ヤマハの新型150ccスポーツ「M-SLAZ」、日本への導入を期待

【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】

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ヤマハから150ccの新型スポーツモデル「M-SLAZ」が登場した。世界的なトレンドになっているエクストリームスポーツの雰囲気を織り込んだデザインと、市街地での実用性を両立させているのが特徴だ。製造・販売はタイのグループ会社TYM(Thai Yamaha Motor Co., Ltd.)が行い、2015年12月よりタイ市場で発売される。

YZF-R15ベースの力強いフォルム

「M-SLAZ(エム・スラッツ)」の開発コンセプトは、“Just Size Ultimate Fashion Street Extreme”。 エンジンとシャーシは、150cc水冷4ストロークSOHC単気筒4バルブF.I. (フューエルインジェクション)エンジンを、デルタボックスフレームに搭載した、アジア地域で人気のスポーツモデルスーパースポーツモデル「YZF-R15」がベースとなっている。

力強さが凝縮された躍動的なスタイルと機敏性に優れた操縦性に加え、倒立式フロントフォークと前後ディスクブレーキ、デジタル液晶メーター、LEDヘッドライトなどクラスを超えたハイグレードな装備と洗練されたデザインで作り込まれているのがポイント。見た目は先頃、日本でもリリースされたグローバルモデル(世界戦略車)、MT-25/03の流れを汲む弟分といった感じである。

MT-25/03

MT-25/03

元々、多品種少量生産型のモーターサイクル業界ではあるが、最近では実績のある優れた完成モデルのプラットフォームを共有化して、別の新型モデルに仕立て上げていくプロダクト手法が定着しつつある。前述のMT-25/03も同様の考え方で作られている。

アセアン諸国の変化しつつあるバイクトレンド

アセアン諸国では近年の経済発展に伴う生活水準の向上により、現地ユーザーの間でも「高級志向」「ステップアップ志向」に拍車がかっている。従来の実用車から小排気量スポーツ、そして中排気量スポーツへとユーザーの目線も移行しているのだ。

今後ヤマハでは生産国のタイにおいても「YZF-R15」や「YZF-R3」「MT-03」などのスポーツモデルを順次導入しラインアップを拡充していく予定。ちなみにR3やMT-03(ともに320ccクラス)は、現地ではハイエンドモデル的な位置づけである。その中で「M-SLAZ」はスポーツモデルのスタイルを取り入れながら、初心者でも気軽に乗れる扱いやすさを追求したモデルとして、“スポーツモデルに憧れる若者層”をターゲットに拡販していく。つまり、将来的に本格的なスポーツモデルへと乗り換えていくユーザーを育てるためのエントリーモデルという位置づけだ。

日本では原付以上、中型未満といった感じで、あまり馴染みのない150ccだが、ライダーが自分の思い通りにマシンのポテンシャルを引き出して操れるという意味では、実はこのあたりが最も楽しいクラスとも言える。軽量・コンパクトで小回りも利いて、維持費も安いということで都市部のコミューターとしても向いているだろう。ぜひ日本での発売も期待したいところだ。

【関連ニュース】
【新車】ヤマハ、新150ccスポーツ「M-SLAZ」をタイ向けに発売 倒立式フロントフォーク採用

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

ケニー佐川

ケニー佐川 Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

早稲田大学教育学部卒業後、情報メディア企業グループ、マーケティング・コンサルタント会社などを経て独立。趣味で始めたロードレースを通じてモータージャーナルの世界へ。
雑誌編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。
株式会社モト・マニアックス代表。「Webikeバイクニュース」編集長。
日本交通心理学会員 交通心理士。MFJ認定インストラクター。

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