【DUCATI編】新型車9モデルを続々公開 | 和歌山利宏EICMA現地レポート

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【和歌山利宏:モーターサイクルジャーナリスト】

2015年の業績は昨年比23%増。売上台数5万台を突破

ミラノショーEICMAでは、プレスデイの前日にいくつかの有力メーカーが市内それぞれの会場でカンファレンスを行う。午後4時、エルフォ・プッチーニ劇場でその先陣を切ったのはドゥカティであった。

まず、CEOのクラウディオ・ドメニカーリ氏が、業績について発表。今年2015年は、すでに売り上げ台数5万台を突破、昨年から23%の伸張ぶりであるという。次いでニューモデルの発表となるが、今回は7モデルを公開することになるため、例年になく次から次に新型車が現れ、衝撃波が絶えない印象であった。

新型車9モデルを続々公開

最初に、元SBKチャンピオンのトロイ・ベイリスが、スクランブラーの新バージョンとなるフラット・トラック・プロに乗って登場。ダートトラック性能を高めているのだが、ビデオで走行シーンも紹介され、スクランブラーが基本にそのポテンシャルを秘めていることを思い知らされる。

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スクランブラーには、排気量399ccのSixty2も追加された。元祖スクランブラーが1962年の登場であることに因んだネーミングだ。低価格化のため各部の仕様に差異はあるが、走りに関しては手抜きがない。欧州ではA2ライセンス対応、国内では400cc免許対応となり、より多くの人にその魅力を広げてくれるモデルとなる。

そして、GPライダーのアンドレア・ドヴィツィオーゾとアンドレア・イアンノーネが、それぞれハイパーモタード939とそのSPに乗って登壇。排気量を821ccから937ccに拡大し、ユーロ4認証としながら、トルクを10%向上させている。

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さらに、SBKライダーのダビデ・ジュリアーノが959パニガーレと共に登場。899に変わるミドルクラスパニガーレだ。

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その後、ムルティストラーダ1200に新しく加わるエンデューロが紹介される。フロントを19インチに大径化し、前後サスストロークを30mm長い200mmに拡大、燃料タンク容量を30リットルに拡大するなど、オフロードツーリング性能を高められている。

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そして最後に、Xディアベルが、当社のテストライダーであるアレッサンドロ・ヴァリアのライディングで現れる。これは、エンジンに可変バルタイのDVTを採用して怒涛の低中速トルクを発揮、後輪をベルトドライブとし、60通りものライポジ可変機構を備える。また、慣性計測ユニットも搭載され、電子制御も高度化されている。

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さらにショー会場のブースでは、ムルティストラーダ1200Sにオンロード性能を高めたパイクスピーク、ツーリング向きハイパーモタードであるハイパーストラーダ939も展示。新型車は都合、9モデルとなった。

その明るいブースにおいて、”This is Black”と予告されていたXディアベルだけはやや暗い専用ルームに展示され、今回のEICMAでのベストルッキングに選ばれる存在感が放たれていた。

Scrambler Flat Track Pro
Scrambler Flat Track Pro
Scrambler Sixty2
Scrambler Sixty2
Hypermotard 939
Hypermotard 939
Hypermotard 939 SP
Hypermotard 939 SP
959 Panigale
959 Panigale
Multistrada Enduro
Multistrada Enduro
X Diavel
X Diavel
Multistrada 1200 Pikes Peak
Multistrada 1200 Pikes Peak
Hyperstrada 939
Hyperstrada 939

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【メーカー別 現地レポート】

◆【HONDA編】500ccツインシリーズの新型車を発表
◆【YAMAHA編】着実に明確化されていくヤマハのビジョン
◆【SUZUKI編】二輪部門への積極性を感じた来季計画
◆【KAWASAKI編】独自のヴィジョンで二輪車を発展させていく決意
◆【BMW編】新しい走りの世界を期待させるG 310 R
◆【KTM編】新たな3モデルのデュークがアンヴェイル
◆【TRIUMPH編】来季を期待させるラインナップの充実化
◆【PIAGGIO編】スーパーバイクのレプリカ RSV4RF-W “Misano” を発表
◆【BIMOTA編】 真の復活を期待させるレジェンドの復帰
◆【HUSQVARNA編】オンロードスポーツへの進出を匂わせる701 Vitpilen
◆【MV AGUSTA編】新型BRUTALE 800とDragster RR LH44を発表

和歌山利宏

和歌山利宏 モーターサイクルジャーナリスト

投稿者プロフィール

1975年にヤマハ発動機に入社。ロードスポーツの開発に携わる。
レーシングライダーとしても活躍し、鈴鹿8耐第4回大会では4位入賞。
85年からはヨコハマゴム契約となり、タイヤの開発テストを行うとともに、
ワイルドカード参戦した87年の日本GPでは、250ccクラスで11位に入る。
90年からはジャーナリストとしての活動を始め、現在に至る。

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