2015年を振り返って

【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】

いよいよ年末、今年最後のコラムということで、2015年のバイク動向を振り返ってみたいと思います。

国産スーパースポーツの復権

今年は国産スーパースポーツ復権の年となりました。ホンダからは”街乗りができるMotoGPマシン”とも言える本物のロードゴーイングレーサー「RC213V-S」が限定発売。2000万円を超える超プレミアム価格も話題になりました。

RC213V-S01

また、カワサキからは川崎重工の技術力を結集した「H2/H2R」が登場、300psのスーパーチャージドエンジンの咆哮を轟かせ、カワサキ最速伝説に新たな一頁を加えました。

NinjaH2140
NinjaH2
H2R034
NinjaH2R

そして、ヤマハは今ある先端技術の粋を集めた新型「YZF-R1/R1Mを、満を持してリリース。そのずば抜けたパフォーマンスの高さを鈴鹿8耐や全日本選手権で見せつけてくれました。

03_YZF-R1_DPBMC_3
YZF-R1
YZF-R1M
YZF-R1M

ここ数年来、輸入車勢に押され気味だった国産スーパースポーツがようやく息を吹き返してくれたことを素直に喜びたいと思います。

 

新たな価値観と新たな潮流

その一方で、ドゥカティ「スクランブラー」の大ヒットに代表されるように、性能や機能性だけではない他の価値観をバイクに求めるユーザーの増加も目立ってきました。
ポスト・ヘリテージ(脱・伝統)をキーワードに、単に昔のスタイルを復刻するのではなく、伝統に現代的な解釈を与える手法がスタンダードな流れになりつつあります。

2014_intermoto_Scrambler Ducati015

カスタムの世界では以前からなかったわけではありませんが、これをメーカーが本格的に取り込みはじめたのが新たな潮流と言えます。その意味で、来春にもトライアンフから発売される新型「ボンネビル」シリーズにも注目したいところです。

また、ヤマハからは新型電動スクーター「E-VINO(イービーノ)」が発売となり、町工場から生まれたフルサイズ電動スポーツバイク「ZECOO」が社会的にも注目されるなど、本格的EV時代の到来を予感させる出来事がありました。

150729_142

そしてもう一つ、ここ一年で急速に進んだ感があるのが自動運転技術です。四輪の公道での自動運転は、近い将来に導入されるところまで進歩してきました。二輪において現実的なのはホンダ、ヤマハ、BMWの3社共同で進めている「協調型高度道路交通システム(C-ITS)で、二輪車の安全性を飛躍的に向上させると期待されています。

151007_114

ただ、四輪と二輪の運転特性の違いを考慮したシステムの開発が必要とされ、今後さらなる研究に期待が寄せられています。

 

波乱のモータースポーツ年

モータースポーツ界は波乱の年でした。MotoGPの第17戦マレーシアGPで、昨年王者のレプソル・ホンダのマルケスと、久々の年間タイトルがかかったロッシが見せた醜い確執はとても見るに堪えないものでした。

151027_110

最高峰のモータースポーツがまるで小学生のケンカのような泥仕合になってしまいました。来年はきれいさっぱりと遺恨を解消してスポーツマンらしいフェアプレイをみせて欲しいものですね。

今年一年、Webikeバイクニュースをご愛読いただきまして、誠にありがとう
ございました。2016年もよろしくお願いいたします!

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

この著者の最新の記事

関連記事

ピックアップ記事

  1. KTM Japanは、2018年10月から12月末までの間、クリスマス・キャンペーンを実施す…
  2. 2018年9月2日、MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第7戦が開催されている九州のオート…
  3. ※画像は公式サイトのスクリーンショット 年末までの期間限定ビッグチャンス BMW Motor…
ページ上部へ戻る