「13年ぶりの鈴鹿でトロフィーを」ニッキー・ヘイデンを招聘するホンダ、鈴鹿8耐チャンピオン奪還を目指す 

【Webikeニュース編集部】

20160715_hn01

2016年7月15日にホンダ青山本社にて、鈴鹿8耐に向けた参戦チーム監督・ライダーを交えたメディア向け記者会見が行われた。
また同日に一般のファンを迎えた「ファンミーティング」が開催されている。

ホンダは今年、鈴鹿8耐の優勝奪還に向けて、強力な布陣で表彰台の真ん中を目指す。参戦バイクは今年もCBR1000RRをベースとしたマシンで、耐久レースにおいては熟成が重ねられてきたマシンだ。

ニッキーヘイデンを迎え、勝ちを狙う
「MuSASHi RT HARC-PRO.」

「MuSASHi RT HARC-PRO.」は元MotoGP世界チャンピオンでもあり、現在スーパーバイク世界選手権を戦うニッキー・ヘイデンを招聘。同じくスーパーバイク世界選手権を戦うマイケル・ファン・デル・マークと、8耐の経験が豊富で3度の表彰台を獲得してきた高橋巧という3名体制だ。
マイケル・ファン・デル・マークは、2014年にも高橋巧と同じチームで優勝を経験しており、その再現を目指す。

13年前に忘れてきたトロフィーを自分のコレクションへ

ニッキー・ヘイデンはアメリカのケンタッキー州出身であり、暑い中での走りには自信があるとコメント。「13年ぶりの鈴鹿サーキットで、忘れてきた8耐のトロフィーを自分のコレクションに加えたい。」と、2003年に路面にまかれたオイルに乗って、2周目でリタイヤを余儀なくされたレースのリベンジを誓う。

20160715_hn02

「MuSASHi RT HARC-PRO.」を率いる本田重樹監督は、「昨年の雪辱を晴らし、去年忘れてきたトロフィーを奪還してHondaが強いということを見せたい。」と、昨年トラブルによってリタイヤを余儀なくされたレースを振り返り、チャンピオン奪還への思いを語った。

20160715_hn03

昨年はケーシー・ストーナーを擁しながらも悔しい結果となっただけに、今年にかける思いは強い。数多くの表彰台を獲得してきたHARC-PROだけに、その活躍に期待だ。

ルマン24Hで3位と、チーム力が向上した
「F.C.C. TSR Honda」

20160715_hn04

「F.C.C. TSR Honda」は4月にフランスのル・マン24時間耐久で堂々の3位、ポルトガルのポルティマオ12時間耐久にも挑戦し、耐久のチーム作りを進めてきた。
24時間や12時間のレースと比べると鈴鹿8時間のレース時間は短い。ラップタイムもスプリントレースに近く、毎年レベルの高い争いが繰り広げられるのが8耐だ。

今回の「F.C.C. TSR Honda」はMoto2で活躍するドミニク・エガーター、CBR600RRでWSS(スーパースポーツ世界選手権)を戦うパトリック・ジェイコブセン、そして日本人としてルマンでの3位に貢献し、2009年にはST600でルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した渡辺一馬の3名体制だ。
3名とも4ストロークの600ccマシンに長くライディングしており、同じ方向性でのパッケージングができるはずだと藤井監督は語る。「特に今年は世界最速のコーナリングを目指す」と、テクニカルなコーナーが多い鈴鹿サーキットにおいて、マシンの方向性を「コーナリングマシン」として勝ちを狙う。

20160715_hn05

ルマン、ポルティマオと世界耐久選手権を走り、着実に「耐久レース」の経験値を高めてきた渡辺一馬は、「世界耐久とはまた違う、鈴鹿8耐は世界最高のレースです。」と、8耐に向けて準備を積み重ねてきた思いを語った。

20160715_hn06

チームとしてはこの「鈴鹿8耐」の優勝を目指して様々なトライを繰り返してきただけに、最高の結果を期待したいところだ。

迎え撃つライバル勢、挑むCBR1000RR

すでに鈴鹿8耐の合同テストが開催されており、7月13日(水)から14日(木)にはメーカー合同公開テスト・タイヤメーカーテストが行われている。

初日は雨に見舞われ、雨の中ではTeam KAGAYAMAの浦本修充がチームでも、総合でもトップとなるタイムをマーク。注目のニッキー・ヘイデンは体調不良と悪コンディションが重なり慎重な滑り出しとなった。最終的に初日のトップタイムはYamaha Factory Racing Teamが2分7秒台でトップとなった。

2日目は一転して夏日の快晴となり前日の雨を一気に乾かし、各チームドライセッティングを詰めていくため走行を重ねた。
ここでもトップはYamaha Factory Racing Teamで、中須賀克行が2分6秒960のタイムを記録。2番手にはチームメイトのアレックス・ローズが2分7秒343で続き、3番手にはTeam KAGAYAMAの清成龍一が2分8秒377で入り込んだ。
ホンダ勢はMuSASHi RT ハルク・プロの高橋巧が2分8秒519で5番手、F.C.C. TSR Hondaも2分8秒台のタイムをマークしてテストを終えている。

160715_15

蓋を開けてみると、昨年のチャンピオンマシンであるヤマハR1の速さが光る。ホンダCBRは熟成されたマシンを武器に、ヤマハR1に挑む形だ。スズキ勢のマシンも好調で、Team GREENのカワサキも優勝を狙える位置につけている。
ただ、耐久レースはトップタイムだけでは語れない。安定したタイムとチームワーク、そしてライダーごとのタイム差が少ないことなど、様々な要因が複雑に絡み合うことが醍醐味でもある。

今年の夏も、ドラマチックなレース展開が待ち受けているに違いない。

【関連ニュース】
◆Webikeバイクニュース 鈴鹿8耐ニュース一覧

関連記事

編集部おすすめ

  1. イタリアのブレーキシステムメーカーのブレンボは、斬新なコンセプトを取り入れた新型ラジアルマス…
  2. ホンダは2016年より、生産終了モデルの一部車種の純正部品を、部品メーカーと協力し、生産設備…
  3. ホンダは2016年より、生産終了モデルの一部車種の純正部品を、部品メーカーと協力し、生産設備…
  4. ヤマハ発動機は、2017年5月21日、フランスのル・マンで開催されたMotoGP世界選手権・…
ページ上部へ戻る