[YAMAHA]ARRC Rd.3 SS600レース1でクライサートが今季初優勝!レース2では伊藤が3位表彰台を獲得

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■大会名称:2016アジアロードレース選手権第3戦日本大会
■カテゴリ:SS600・AP250
■会場:鈴鹿サーキット(5.821km)

【レース1】
■開催日:2016年6月4日(土)
■コースコンディション:ドライ

SS600クラス
■周回数:9周(52.389km)
■PP:Yuki Takahashi(2分12秒343/ホンダ)
■FL:Dimas Ekky Praam(2分12秒508/ホンダ)

AP250クラス
■周回数:8周(46.568km)
■PP:Takehiro Yamamoto(2分29秒338/カワサキ)
■FL:Apiwat Wongthananon(2分29秒619/ヤマハ)

【レース2】
■開催日:2016年6月5日(日)
■コースコンディション:ドライ

SS600クラス
■周回数:15周(81.972km)
■PP:Yuki Takahashi(2分12秒343/ホンダ)
■FL:Decha Kraisart(2分13秒093/ヤマハ)

AP250クラス
■周回数:8周(46.568km)
■PP:Takehiro Yamamoto(2分29秒338/カワサキ)
■FL:Apiwat Wongthananon(2分29秒847/ヤマハ)

SS600:レース1でKraisartが今季初優勝!レース2ではItoが3位表彰台を獲得
AP250:Apiwatが激戦を制して2連勝、今季5勝目をマーク

スーパースポーツ600(SS600)では、ARRCや全日本へのレギュラー参戦を通じ育てたベテランと、次を担う若手を織り交ぜた陣容で臨む「Yamaha Thailand Racing Team」が、ヤマハにとって今シーズン初の優勝を獲得した。

さらに今年のチーム発足以来、トライ&エラーを繰り替えしながら2大会を過ごしてきた「YAMAHA RACING TEAM」の#76 Yuki Itoが、ついにそのポテンシャルを発揮し3位表彰台をゲット。アジアプロダクション250(AP250)では、ここまで3勝の#24 Apiwat Wongthananon(Yamaha Thailand Racing Team)が、レース1で日本ラウンド初勝利、さらにレース2では連勝で通算5勝。チャンピオン獲得に向け、前半戦を完全に支配した。

レース1(SS600)

過去2戦にわたり苦しんだ#76 Yuki Itoは、走り慣れた地元での復活にすべてを賭けていた。しかし、金曜日のプラクティス1以降タイムが伸び悩み、予選も12番手。今回も本来の実力を出し切れないままレース1を迎えることとなった。

「不安と期待」が交錯するなか始まった決勝は、#24 Decha Kraisartが昨年のチャンピオン#1 Yuki Takahashiらとトップ争いを繰り広げる。一方の#76 Itoは、スタートでジャンプアップし8番手でレースを進めるが、そこから状況の好転は見られず、上位に離されてしまう。しかし5周目、#14 Anucha Narkcharoensriの転倒で赤旗が提示されレースは仕切り直しに。この結果、5周という超スプリントで再レースが設定された。

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その再レースは、4周目の順位をグリッドとしてスタート。超スプリントを象徴するようにトップグループは7人となり、#24 Kraisartが再び主導権を握り、ストレートは#24 Kraisart、コーナーはライバルが前に出て一進一退の攻防を続け、勝負は最終ラップへ。#24 Kraisartは2番手とライバルに先行を許すが、シケインの飛び込みで前を狙ったが、本当の勝負は最終コーナーだった。#24 Kraisartは一気にマシンを加速し劇的な逆転を遂げ、今季初優勝となるチェッカーを受けた。

#76 Itoは、それまでの状況を鑑み、再レースに向けたインターバルでセットアップの変更しグリッドに並ぶ。すると事態は好転。7台のトップグループで周回を重ね、順位もアップし、5位でフィニッシュ。先のレースの合算で正式結果は6位となったが、今シーズン初の入賞。不安は期待に変わり、自信の復活とともに大きな前進を果たした。#76 Itoのチームメイト、予選20番手の#12 Md Fitri Ashraff Razaliは、スタートからポジションを19位でレースを終えた。

160607_28▲デチャ・クライサートと伊藤 勇樹

レース1(AP250)

