【BMW編】新しい走りの世界を期待させるG 310 R| 和歌山利宏EICMA現地レポート

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【和歌山利宏:モーターサイクルジャーナリスト】

BMWはブースでのカンファレンスで、G 310 RというストリートモデルとR nineTスクランブラーを発表した。

新しい走りの世界を期待させるG 310 R

BMWモトラッドの社長、ステファン・シャラー氏が登壇し、簡単なスピーチの後、G 310 Rをアンベイル。アンベイルといっても、ステージに置かれた木箱を壊すように周囲4面のパネルを外すと、そこにG 310 Rがあるという具合である。開発はミュンヘンのBMWで行われるが、インドのTVF社生産となるため、木箱に梱包されてヨーロッパに届くという意味が込められているのだろうか。

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ともかく、BMW初の排気量500cc以下モデルで、水冷DOHC4バルブの313cc単気筒の最高出力は34psで、A3ライセンス対応モデルとなれば、何の変哲もない廉価版仕様をイメージしがちだが、車体構成は新しい走りの世界を期待させるに十分な斬新さだ。

エンジンはS1000RRの単気筒分で、ボア80mmのままストロークアップしたものとも言える。シリンダは後傾し、さらにシリンダヘッドを前後逆にセットし、前方吸気、後方排気となっている。これは、ヤマハのモトクロッサーYZ250F/400Fが採用している手法でもあり、ヤマハ同様、マスの集中化と吸気効率の向上を目指しているのだろうか。158.5kgという軽量さもあって、意外なほどスポーティな走りを期待できるのかもしれない。

より多様性が高められたR nineT Scrambler

そして、R nineTスクランブラーがアンベイルされ、デザイナー長のエドガー・ハインリッヒ氏による説明が行われた。

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ベースのR nineTよりも多様性を高めたモデルであり、フロントを19インチ化、前後サスストロークは120/120mmから125/140mmに伸ばされる。ホイールベースは51mm長い1527mmで、3度寝かされた28.5度だから、フレームディメンジョンにも手が入れられていると見てよさそうだ。つまり、スクランブラーとして最適化されているということである。気になる足着き性も35mm高い820mmに抑えられるから、多くの人に受け入れられるだろう。

最後にシャーラー氏が再び登壇し、さらに主要スタッフが揃っての記念撮影で、カンファレンスは終了した。

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G 310 R
G 310 R
R nineT Scrambler
R nineT Scrambler

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和歌山利宏

和歌山利宏 モーターサイクルジャーナリスト

投稿者プロフィール

1975年にヤマハ発動機に入社。ロードスポーツの開発に携わる。
レーシングライダーとしても活躍し、鈴鹿8耐第4回大会では4位入賞。
85年からはヨコハマゴム契約となり、タイヤの開発テストを行うとともに、
ワイルドカード参戦した87年の日本GPでは、250ccクラスで11位に入る。
90年からはジャーナリストとしての活動を始め、現在に至る。

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