消えゆく400ccアメリカン スズキ、ブルバード・イントルーダークラシックの生産終了から見えるブームの変遷

【Webikeニュース編集部】

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スズキのホームページ上で、アメリカンモデルのブルバード400、イントルーダークラシック400の生産終了が正式に明示されている。

当然生産はすでに終了しているが、これによって、ヤマハのドラッグスター400、ホンダのシャドウクラシック400の2車種のみが「400ccクラス」のアメリカンモデルということになる。
250ccクラスにおいては、ドラッグスター250のみが国内ラインナップのアメリカンモデルということになる。

幅広いラインナップをそろえた80,90年代のアメリカン

20160523_a400_09▲400ccアメリカンとしてヒットを記録したヤマハ ビラーゴ

日本における「アメリカン」モデルは、1980年代から多く生産されるようになり、1990年代にピークを迎えた。
1980年代以前は、ロードモデルのボディやエンジンを流用し、フロントフォークを寝かせ、シートを変更するといったカスタマイズモデルに過ぎなかったが、90年代に入ると専用のシャシーが設計され、ロードモデルのエンジンや専用のエンジンが搭載されるモデルが増えていった。

20160523_a400_04▲写真はホンダ V45マグナ アメリカンモデルながらV4を搭載

経済成長の中で、性能に特化したスポーツモデルが大きくクローズアップされる中でも、確実な支持層と「北海道ツーリング」といったムーブメント、趣味の多様化もあり、「ゆったりと楽しめる」アメリカンモデルは次第に販売を伸ばしていった。

各メーカーでアメリカンモデルには250ccからラインナップが揃えられ、ホンダにおいてはマグナ50(フィフティー)やJAZZといった50ccモデルも登場し、今でも中古市場では高値で取引されている。
20160523_a400_08▲カワサキ エリミネーター250Vはロードモデルベースのエンジンを搭載

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▲カブ系のエンジンを搭載したホンダ JAZZはチョッパースタイル
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▲本格的なスタイルで50ccモデルとは思えないマグナ50

生産中止となったイントルーダー400クラシック

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生産中止となったスズキ イントルーダークラシック400は、長くスズキのアメリカンモデルを支えた「イントルーダー」シリーズの1機種であり、2001年に発売されている。
日本の400ccアメリカンは上位機種となる排気量のモデルが海外で多く販売されていることもあり、エンジンのスケールダウンを受けたモデルが多い。イントルーダーもその一つであり、800ccモデルの構成を受け継いできた。

2008年にはキャブレターからFIへと変更されるマイナーチェンジを受けて規制をクリアしてきたが、ついに生産終了となった。

倒立フォークや、M109R譲りのシルエットで人気となったブルバード400

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ブルバード400は2005年に発売されたクルーザータイプのモデルだ。フロントに倒立式のフォークを採用し、スポーティーなイメージを打ち出した。2010年から現行のビキニカウルを装備したマイナーチェンジを受けて、スズキのグローバル展開するフラッグシップモデルであるM109Rと同じデザインを付与。
独特なデザインと、現代的なイメージは「アメリカン」モデルから離れていたユーザーを掘り起こすことに成功した。

ブルバードも2008年にキャブレターからFIへと変更されたが、イントルーダークラシックと同様に生産終了となった。

免許制度の移り変わりと、販売台数の減少

大型免許がより身近になり、より大きな排気量へとライダーの指向が変わり、車検もある400ccクラスとなると、マーケットでも不利な部分が多い。
アメリカンの販売台数の減少と共に、日本だけのモデルに対して生産が打ち切られるのは止めようのない時代の流れといってもいいだろう。

体格も選ばず車検のない250ccクラスとして、唯一のアメリカンであるドラッグスター250は、今後も生産が続くことを願うばかりだ。
ちなみに海外では250ccクラスとしてホンダ レブルの販売が続いている。主に都市部の移動に使う気軽なコミューターとして、廉価なモデルとして親しまれているようだ。

20160523_lebel▲1999年を最後に日本のラインナップから消えたレブル。アメリカでは今でも現役だ

【関連ニュース】
◆ホンダ APE(エイプ)100が生産終了。 100ccキャブレターモデルとして、長くミニモトブームの牽引役に

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