AP250も、ドラマチックなレースとなった。

このレースウィークは、過去2戦「Yamaha Thailand Racing Team」が握ってきた主導権を、地元日本のライバル、カワサキの3台に握られていた。これにR25ライダーで唯一食い込んでいったのが、ここまで3勝をあげている#24 Apiwat Wongthananon。

レース1は、序盤こそ集団だったが、徐々に絞られ、3台のライバルに#24 Apiwat Wongthananonが一人で立ち向かう状況になった。#24 Wongthananonの完全な包囲網が築かれるが、これをねじ伏せる強さと巧さを披露し、対等にわたりあい、SS600と同様、最終ラップまで勝負はもつれ込んだ。

160607_33▲アピワット・ウォンタナノン

優勝争いは、ポールポジションの#1 Yamamoto(カワサキ)と#24 Wongthananonに絞られ、シケインでのブレーキング勝負となる。ここで、絶妙なタイミングのブレーキングを披露したのが#24 Wongthananonだった。#1 Yamamotoのインを突き逆転すると、そのまま最終コーナーをトップで立ち上がり、さらに追いすがる#1 Yamamotoを僅差で振り切ってシーズン4勝目を獲得し、改めてその強さを証明した。

160607_32▲アピワット・ウォンタナノン

レース2(SS600)

昨日、復活を予感させた#76 Yuki Itoが、ついにレース2でその本領を発揮した。オープニングラップを8番手で終えると、さらにマシンをプッシュ。ストレートでは確実にスリップを奪い、シケインの進入ではインを突き、これまでの鬱憤を吐き出すように順位を上げていく。

160607_30▲伊藤 勇樹

トップ争いは、昨日のレース1で、圧巻の速さを見せた#24 Kraisartと#1 Yuki Takahashi(ホンダ)がマッチアップ。ストレートでは#24 Kraisartが、コーナーでは#1 Takahashiが速さを見せ、息を飲むバトルを繰り広げた。このバトルの間に、#76 Itoがトップの2人に急接近、トップ争いに割り込み2番手へ浮上するが、すぐに#1 Takahashiがトップに立ち、2人のヤマハライダーが、これを追う展開となる。ところが、このウィーク中、何度もドラマを生んだシケインで、再びドラマが起こる。#24 Kraisartがブレーキングで転倒し戦線から離脱したのだ。さらに、序盤の猛プッシュで消耗した#76 Itoも終盤、3番手に順位を落としてしまう。

それでも#76 Itoはポジションをキープし、3位でチェッカーを受け今季初の表彰台を獲得。ホームという地の利を生かして2戦4レースで味わった苦しみを振り払い、同時に「YAMAHA RACING TEAM」の存在を、多くのライバル、そしてAP250で奮闘する若手ヤマハライダーに知らしめた。

160607_29▲伊藤 勇樹

それでもまだ逆襲は始まったばかり。今後はARRCにおけるヤマハトップチームとしての存在感をさらに高めるべく、継続的な表彰台獲得を目指す。なお#12 Razaliは、一時は17番手まで順位を上げたが19位でレースを終えた。

レース2(AP250)

AP250は、昨日に続き、記憶に残る名勝負が繰り広げられた。レース1の1対3の構図から、地元日本の#1 Yamamotoと、今年4勝をあげている#24 Wongthananonの一騎打ちとなった。レースは序盤こそ順位に変動があったものの、3周目以降はまったく動かず、トップに#1 Yamamoto、コンマ数秒差に#24 Wongthananonがつける状態が最後まで続いた。

勝負はラストラップ、2人の力が均衡していたことから、勝負ポイントも一点に絞られた。それはレース1で勝敗を決したシケイン。#1 Yamamotoも、レース1の展開から当然勝負どころを予測しており、#24 Wongthananonにとっては、予想された、たった一度のチャンスに賭けることとなったのだ。

迎えたクライマックスは、予想通りの展開となり、勝負は一瞬で決した。#24 Wongthananonがリアタイヤを滑らせながら綺麗に半円を描くと、#1 Yamamotoのインを突き、R25とともにシーズン5度目の勝利をつかみ取ったのだ。

160607_27▲デチャ・クライサート

さらにR25ライダーでは、フロントローに並んだ#96 Imanuel Putra Pratnaが4位、#500 Anupab Sarmoonが5位でゴールするなど、多くのR25ライダーがランキング上位でシーズンの前半を終えることとなった。

