2015年度の国内バイク生産台数・国内向け出荷台数は、それぞれ前年度から6%強の減少へ 海外での生産が増加

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一般社団法人 日本自動車工業会(JAMA)は、2015年度(4~3月)の国内二輪車生産台数および国内出荷台数を発表した。
日本国内拠点での生産台数537,988台、日本国内向けの出荷台数364,589台で、ともに2年連続で6%ほど前年度を下回った。

減少する国内生産と、増加する海外生産モデル

国内生産台数には、海外へ輸出する車両も多く含まれており、小型二輪車(251cc以上)においては実に90%以上が国外に輸出されている。
また、海外生産した車両を日本に入れる形も近年では増えており、国内出荷台数には、そういったモデルも含まれている。

特に、東南アジア圏で多く作られている原付カテゴリーの車両は、国内生産数よりも、国内出荷台数が多くなっている。こういった数値からも、海外工場生産の比率が高くなっていることが見受けられる。

各車種の生産・販売動向

原付一種(50cc以下)は、各メーカーが販売台数の回復に向けて新型車を導入し、国内の生産台数を増やしたが、海外生産の正規輸入車両を含めても16.2%の減少と、全体的に需要が下がっていることがうかがえる。
電動自転車が普及するなど、生活の「足」として長く支持されてきた原付一種の活躍する場が、少しずつ変化していることも確かだ。交通環境も大きく変化し、30km/hの制限が交通速度から取り残されているという意見も多い。

原付二種(50cc超~125cc以下)は、国内生産で0.4%の微減も、国内での出荷台数は9.7%と増加。海外生産のグローバルモデルが大きくけん引しているといえる。
東南アジア圏ではこの排気量カテゴリーが主役であり、多くの台数が販売されている。そういったモデルが日本へと導入されていく流れは今後も加速していくと考えられる。

軽二輪車(125cc超~250cc以下)については、国内での生産は14%の減少で、国内出荷は1.4%の増加と海外生産モデルの比率がこちらでも増えていることがわかる。
これはアジア圏においても250ccモデルの需要が高まっており、現地生産で魅力的なモデルが投入され始めているためだ。
150ccといった、以前まではあまり見かけない排気量のモデルも増えている。

小型二輪車(250cc超)は、海外への輸出含む国内拠点での生産台数は352,041台で7.8%の減少。国内出荷台数は35,199台で同4.0%減少。
中型の400ccモデルや、それ以上の大型モデルが対象となる車種だが、国内での生産も、国内での需要も減少した形となっている。
国内メーカーのハイエンドモデルは日本生産が長く続いているが、少しずつ海外拠点での生産も増えており、国内拠点での輸出向け生産も少しずつ減少していることがわかる。(前年度比8.5%の減少)
大型に分類される排気量のモデルも、リーマンショック以降は海外でも減少しており、各メーカーで苦戦している部分だ。

今後、東南アジアを中心に上位排気量のモデルの販売が進めば、ビックバイク市場も活気づいてくるに違いない。ただ、当分は250ccまでのモデルがメインとなり、市場を形成していくはずだ。

生産台数は537,988台で、前年度から6.6%の減少

2015年度(4~3月)の生産台数は537,988台で、前年度の576,231台に比べ38,243台・6.6%の減少となり、2年連続で前年度を下回った。

2015年度 車種別生産台数と前年度比
・原付一種(50cc以下) 78,533台で 4,090台(5.5%)の増加。
・原付二種(50cc超~125cc以下) 31,263台で 128台(0.4%)の減少。
・軽二輪車(125cc超~250cc以下)76,151台で 12,423台(14.0%)の減少。
・小型二輪車(250cc超) 352,041台で 29,782台(7.8%)の減少。

国内需要(出荷)は364,589台で、前年度から6.8%の減少

2015年度の国内需要(出荷)は364,589台で、前年度の391,128台に比べ6.8%の減少となり、2年連続で前年度を下回った。

2015年度 車種別国内需要(出荷)と前年度比
・原付一種(50cc以下) 179,992台で16.2%の減少。
・原付二種(50cc超~125cc以下) 101,001台で同9.7%の増加。
・軽二輪車(125cc超~250cc以下) 48,397台で同1.5%の増加。
・小型二輪車(250cc超) 35,199台で同4.0%の減少。

※2015年度の輸出は前年度比8.5%の減少。(実績)

情報提供元 [ 一般社団法人 日本自動車工業会(JAMA) ]

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