電気自動車へのインフラ整備が遅れている日本

EVA

【和歌山利宏:モーターサイクルジャーナリスト】

2つの電動バイクメーカーの新モデル発表

先のEICMAでは、イタリアのエネルジカとアメリカのZEROモーターサイクルズの2つの電動バイクメーカーが、カンファレンスを開催しました。

『和歌山利宏EICMA現地レポートまとめ』のところでは触れていないので、ざっと出展モデルを紹介しますと、エネルジカEVOは、すでに市販化されているエネルジカEGOのネイキッドバージョンです。EGOには2年前に現地試乗、回転数0から最大トルクを発揮できるモーターの性質を生かしたエキサイティングなスーパースポーツですが、EVAは出力を抑えることで航続距離を延ばしています。

Energica_confer_01EVA

また、ZEROはDSR MAX AdventureとFXSを発表。DSRは67psを発揮するアドベンチャータイプで、FXSは最高出力44psながら車重133kgと軽量なスーパーモトです。

Zero_conferDSR MAX AdventureFXS

日本での電動バイク導入事情

さて、ここでの本題は、我が国での電動バイク導入に関する問題点です。

今回、エネルジカで「EVOにも試乗に来るかい?」と声を掛けられて私の顔が曇ったのを察してか、「日本はちょっと問題があるからね」と言われたのです。ZEROでも欧州市場を任されている旧知のイタリア人に同じ点を指摘されました。

まず、充電スタンド設置のインフラ整備が遅れていることが一つです。新しい方向を見極めたら、それに邁進する欧米人に対し、日本人は保守的なのかもしれません。かつてデジタルカメラを作り出しながら、それがメディア側で活用が切り換わるのに、欧米に遅れを取ったことを思い出さずにはいられません。

そして、もう一つが充電方式です。日本メーカーが推し進めてきたのはCHAdeMO(チャデモ)という方式なのですが、欧米ではCombined Charging Standard(CCS=コンボ)が主流になろうとしてます。ヨーロッパではその両方に対応した充電器が普及してきたとのことですが、日本にはコンボはないようです。

日本側も折れながら、規格争いがインフラ整備の足を引っ張ることのないよう願うばかりです。

ENERGICA

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ZERO

Zero_01Zero_02

【関連トピックス】
◆モーターサイクルジャーナリスト:和歌山利宏EICMA現地レポートまとめ

和歌山利宏

和歌山利宏 モーターサイクルジャーナリスト

投稿者プロフィール

1975年にヤマハ発動機に入社。ロードスポーツの開発に携わる。
レーシングライダーとしても活躍し、鈴鹿8耐第4回大会では4位入賞。
85年からはヨコハマゴム契約となり、タイヤの開発テストを行うとともに、
ワイルドカード参戦した87年の日本GPでは、250ccクラスで11位に入る。
90年からはジャーナリストとしての活動を始め、現在に至る。

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