【ケニー佐川 コラム】南の島で感じた若者たちの“バイク熱量”

【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】

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先週は夏休みをいただいて、マレーシアの「ランカウイ島」に行ってきました。

タイとの国境付近に浮かぶ淡路島の3分の2ぐらいの広さの島で、同じアジアでもバリ島やプーケット島などに比べて開発が進んでいないため、手つかずの自然が多く残っているのが特徴です。良い意味でローカルな感じが癒される南国の楽園でした。

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移動手段の中心は「バイク」。観光用のレンタルバイクも充実

鉄道がないため島民の移動手段は主にクルマかバイクになります。数年前に比べるとクルマがだいぶ増えてきましたが、それでもまだ庶民の足はバイクが中心です。
排気量は150cc前後で、タイプとしてはアジアで主流のアンダーボーンや大径ホイールのスクーターなどが目立ちます。性能や信頼性の高さから日本ブランドが人気だそうですが価格が高めだとか。中国製や韓国製、マレーシア製など日本では馴染みのないモデルもけっこう元気に走っています。

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レンタルバイク屋もあちこちにあって、日本円で1日1500円程度から借りられるので観光客にも人気。特に欧米系の人が多く利用していて、真っ赤に日焼けした肌で(なぜか上半身ハダカが多い)走り回っていました。ちなみに自転車は暑くて漕いでいられないそうです(笑)。

マレーシアでも「スポーツモデル」が増え始める

現地在住の友人にもいろいろナマの話を聞きましたが、ランカウイ島でも最近はスポーツバイクを求める人が増えてきて、大型バイクも珍しくなくなっているそうです。実際、街の中心街ではBMWやKTM、カワサキやホンダのリッタースポーツモデルが走り去る姿をこの目で見ました。

また、リゾート開発とともに道路も整備され、街を少し離れると、まるで箱根のような気持のいいワインディングが広がっていたりもします。モーターサイクルクラブもいくつかあるそうで、現地の人はみんなバイクが好きだそうです。

夜になると、若者たちが港近くのストリートに集まってきて、バイク談議に花を咲かせる光景には何か懐かしい感じがしました。日本でいえば昔の横浜・本牧ふ頭みたいな感じでしょうか(笑)。
女性ライダーもけっこういます。基本的にイスラム教の国なので、女性は頬かむりのような「ブルカ」を被っている(顔は出した緩い感じの人が多い)のですが、その恰好で女子二人乗りでペチャクチャおしゃべりしながら飛ばしている、そんな微笑ましい姿も目にしました。
若さと活気あふれるバイク市場に、成長著しいアジアの姿が重なります。

アジアで共通する「交通ルール・マナー」向上の必要性

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ただ、最近は交通量の増加とクルマやバイクの高性能化に伴って、交通事故も増えてきているようです。
街で観察していると、バイクの「逆走」や「一時停止無視」などは日常茶飯事で、交差点の右左折でも反対車線までオーバーランして曲がってくるなど、明らかにラフで危険な運転も目立ちます。
数年前からヘルメットが義務付けられ、速度違反の取り締まりも強化されたと聞きました。皆が自由気ままに走り回っていた時代は去り、狭い島の中でも交通ルールの徹底とマナーの向上が求められています。

そう聞くと、だいぶ遅れている印象を持つかもしれませんが、日本でもつい20年ぐらい前までは、ノーヘルのスクーターや一方通行道路の逆走なども見慣れた光景でしたよね。日本もかつて歩んだ道なのです。

さておき、バイクが好きな若者たちがたくさんいて、大きくて速そうでカッコいいバイクに熱い視線を送る彼らの姿を見ていて感じたこと。それは、ただ純粋に清々しい気持ちよさでした。

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

国産・外車を問わずミニモトからビッグバイクまで、どんなバイクでも乗りこなすモータージャーナリストとして2輪専門誌等で活躍中。
16歳から乗り継いだバイク30台、テストライド経験300台以上。装備や用品、カスタムパーツのテストも数多くこなしてきた。
MFJ公認インストラクター。米国ケビン・シュワンツ・スクール修了。

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