【舟橋潤 コラム】サスストロークは7割から8割使うのが美味しい!

【舟橋潤:サスペンションサービス G sense代表】

まずは最初に、サスストロークを決める「プリロード」調整を!

三回目のコラム投稿は、誰でも出来るプリロード(イニシャル)調整のお話です。

前回のコラム『サスセッティングは手順が大事!』にも書いたように、自分の乗り方、体型に合うプリロード量を見つけることが出来るだけで、『サスセッティングでバイクは変わる!』が体感出来ます。

だからこそ今回のテーマ、プリロード(イニシャル)調整は非常に重要。そして今回のタイトル『サスストロークは7割から8割使うのが美味しい!』に繋がるのが、プリロード調整のキーワードです。

プリロード調整とは何か、ずばりサスペンションのストローク量を調整するものです。社外サスペンションにはもちろん、リアサスに限ってはほとんどの純正サスペンションにも調整機構が付いているので、まずは最初に手を付けて欲しい調整箇所でもあります。

現状でサスペンションの動きが、固く感じるようでしたらプリロードを弱める、動きすぎると感じるようでしたら強めるといった具合に、シンプルに考えて試してもらって構わないのですが、もう一手間かけて、ストローク量の見える化をお薦めします。

ストローク量を「見る」ことから始まるプリロード調整

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G senseでは写真のように、専用品となるストロークインジケーター(フロントインナーチューブに巻くパーツ)と、リアシャフトにはシリコンOリングを採用して、ストローク量の見える化をしていますが、タイラップなどを巻いても代用出来ます。タイラップの場合はきつく巻きすぎるとストロークの邪魔をしてしまいますので、加減を見ながら調整してください。

ストローク量の見える化の良いところは、実際にバイクに乗って五感で感じるサスペンションのストローク量を目視出来ることです。乗っていて固く感じる場合は、やっぱりストローク量の半分も使えてない場合が多く、逆に柔らかく動きすぎると感じている場合は、ストローク量100%使い切っているどころか、底付きなんて場合も考えられます。乗って感じていることが目視で答え合わせが出来ると何より安心しますしね。

適正は「ストローク量の7から8割」、残りは「緊急時」として残す

では、ストローク量はどの程度が適正なのか? という疑問が湧きますが、目安としてタイトルどおり『サスストロークは7割から8割使うのが美味しい!』のです。停車時に見えている前後サスペンションのストローク部分の7割から8割を使えていれば、美味しい部分を味わえていると言えます。

逆に言えば、サスストローク7割から8割になるようにプリロード調整していけば、良いのです。そして、残ストロークの2割から3割は緊急時(急ブレーキや急旋回に迫られた場合)の備えとして必ず確保しておくのが重要です。

ご自身の乗り方や体型に『サスストロークは7割から8割使うのが美味しい!』に合わせ込むプリロード(イニシャル)調整を心がけてくださいね!
まずはストロークインジケーターやタイラップを付けるところから始めてみましょう!

舟橋 潤

舟橋 潤サスペンション専門店 G sense代表

投稿者プロフィール

15歳から始めたロードレースでレーサーとしてのキャリアをスタート。レースに参戦する中で、サスペンションセッティングの 重要性に 気づく。
その後、月刊ライディングスポーツ編集部のテストライダー及び執筆活動を経 て、株式会社カロッツェリアジャパンにてサスペンションに関わる業務を 多く 経験。
現在は横浜でサスペンション専門店 株式会社G sense代表として、多くの一般ラ イダーにサスペンションサービスを提供している。

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