160607_34▲イマニュエル・プトラ・プラトナとアニュパッブ・サームーン

次回のARRC第4戦は、7月5-7日、インドネシアのセントゥール・インターナショナル・サーキットにて行われる。

コメント

YAMAHA RACING TEAM

SS600
■#76 Yuki Ito(6位/3位)

「ウィークを通し、マシンがドンドン良くなりました。このため、レースにも自信を持って臨めたし、特にレース2では、マシンへの理解が進み自分らしさを取り戻し、チーム全員の努力を結果で示すことができてうれしく思います。でも、満足しているわけではなく、これからが大切だと考えています。実際、ライバルに対しては、ついていくのが精一杯です。今後は少し余裕もできるので、タイヤマネジメントなど、考えながらレースを進め、マシンについてもさらに理解を深め、インドネシアでは、もう一つ上、いや優勝を目指します。ぜひ、これからも多くの応援をお願いします」

■#12 Md Fitri Ashraff Razali(19位/19位)
「今回は、15位以内に入り、ポイントを獲得することを狙っていました。でも残念なことに、日本に入ってから、地元と異なる気候で体調を崩し、カゼ気味の状態でウィークを戦うことになってしまいました。ウィーク3日間では、体調も改善せず、走りも結果も厳しいものになりました。次回のインドネシアも、目標は同じ。しっかりとポイントが取れるように頑張ります」

■Michael Chai, Team Manager, Motorsports Development
「今回は、Ito選手は大きな自信を取り戻すレースになりました。特にセットアップなどマシンの熟成が進んだことが大きかったと思います。これはIto選手本人のマシン理解度が上がったことと、Ito選手の言葉を形にしたメカニックの努力の賜物だと思います。Razali選手は、体調を崩していたこともあり奮いませんでしたが、チームメイトから多くを学び、また経験を蓄積してほしいと思います。次回の目標ですが、Ito選手は最低でも表彰台。Razali選手は、ポイントの獲得です。引き続き応援をお願いします」

Yamaha Thailand Racing Team

SS600
■#24 Decha Kraisart(優勝/DNF)

「大会の前の全日本では、転倒リタイアに終わっていたため、このレースでは何としても勝たいと考えていました。レース2では転倒してしまいましたが、望み通り勝ててよかったです。勝因はスタッフのみんながマシンを完璧にしてくれたこと。特にストレートが速く、地元日本のライバルと対等に戦えました。勝利したレース1は、周回数が少なくなったので、体力的な心配がなかったことから自信を持って臨みましたが、それ以上にマシンが優れていたことが勝利に結びついたのだと思います。次のセントゥールは、好きなサーキットの一つなので、連勝を狙います」

AP250
■#24 Apiwat Wongthananon(優勝/優勝)

「日本での初勝利、本当に心からうれしく思います。ただ、マシンも良く自信もあったのですが、強力なライバルの存在で、本当にタフなレースでした。ライバルの走りを観察し、優勝するにはシケインしかチャンスがありませんでした。両レースともに自分の力を信じてチャレンジしましたが、一発勝負だったため、緊張したのですが、ハードブレーキングから、スライドするリアをうまくコントロールする完璧な走りができました。決まった時は、喜びというより、やり遂げられてホッとしたというのが本音ですね。今回で5勝目ですが、優勝は何度とってもうれしいもの。この先の3戦も、貪欲に優勝を狙っていきます」

■Theerapong Opaskornkul, Senior General Manager of Sales & Marketing Support
「SS600とAP250を合わせて3つの表彰台を獲得しましたが、これはチームが力を結集して得たものだと思います。とにかく、全員が諦めずに最後まで戦ってくれましたが、それを体現したのがKraisart選手と、Wongthananon選手です。まずKraisart選手は、レース2はミスでリタイアとなりましたが、敵地ともいえる鈴鹿での優勝は、本当に見事で多くのチームメイトを鼓舞する走りでした。一方のWongthananon選手は、文句のつけようのない美しい勝利を飾ってくれました。AP250はこれでリードを広げることができましたが、引き続き勝利を追求し、SS600はようやく一矢報いたので、体力面などの課題を克服して、ライバルに近づくことが目標です。最後に、今回の勝利で、改めてRシリーズの強さを証明しましたが、多くのユーザーの皆さんにもっと、Rシリーズの可能性を示せるよう、今後もチーム一丸となって努力を続けます。ぜひ、ご期待ください」

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情報提供元 [ ヤマハ発動機 ]

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