【ケニー佐川 コラム】最近スポーツツインが楽しい!

【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】

20160318_af01

2気筒、、、ツインエンジンっていいなぁ。

最近乗っていいなぁ、と思うモデルにツインが多いとふと気づいた。ツインとは2気筒エンジン搭載車のこと。先日試乗したアフリカツインは先代のVツインをあらため並列2気筒だったが、これがまた良かったし、続いて「もてぎ」のレーシングコースで開催されたMFJ主催の250cc一気乗りでもツインの良さは光っていた。軽さではシングルに一歩及ばないが、同じ排気量ならばそれを補って余りあるパワーが稼ぎ出せる。

20160318_af
▲270度位相クランクでパルス感のあるエンジン
20160318_25001
▲MT-25の2気筒も胸のすく加速感

スクランブラー現象を巻き起こし、昨年から大ヒットまい進中のドゥカティもすべてエンジンはLツインだし、今年に入って新型を続々リリースしているトライアンフのボンネビルシリーズも伝統的にバーチカルツインと呼ばれる並列2気筒である。

国産でも多く使われる並列2気筒と輸入車に多い横置きVやモトグッツィが頑なに守り続ける縦置きV。そしてBMWに象徴される水平対向。かつてはカワサキのKRのように前後にシリンダーを並べたタンデムツインなる変わり者も存在したと思ったら、海外のハンドメイドモデルにはその上をいく直立対向などのレイアウトもあるらしい。

ストローク量、爆発間隔やバランサーの有無などで、さらに変化する「フィーリング」

こうした基本的なシリンダーレイアウト以外にも、ボアとストロークの関係、爆発間隔を決めるクランク角度やバランサーの有り無しによってもだいぶフィーリングは異なってくる。

ツインらしさとひと口に言っても、たとえば、同じ並列2気筒でも360度クランクは等間隔爆発なのでスムーズさが特徴だし、270度などの位相クランクはVツインのような鼓動感が魅力。ピストンの運動バランスで言うと180度が優れるなど、それぞれ持ち味がある。
シリンダーの内径(ボア)より行程(ストローク)が長いタイプをロングストローク型と呼ぶが、高回転パワーを稼ぎ出すためにはショートストロークが有利なため、最近のスポーツツインはどんどんショート化する傾向があるが、一方で味わい深さや”ツインらしさ”を求めてあえてロングストローク設計とした新型ボンネビルの例もある。シンプルに見えて奥が深いのがツインエンジンなのだ。

20160318_trb▲新型と初代。伝統を守り続けるボンネビルのツインエンジン

人間の感性に合っている、「自然に付き合える」ツインエンジン

ツインエンジンは4気筒に比べてシンプルな分、一般的に軽量コンパクトに作れるし、開発コストも少なくて済むため、中排気量以下では世界的に主流になっている。直4エンジンが十八番のホンダやカワサキなどの国産勢もかつて、80年代パワー競争に入る前の400ccクラス以下はツインばかりだったし、実際に軽量な車体とハンドリングに優れた名車が多かった。
最近元気なヤマハが昨年スマッシュヒットを飛ばしたMT-25やMT-07などは、その時代の乗り味を現代的にリメイクした感じさえする。

よく言われるが、ツインエンジンは中速トルクが豊かで出力特性はフラット。小気味よいパルス感とともに路面を蹴るトラクション性にも優れている。エンジンがコンパクトゆえ、そのマスが与えるハンドリングへの影響が少ない等々、優れた特性を持っている。
つまり、バイクを操る人間の感性に合っていて、自然に付き合えるのがツインという言い方もできるかも。直4のほとばしるパワーや上昇感も素敵だし、シングルのマニアックな乗り味にも痺れる。
その中にあって、最近とみにツインが魅力的に思える今日この頃である。

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

国産・外車を問わずミニモトからビッグバイクまで、どんなバイクでも乗りこなすモータージャーナリストとして2輪専門誌等で活躍中。
16歳から乗り継いだバイク30台、テストライド経験300台以上。装備や用品、カスタムパーツのテストも数多くこなしてきた。
MFJ公認インストラクター。米国ケビン・シュワンツ・スクール修了。

この著者の最新の記事

関連記事

編集部おすすめ

  1. メインパイプとBoxの絶妙なバランス SP忠男は、CBR250RR(17)用となるPOWE…
  2. より軽い力で、奥まった場所の作業ができる 高品質な工具を提供するKTC(京都機械工具)は、…
  3. MARVELコミックオフィシャル、限定グラフィックモデル HJCヘルメット代理店のRSタイ…
  4. 欲しいバイクがきっと見つかる!「ウェビックバイク選び」のスタッフが試乗して「普通のライダー目線」のレ…
ページ上部へ戻る