[TSR]ポルティマオ12時間耐久ロードレース・決勝レース、12位でチェッカー

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ポルトガル最南端のリゾート地、ポルティマオで行われた「2016FIM世界耐久選手権シリーズ第2戦ポルティマオ12時間耐久ロードレース」。レースウィーク序盤の事前テストは、30度を超す暑さの中での走行となり、その後の公式予選が始まってからは、長袖にジャケットを羽織るという強風と気温の低さになるなど、雨こそ振らなかったが、想像以上の不安定な天候の中でのレースウィークとなった。

公式予選は3番手を確保し、6月11日(土)朝9時30分の決勝スタートに臨んだ。スタートライダーを任されたことで、予選後にはル・マン式スタートの練習まで入念に行ったPJだったが、実際のスタートでは出遅れ、集団に飲み込まれる形で最大22番手まで後退してしまう。しかし、その後は快調な走りで周回毎に順位を回復し、自分のスティント(担当走行時間帯)が終了する時点には4番手で戻って来た。

代わった一馬も、一時はポイントランキング上の直接のライバルである#50 Team Aprilを抜き去って3位に浮上するなど、着実に周回を重ね、4番手でダミアンにバトンを渡す。ダミアンが3位に浮上、そしてPJも46秒857の自己ベストをマークしながら周回していく。トップ争いは、#1SERT、#94GMTの2台。

その後も順調なペースで周回を重ねていたが、一馬が担当する8スティント目にプラットホームで走行するライダーとチーム全体を俯瞰しながら、適確な指示を与えていた総監督の藤井正和が、ストレートを通過するマシンから僅かに白煙が上がるのを見逃さなかった。次の周にはピットインのサインを出して一馬をピットに戻す。状況からピット内にマシンを格納しての作業となった。

この段階でピットインを決断し、手早く修復作業を終えられたことは、まさにひらめきとも言うべき“勘”のようなものかもしれない。

いずれにせよ、指示が1周遅れれば、致命的になっていたかもしれないトラブルを、最小限のダメージに留めたことはメカニックたちの適確な修復作業も含めてチームの力のなせる技だろう。

このトラブルは20分以上修復にかかり、3位から一気に21位まで転落してしまう。トップとは11周の開きができてしまった。しかし、F.C.C. TSR Hondaは諦めることなく、それまでと変わらない走りで自分のポジションをキープしつつ、順位を回復していった。

脱落するライバルたちが発生するレース終盤、3人のライダーはそれまで以上のペースで周回する。中でもPJは自己ベストをさらに更新する走りを披露、残り1時間を切った最終スティントでもベストを更新しながら、46~47秒台のハイペースで追い上げを図り、12位まで順位を回復。しかし追い上げもここまで。日が沈むポルティマオ12時間耐久ロードレースを12位チェッカーでPJが締めくくった。

●F.C.C. TSR Honda総監督/藤井正和
『ル・マンに出場して、今回はポルトガルに来て、鈴鹿8耐を一緒に走る“PJ”と組むことができた。鈴鹿8耐前に練習ではなく、ホンモノのレースを経験できたことが一番の収穫だし、凄いことだと思う。ルマンから続く今回の我々の挑戦は、誰に言われた訳でも、誰から頼まれた訳でもない、自分たちが自分たちの意志でここまで突き進んできた。それだからこそ、達成感もあるし、さらなる高みに挑戦する醍醐味と言えるだろう。もちろん、気持ちは半端無く高ぶっている。ルマンはもちろん、ポルトガルまで来て良かった、ここまでの結果を鈴鹿8耐の優勝までつなげて、俺たちでもできる、バリューのあるトップライダーでなくても戦えるし勝てる、ということを全世界にアピールしたいね。そのためには、必ずや鈴鹿8耐を制して、EWCとともに一緒に新しい世界を切り拓いて行きたいと思う。ここまできたら、勝つまでやるしかない!』

●ライダー/渡辺一馬
『途中トラブルで少し遅れてしまいました。正直悔しい気持ちはありますが、それはチーム全員感じていると思います。しかし、全員が一所懸命戦った結果であり、これもレースだし、仕方の無いことでしょう。自分自身では、レース中にどんどんペースを上げられましたし、反省点もたくさんありますが、それ以上に様々な経験もできて、また次に活かせるように頑張りたいと思います。ありがとうございました。次の鈴鹿8耐ではこの悔しい思いをぶつけて、優勝したと思いますし、必ずできると思います』

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情報提供元 [ TSR ]

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