[YAMAHA]JMX Rd.1 平田が第2ヒートで復活を告げる2位表彰台 三原は4/5位で両ヒート入賞

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■大会名称:2016全日本モトクロス選手権第1戦九州大会
■開催日:2016年4月3日(日)
■会場:熊本県・HSR九州
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート
■天候:曇りのち雨
■観客数:6,700人

昨年の復活から2シーズン目の「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」は今年、エースの平田優、そして新戦力として三原拓也を加えた新体制となり、マシンはファクトリーマシン「YZ450FM」で臨む。

平田は昨年怪我のため全戦を欠場しており、約1年、全日本から離れた。そのためシーズンオフは、昨年に続き気候の良いニュージーランドで合宿を実施、元GPライダーであるJ・コピンズの元で走り込みを行ってきた。

三原は、YZによる初めてのシーズンとなったが、スムーズな乗り換えに成功しており、予選は4番手でトップタイムをマークするなど、決勝に向けて好スタートを切った。

一方、若手育成を担うユースチーム「YAMALUBE RACING TEAM」は、昨シーズンと同様に渡辺祐介がYZ250Fで参戦。シーズンオフはアメリカに渡り、元AMAライダーのD・デュバックの元で合宿を行って開幕を迎えた。

IA1:平田が第2ヒートで復活を告げる2位表彰台
三原は4/5位で両ヒート入賞

2016シーズン、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」が、2011年以来となるチャンピオン獲得に向けた戦いを九州大会から開始。その第1ヒートは、三原が上位でスタート、一方の平田は中団からのレースとなった。

序盤は、成田亮(ホンダ)を先頭に、昨年のチャンピオン小島庸平(スズキ)、新井宏彰(カワサキ)、小方誠(カワサキ)に、三原が5番手で続くと、3周目に小方を逆転して4番手に浮上、3番手を目指してマシンをプッシュする。しかし上位陣も早く、3番手との差は縮まることはなかったが、安定した走りでポジションをキープ。レース終盤に小方に迫られたが、これを冷静に退け、ヤマハでの初レースを表彰台に後一歩に迫る4位で終えた。

一方、約1年ぶりのレースとなった平田は12番手あたりで2周目に入るが、序盤から果敢に攻め、ライバルたちを確実にかわして6番手まで浮上する。この時点で5番手との差が大きく開いていたこともあり、その後は順位を上げることができなかったが、6位入賞という形で、新たなる一歩を踏み出すこととなった。なお、優勝は成田、2位は小島、3位は新井。

第2ヒートは、公式練習、予選、第1ヒートと静かに、着実にレースを進めてき平田が目覚める。スタートこそ中団となり、1周目7番手となるが、序盤の混戦にもかかわらず、ハードにマシンをプッシュ。昨年のチャンピオン小島をはじめ新井、さらにベテランの熱田孝高(スズキ)をかわし、8周目には2番手へと浮上する。残すは成田のみとなったが、すでにこの時点で大きな差を開かれていたこともあり届かない。それでも復帰となった今大会で、早くも2位表彰台を獲得。次戦以降に向けて大きな収穫を得て開幕戦を終えた。

チームメイトの三原も見せ場を作った。平田に続く8番手で2周目に入ると、平田と同様に挽回し、6周目に5番手とする。この時点で4番手とは大きな差を開かれていたが、終盤にかけて少しづつ差を詰めると、ラスト2周となったところで、4番手の新井のテールに迫った。そしてラスト1周、フープスで勝負し、一気に抜き去るが続くコーナーで逆転を許し5位でチェッカー。それでも両ヒートを入賞圏内で収める幸先の良い結果で、ヤマハでのファーストレースを終えた。

優勝は第1ヒートと同様に成田、平田に続く3位は熱田となった。

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▲平田 優選手
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▲三原 拓也選手

IA2:渡辺が第2ヒートで5位入賞、岡野が2/3位で両ヒートで表彰台を獲得

渡辺祐介にとっての2016年ファーストレースは、試練とも言える厳しいものとなった。スタートで出遅れて1周目を9番手で終えるが、そこからいざ挽回という矢先に転倒し順位を落とす。その後、再び挽回に転じるも今度はトラブルが降りかかり、13周目にリタイアとなったのだ。

