ドゥカティの本気アドベンチャー「ムルティストラーダ1200エンデューロ」発売開始!

【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】

160701_19

よりオフロード性能を高めたリアル・アドベンチャーモデル

ドゥカティの「Multistrada 1200 Enduro(ムルティストラーダ1200 エンデューロ)」が、いよいよ7月から国内リリース開始となる。

“エンデューロ”の名のとおり、従来のムルティストラーダ1200Sをベースに、よりオフロード性能を高めたリアル・アドベンチャーモデルとして位置づけている。1200Sも相当なオフ遊びができるモデルだが、さらにその上をいくポテンシャルはどこに秘められているのか、違いを含めてひとつひとつ見ていこう。

160701_20

1200S譲りのハイスペックと悪路での強さ

エンジンは水冷DOHC90度Lツインで、総排気量1,198ccから発生する最高出力と最大トルクは、150HP/9,500rpm、128Nm/7,500rpmということで、スペック的には1200Sと同様。先進のドゥカティ・テスタストレッタDVT(デスモドロミック可変タイミング)を搭載し、高回転域のパフォーマンスと低回転域でのスムーズで豊かなトルクを両立している。

160701_21

ただし、ギアレシオが1200Sとは一部異なっていて、1速のギア比が低めに設定されている。これは悪路において、アクセル低開度でもトラクションを伝えやすくするとともに、モトクロッサーなどと同じ加速重視の特性を持たせるためと思われる。

160701_22

4つのカテゴリーを1台に凝縮した「4バイクスin1」のコンセプトも健在で、4つのライディングモードのうちでも特に「エンデューロ」モードは、悪路における最適なパワーデリバリーとトラコン、ABSの制御を行うことで、意図的にパワースライドやブレーキターンをこなせる設定になっている。

160701_27

160701_24160701_25

その他の電子デバイスも1200S譲りで、コーナリングABS、コーナリング・ライト(DCL)、ドゥカティ・トラクション・コントロール(DTC)、ドゥカティ・ウィリー・コントロール(DWC)を装備。

160701_26

トピックスとしては、ドゥカティとして初めて坂道発進を助けるビークル・ホールド・コントロール(VHC)を採用したことだ。これは前後どちらかのブレーキを強くかけることで、一定時間ブレーキ力を保持してくれる仕組み。クルマのサイドブレーキのように使えることで、坂道発進などで有効だ。

特にオフロードでは滑りやすい急坂を登るヒルクライムのような場面で重宝するはずだ。

160701_28160701_29

よりオフロードでの走破性と機動性を重視された設計

大きな違いは足回りだ。エンデューロには1200Sと同様、ドゥカティ・スカイフック・サスペンション・エボリューション(DSS EVO)と呼ばれるザックス製電子制御セミアクティブ・サスペンションが標準装備され、オン・オフを問わず路面状況に合わせて常に最適なセッティングを瞬時に調整できる仕組みになっている。

そこまでは同じだが、エンデューロは前後サスペンションのストローク量を30mm増やして200mmへと伸ばしている。

160701_30

また、前後タイヤもフロントが2インチ大径化され120/70-19に、リアは170/60-17とホイール径は変えずに幅を2サイズ細くするなど、よりオフロードでの走破性と機動性を重視。タイヤ選択の幅も広がった。

160701_31

160701_32160701_33
160701_34160701_35

また、スイングアームも片持ちから両持ちタイプへ変更、ホイールそのものもキャストタイプからワイヤースポーク仕様となり衝撃耐性を高めるなど、まさに定番とも言えるオフロード仕様へと変貌している。

160701_36

これ以外にも、フロントアクスルを前方にオフセットしたリーディングアクセルを採用することでハンドリングに軽快感を持たせたほか、スイングアーム長を延長することでホイールベースも延長するなど、車体ディメンション的にも細かな変更が加えられている点も見逃せない。

ちなみに、最低地上高がアップしてロードクリアランスを稼いだことで、シート高も30mmアップの850mmとなり、ハンドル位置もよりオフロードを意識して高めにセットされている。

160701_39160701_38

デザインも一新。快適なバイク旅を演出する装備

デザインも一新された。450km以上無給油走行が可能な30リットル燃料タンク(1200sは20リットル)に合わせて、フェアリングもリデザインされ、延長されたフロント・ビークやフロント・マッドガードとともに泥跳ねをプロテクト。カウルサイドにもアルミプレートが装備された。

160701_37160701_40

1200S同様、バンク角に応じて点灯するLEDコーナリング・ライトや、ライディングモードに応じて自動的に変化する5インチのフルカラーTFT液晶タイプのディスプレイ、Bluetooth経由でスマートフォンの通話や音楽を楽しめる機能の他、専用アプリでツーリング情報やバイクのデータを分析、SNSで情報共有できる機能も搭載されるなど、快適なバイク旅を演出するための装備の充実ぶりにも目を見張る。

160701_23

スーパーマルチパーパスモデルの誕生

元々のオールマイティ性能にさらに磨きをかけ、3次元での行動半径を広げた、まさにスーパーマルチパーパスモデルの誕生である。なお、メーカー希望小売価格は2,699,000円(税込)からとなっている。

160701_41

ムルティストラーダ1200 エンデューロ PV

【関連ニュース】
【新車】ドゥカティ、「Multistrada 1200 Enduro(ムルティストラーダ1200 エンデューロ)」国内発売が開始
ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

国産・外車を問わずミニモトからビッグバイクまで、どんなバイクでも乗りこなすモータージャーナリストとして2輪専門誌等で活躍中。
16歳から乗り継いだバイク30台、テストライド経験300台以上。装備や用品、カスタムパーツのテストも数多くこなしてきた。
MFJ公認インストラクター。米国ケビン・シュワンツ・スクール修了。

この著者の最新の記事

関連記事

編集部おすすめ

  1. 人気のライディングフットウェアに限定カラーが登場! イタリアのSPIDI社のDNAを受け継…
  2. 【和歌山利宏:モーターサイクルジャーナリスト】 コーナーへのアプローチでは、「しっかり…
  3. 新型EVマシン「韋駄天FXS改」を開発しパイクスピークへ挑戦 EV(electric ve…
  4. ブリヂストンの新作タイヤを中心とした体感試乗会が、静岡県伊豆市の「サイクルスポーツセンタ…
ページ上部へ戻る