【SUZUKI編】二輪部門への積極性を感じた来季計画 | 和歌山利宏EICMA現地レポート

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【和歌山利宏:モーターサイクルジャーナリスト】

『モノ作り』を大切に基礎を築く、スズキの創立100周年

ブースで行われたスズキのカンファレンスの進行役を務めたのは、70年代後半期から85年までスズキのGPライダーだったスティーブ・パリッシュだ。

ステージに立った二輪事業本部長の望月英二氏は、「スズキが2020年に創立100周年を迎えるに当たり、次の100年に向かっての基礎を築かなければならず、そのためには『モノ作り(このフレーズには日本語を使用)』を大切にしなければならない」とスピーチ。これは日本人として嬉しい発言である。

そうした背景をもとに望月氏は2モデルを紹介した。今回の目玉となる2017年市販予定のGSX-R1000は、モトGPマシンGSX-RRの技術を還元することで、走り、曲がり、止まるの基本性能の向上を目指しているとのことで、スズキのフィロソフィを強調。そして、もう一台としてベーシックモデルとなるSV650Aを発表した。

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このGSX-R1000プロトタイプは、GSX-RRのレプリカを目指すのではなく、あくまでも30年に渡って培われてきたGSXの技術を、GSX-RRからの還元で高次元させていることが印象的である。またSV650Aは、グラディウスの基本を受け継ぐも、エンジンを大きく刷新、車重も8kgの軽量化を実現しており、ミドルVツインらしさに磨きが掛けられているものと期待できる。

二輪部門への積極性を感じた来季計画

両車のアンベイルを終えると、パリッシュ氏が来期のレーシングチームを紹介。まず、モトGPチームは監督のダビデ・ブルビオ、アレイシ・エスパルガロとマーヴェリック・ビニャーレスの2人のライダーが登場。ブルビオ監督はすでに来期に向かってのテストも順調だと語る。

続いて、2015年の世界耐久選手権を制したスズキ・エンデュランス・レーシングチームが紹介され、さらに、シルヴァン・ゲボスとステファン・エバーツという往年のモトクロスライダーが登壇。エバーツ氏はゲボス氏からモトクロスチームの監督を受け継ぐことになるという。

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最後に、望月氏からこれらのチームの活動実績と来期の計画のスピーチがあって、幕を閉じた。モトGPマシンの開発のスピードアップを目標の一つに掲げるなど、スズキの二輪部門でのやる気を思わせた。

GSX-R1000
GSX-R1000
SV650A
SV650A

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【メーカー別 現地レポート】

◆【HONDA編】500ccツインシリーズの新型車を発表
◆【YAMAHA編】着実に明確化されていくヤマハのビジョン
◆【KAWASAKI編】独自のヴィジョンで二輪車を発展させていく決意
◆【BMW編】新しい走りの世界を期待させるG 310 R
◆【DUCATI編】新型車9モデルを続々公開
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和歌山利宏

和歌山利宏 モーターサイクルジャーナリスト

投稿者プロフィール

1975年にヤマハ発動機に入社。ロードスポーツの開発に携わる。
レーシングライダーとしても活躍し、鈴鹿8耐第4回大会では4位入賞。
85年からはヨコハマゴム契約となり、タイヤの開発テストを行うとともに、
ワイルドカード参戦した87年の日本GPでは、250ccクラスで11位に入る。
90年からはジャーナリストとしての活動を始め、現在に至る。

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