その一方、昨年ランキング5位の岡野聖(フライングドルフィン サンセイ)は、序盤から好調な走りを披露。序盤5番手とすると4周目に4番手、5周目には一気に2台を抜き去って2番手まで浮上して、そのまま順位を守って2位表彰台でフィニッシュした。優勝は能塚智寛(ホンダ)、3位は田中雅己(ホンダ)。

続く第2ヒートも、岡野が速さを見せる。第1ヒートと同様、5番手でレースをスタートすると、中盤までに4番手に上がったものの、その後はなかなか順位を上げることができなかった。それでも自力を見せ、後半に入ると前を行く3番手の竹中純矢(スズキ)に迫り12周目にこれを逆転。3番手に上がると、2ヒート連続となる表彰台を獲得し、総合3位で開幕戦を終えた。

第1ヒートで不運に見舞われた渡辺は、この第2ヒートでは、本来の力を発揮。1周目の10番手から13周目までにライバルたちをかわし5番手へ。その後は、順位を上げることができず、目標としていた表彰台に届かなかったが、5位入賞で開幕戦を終えた。上位は、能塚が2連勝、2位は田中が入った。

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▲渡辺 祐介選手
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▲岡野 聖選手

レディース:本田七海が4位、安原さやが5位を獲得

昨シーズン初のチャンピオンを獲得したレディースは、安原さや(名阪レーシング)のホールショットで始まるが、一部スターティングゲートが正常に始動しなったためにレッドフラッグで再スタートとなると、今度は本田七海(TEAM KOH-Z)が好スタートで3番手、一方の安原は8番手で1周目を終える。

ハイペースな上位陣の中、本田はしっかりとそのペースでレースを展開。トップの中本洋子(ホンダ)には離されるが、畑尾樹璃(カワサキ)をかわして一時は2番手に。その後3番手となるも、表彰台常連の畑尾、そしてチャンピオン獲得経験もある竹内優奈(ホンダ)と共に、2番手争いを繰り広げ、昨年からの成長を見せる。その後竹内が後退し、2位争いは2人に絞られるが、徐々に離され、さらに後方から追い上げてきた久保まな(スズキ)に迫られると、逆転を許し4位でチェッカーとなった。

一方、ディフェンディング・チャンピオンの安原は、序盤に順位を上げるも、その後は思うように順位を上げることができず、本田に続く5位でレースを終えた。優勝は中本、2位は畑尾、3位は久保。

160404_26▲本田 七海選手

次回の第2戦関東大会は、4月16日に開幕し17日に決勝が行われる。

コメント

YAMAHA FACTORY RACING TEAM

■平田優選手談(IA1:6位/2位:総合3位)
「1年ぶりの全日本とはいえ、シーズンオフはかなりやってきたし、2年前と同じレベルで走れる自信がありました。しかし、ふたを開けると現実と思った以上にギャップがありました。最初は受けいれることが難しい状況でしたが、自分の甘さに気づき、またチャレンジャーであることを思い出すことができました。第1ヒートの順位も悔しいと同時に、思った以上に体に疲労を感じて、いろいろと思い出すきっかけになりました。

第2ヒートに向けては、今回、ニュージーランドから来てくれたジョシュさんが、序盤でハードプッシュという助言をくれました。正直、怖い部分もあったけれど、実践したらうまくはまって一気に2位まで挽回できました。しかし、今回優勝した成田さんには、まだプレッシャーを与えられていない状況なので、次回は上位で順位を揃えることと、成田さんをはじめ皆にプレッシャーになるような走りを見せたいと思っています。少しずつ丁寧に優勝に向けて進んでいきますので、期待していてください」

■三原拓也選手談(IA1:4位/5位:総合5位)
「ヤマハで初のレースだったので、本当に緊張状態でレースに臨みました。ただ、調子が良かったことから、表彰台に立てなかったのは残念でなりません。まず第1ヒートは、スタートが決まらなかったのですが、前の2台が転倒したことで楽になりました。それでも4番手に上がってから前に追いつけない歯がゆさはありました。

