【ケニー佐川 コラム】「配車アプリ+バイタク」が世の中を変える!?

【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】

160624_12

東南アジアで急速に浸透しつつある「バイクタクシー+配車アプリ」

東南アジアでバイクタクシーが大流行り、という新聞記事を読みました。世界中で急速に浸透しつつある「配車アプリ」の普及がその後押しをしているようです。

元になったビジネスモデルは米国・ウーバーテクノロジーズ(Uber)が展開する、携帯アプリを使ったハイヤーの配車サービス。仕組みとしては、スマホから事前に無料アプリをダウンロードして、ユーザー登録を済ませておけば、いつでもどこでも呼びたいときにアプリを通じて場所と時間を指定するだけで、そこまでハイヤーが迎えに来てくれる、というものです。

uber05-20160226

【関連ニュース】
個人間の配車サービスUber、タイで「UberMOTO」バイク配車サービスを開始 タイの大渋滞への一手となるか

Uberで広がるバイクタクシーのネットワーク

インドネシアやベトナムなど、交通インフラが未発達であるがために慢性的な交通渋滞が社会問題となっている。
その中で、バイクの機動力とITテクノロジーを組み合わせた新たな交通手段が、人々のニーズと完全に合致し、「庶民の足として急速に発展している」という興味深い内容でした。

私も数年前にベトナムに出張したことがありますが、ホーチミン市などの都市部近郊での渋滞は凄まじいものでした。
信号のない交差点へ我先にと突っ込んで身動きができないクルマ。その隙間を縫って、小型バイクやスクーターがニョロニョロと進んでいくのです。

2人乗りも多く、綺麗な服装をしてヨコ乗りするOL風の女性を後ろに乗せ、おそらくバイクタクシーだろう、と思われる風景もちょくちょく目にしました。

160624_14

まだ配車アプリなど存在していなかった当時でさえその勢いですから、今ではさぞかしバイクタクシーも繁盛しているのだと想像がつきます。
記事によると、今や”バイタク”のドライバーは若者にも人気の職種だとか。これを商機ととらえた日本のバイクメーカーも、バイタク専用車両を開発したり、と新たなマーケットの創造にもつながっているようです。

uber01-20160226

広がる「バイタク」サービス。日本での可能性は

日本の現状を見てみると、東南アジアとはまた違った視点でのビジネスチャンスがあるようにも思えました。

たとえば、自分の足で出かけることが不自由になったお年寄り向けに、日帰り介護施設に送迎したり、代わりに買い物をして届けるようなサービスもありかもしれません。
バスで一軒ずつ巡回する時間的なロスや、お年寄りの負担、タクシーに一人で乗る場合のコストやエネルギー効率を考えると、”バイタク”はずっと便利で効率的かもしれません。

さらには、もっと積極的に手軽なレジャーを楽しむための足として、バイタクを指名することも。これからの超高齢化社会ではスマホを使いこなす老人が増えてきても不思議ではありません。

また、ビジネス需要としても、タクシーがなかなか捕まらないエリアで仕事をしている人や、時間に追われる忙しいビジネスマンなどにも、低コストで小回りの利くプライベートタクシーとして案外ウケるかもしれません。

もちろん、実現するにはアプリの他、安全装備と快適性を強化した”バイタク”専用車両(見てみたい!)とドライバー教育をきっちり行うことは必須になるでしょうけれど。

「配車アプリ+バイタク」ビジネスの展望

現状では日本を含め、世界中でこうした配車アプリを活用したサービスと、既存のタクシー事業者などとの軋轢は避けられず、国も規制をかけざるを得ないなど、暗中模索している段階のようですが、最終的には顧客が本当に望む商品・サービスだけが生き残る、というのが世の常です。

それを考えると、いずれは「配車アプリ+バイタク」が、街中を忙しく行き交う光景が見られる日も来るかもしれませんね。

【関連ニュース】
個人間の配車サービスUber、タイで「UberMOTO」バイク配車サービスを開始 タイの大渋滞への一手となるか
ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

この著者の最新の記事

関連記事

編集部おすすめ

  1. ▲ストリートトリプルRS クリスタルホワイト トライアンフは、2019年モデルの「ストリートト…
  2. 蘇る伝説!キング・ケニーも愛した黄金のホイール! モーリスマグが限定復刻! 1970…
  3. 400ccクラスでツーリングをしたい方にオススメのバイク ライダーの皆さんがバイク選びをす…
  4. ▲300 EXC TPI 日本初導入の4車種を含む豊富なバリエーション KTM Japanは…
ページ上部へ戻る