を走る場合」には、ヘッドライトの消灯あるいは減光する等灯火を操作しなければならないと定めています。

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ハイとローの切り換えタイミングをきっちり線引きすることは難しいですが、少なくとも周囲の環境や必要に応じて、積極的にライトを切り換えて使っていくことが求められていることは確かなようです。

バイクは常時点灯となり右直事故などは減少傾向

ただ、そう言われても、「やはりハイビームで対向車が向かってくると眩しくて迷惑」という人も多いことでしょう。かく言う私も同じで、ハイビームで来られると知らせるためにも思わずパッシングしてしまいます。

最終的には安全を第一に考えつつも、臨機応変にハイとローを切り換えてフレキシブルに対応することが大事かと。法律だからと意固地になるのではなく、お互い思いやりを持って接すれば、皆が気持ちよく走れるのではと思います。

二輪業界ではだいぶ以前から「昼でもライトオン!」を実践してきましたし、それにより右直事故などの低減にもつながったと言われれています。安全のためにも、ハイビームの使い方を含め、ヘッドライトの有効活用について今一度考えてみてはいかがでしょうか。

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

国産・外車を問わずミニモトからビッグバイクまで、どんなバイクでも乗りこなすモータージャーナリストとして2輪専門誌等で活躍中。
16歳から乗り継いだバイク30台、テストライド経験300台以上。装備や用品、カスタムパーツのテストも数多くこなしてきた。
MFJ公認インストラクター。米国ケビン・シュワンツ・スクール修了。

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