第2ヒートは、少しラインを変えたのですが、思った以上に良くなくて、悪いところを元に戻しながら調整し、3番手争いに加わることができました。でも遅すぎました。ラスト2周で追いつきましたが、4番手の新井さんに仕掛けるのがやっとだたし、前に出るのが精一杯でした。今日は自分の中では最低ラインの成績。次は少なくともどちらかのヒートで表彰台を取ることが目標ですが、はやり、両ヒートでの表彰台獲得を狙います」

■田島久誌監督談
「今大会は、平田選手が1年ぶりのレース、三原選手がYZで初の全日本という状況で開幕を迎えました。チャンピオン獲得がチームの使命ではありますが、それぞれ新たなスタートを切るという状況から、気負ってしまうため、冷静に一歩ずつ前進していこう、とライダーに言い聞かせ開幕に臨みました。

まず平田選手は、3/3位を想定していましたが、土曜の結果が芳しくなく、かなりナーバスになっていたし、それが第1ヒートの結果に響きました。しかし、第2ヒートは一気に強い平田選手を取り戻してくれ、これが自信となってくれることと期待しています。

三原選手も、土曜の結果が良かったこともあり、気負っていましたね。それで少し走りに硬さがあったように思います。でも表彰台こそ逃しましたが、ヒート2は最後に勝負をしてくれ順位も崩れずに走り切ったのは大きいと思います。あとはスタートがもう少し改善されれば、レースも楽になるはずなので、そこも課題と感じています。

次回の関東大会では、2人ともにワンステップ上を狙うことになりますが、監督の私としては、気持ちだけが先行して、体がついていかない状態にならないよう、2人をさらに上へと導いていきたと考えています」

YAMALUBE RACING TEAM

■渡辺祐介談(IA2:DNF/5位:総合12位)
「第1ヒートは、転倒もありましたが、視野が狭くなり、小さな走りになって追い上げもうまくいきませんでした。さらい不運なトラブルでリタイアと、出鼻をくじかれた感じですが、気持ちを切り替えて、第2ヒートに臨みました。そのスタートは反応が良かったのですが、接触があって後退。ただ、走り自体は改善できていたので、表彰台に上がるつもりで追い上げましたが、序盤の順位アップで少し手間取ったことが、最終的に目標に届かなかった要因だと思います。

全体を見ると、次につながるレースにはなりました。それでも、反省点は多いし、なんといっても同世代のライバル、能塚選手が両ヒートで優勝していることを考えると、悔しいという思いの方が圧倒的に強いのが正直なところです。次回は今回の反省を生かし、表彰台を獲得して、昨年からの成長をはっきりと示したいと思います」

■佐藤光幸監督談
「万全の状態でこの開幕戦に臨みましたが、結果的にはうまくいきませんでした。これがレースだと改めて痛感しています。特に第1ヒートのトラブルは、ライダー、我々スタッフ共にきつい一撃になりました。それでも第2ヒートは、アグレッシブな走りできっちり追い上げる姿を見せてくれましたが、我々のチームの果たすべき役割を考えると納得できるものでありません。また、渡辺選手はトップ6に入る力があることは証明してくれ、昨年から確実に成長もしていますが、今日見る限りでは、ライバルと、真っ向から戦うのは簡単ではないこともわかりました。次回の関東大会では、両ヒートで成績を揃えること。そして表彰台に絡む走りをすることを目指します」

フライングドルフィン サンセイ

■岡野聖選手談(IA2:2位/3位:総合3位)
「オフに約1か月間アメリカで合宿を行ってきました。その中で速いライダーに出会い、彼らの様々な部分を見て、自分の新しいスタイルを築いてきました。これまでは、大きくアクセルを開けることでリズムを作ってきたのですが、今シーズンはできるだけ無理をせずに乗って、速く走るというものです。今回はそれが実践できたことがこの結果に結びついていると感じました。ただ完璧ではなく、第1ヒートは、2位に上がってから、第2ヒートの序盤の追い上げなど、ところどころバランスが崩れることがありました。あとはスタートをもう少し前で決めないと、速いライバルが先行した場合は、逃げられてしまいます。

次はかわすポイントが少ないコースであるため、やはりスタートが大切になります。タイムにこだわるのではなく、最後にトップに立っているようなそんなレースで、優勝を目指します」

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情報提供元 [ YAMAHA ]

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