「凍結」に注意したい季節がやってきました!

【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】

毎年必ず起こる、路面凍結による事故

最近はめっきり朝夕の冷え込みが厳しくなりました。西高東低の冬型の気圧配置と寒気の影響などで、先週末には東北地方を中心に積雪を記録するなど、いよいよ本格的な冬の到来です。

昨シーズンにも凍結による痛ましい事故がありました。2月16日のコラム「やめる勇気」でも書かせていただきましたが、東京・大田区の橋の上で早朝、バイクとクルマ3台が絡む事故が発生し、ライダーの男性が亡くなっています。また、数年前にもお台場近くのレインボーブリッジで路面凍結により転倒したバイクが後続車と衝突し、やはり尊い命が失われました。毎年必ず、路面の凍結による事故が起きています。そろそろ注意のアンテナを高くする時期になってきました。

慣れた道が危ない

冬でも滅多に雪の降らない場所、特に都会では道路が凍結することなど忘れて油断しがちです。普段から使っている通い慣れた道なら安心と思っていないでしょうか。でも、事故が起きるときはいくつかのバッドラック(不運=悪条件)が重なるものです。

前述の事故にもいくつかの共通点がありました。冷え込みの厳しい朝であること。雨などで路面が濡れていたこと。海沿いの高架橋であること等々。たとえば、冬の良く晴れた朝などは放射冷却の影響で、路面温度が急激に低くなっていることがあります。天気が良いからと油断できないのです。特に雨上がりなどで路面が濡れているときは要注意で、とりわけ日陰は用心するに越したことはありません。また、橋は地熱の影響を受けず寒風に吹きさらされるため、同じ気温でも凍結しやすくなります。

雪の日にバイクで出かける人はまずいないでしょうし、雨であれば最初から用心して乗ることでしょう。ただ、凍結に関してはほぼ予測不可能です。慣れ親しんだ普段の道が突然牙をむく、それが凍結の恐さなのです。

完全に凍結した道ではABSもトラクションコントロールもほとんど意味を成しません。どんなテクニックを持ったライダーでも、急に目の前に現れたアイスバーンでは制御不可能でしょう。

では、どうしたらいいのか・・・・・・。危なそうだな、と思ったら乗らないことです。「やめる勇気」でも書きましたが、もし家の前に氷が張っていたら「乗るな」というサインだと思ってください。どうしてもバイクで出かけなければならないときは、安全なルートを考えてみてください。たとえば朝夕
の時間帯や高架橋を避けるとか、走るとしても交通量の多い幹線道路を利用するなどすれば、比較的安全と考えていいでしょう。

これから数か月はライダーにとっても辛抱の季節となりますが、皆様どうぞお気をつけてお過ごしください。

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

【ケニー佐川 関連コラム】やめる勇気

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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