『EICMA』ミラノショーから、国内メーカー注目モデルを一気に紹介!

【ケニー佐川:Webikeニュース編集長】

20151120_eicma_tp

毎年この時期にイタリア・ミラノで開催される世界最大のモーターサイクルショー『EICMA』。各メーカーはこのイベントに次期ニューモデルの発表をぶつけてくる。今回も国内外の主要メーカーから魅力的なモデルが続々登場している模様だ。まずは国内メーカーの動向について概要をお伝えしたい。

HONDA

City Adventure Concept
■HONDA City Adventure Concept

まず注目したいのは、まったく新しいコンセプトとして発表された、「City Adventure Concept」。市街地メインのコミューターに流行りのアドベンチャースタイルをミックス。本格的な足回りを備え、スクーターとスポーツバイクにオフ車的なテイストも織り込んだ今までにない方向性が斬新だ。

モデルチェンジしたCB500シリーズ、NCシリーズ

並列2気筒エンジン搭載の気軽なミドルスポーツ、CB500シリーズも進化熟成。ネイキッドスタイルのCB500Fとスポーティーさを強調したCBR500R、クロスオーバースタイルのCB500XはLEDヘッドライトとテールランプが採用され、フロントサスにプリロードアジャスターを装備。ブレーキレバー調整、容量を拡大したフューエルタンクの採用など装備の充実化を図られた。

並列2気筒750ccエンジンを搭載するNC750S、NC750X、インテグラの「ニューミッドコンセプト」3兄弟もスタイリングを一新。DCTは新たに「Sモード」で3段階のレベルを選択できるプログラムを搭載。鼓動感にあふれたエキゾーストサウンドを奏でる新形状マフラーを採用した。また、3車種ともLEDヘッドライトを採用、X以外はテールランプもLED化するなど質感を高めている。モデルチェンジごとにより力強くスタイルアップされていく同シリーズは、ユーザーから見ても分かりやすく安心できる存在だ。

ヨーロッパ初公開のアフリカツイン

先の東京モーターショーでベールを脱いだ「CRF1000L Africa Twin」がミラノでも公開。ダカール・ラリーのノウハウが注ぎ込まれた現代版アフリカツインは先代譲りのオールラウンド性能に加え、本格的なオフロード性能を実現。ビッグオフの復権を予感させるモデルだ。最先端テクノロジーが投入された998cc直列2気筒エンジンのパワフルな走りが楽しみである。今回、スタンダードモデルに加え2タイプを展示。ABSモデルは「Hondaセレクタブル トルク コントロール」を搭載。DCTモデルはさらに進化したSモードや、レスポンス重視のクラッチ特性に設定できる「Gスイッチ」を搭載するなど、特にオフロード性能を強化する方向性を示している。

City Adventure Concept
City Adventure Concept
CB500F
CB500F
CB500X
CB500X
NC750X
NC750X
CRF1000L Africa Twin
CRF1000L Africa Twin

YAMAHA

MT-10
■YAMAHA MT-10

今年の鈴鹿8耐を制した最強・最新のスーパーバイク、新型YZF-R1をベースにしたストリートファイター「MT-10」が発表。エンジン、シャーシ、足回りはR1とほぼ共通ということで、ネイキッド史上最強マシンであることは間違いないだろう。エンジンはストリート向けに低中速寄りにリセッティングされているが、ライディングモードやトラクションコントロール、スリッパークラッチ、前後連動ABSなども標準装備されているはずだ。今までのMTシリーズとはまた一味違った雰囲気のアグレッシブなデザインも魅力。日本での発売が楽しみである。

ヴェールを脱いだ、XSR900とXSR700

以前から噂になっていたMT-09ベースのトラッカー風モデル、XSR900を発表。丸目ヘッドライトや剥き出しのボディワークなど、シンプルでクラシカルな雰囲気も独特。タンクカバーもアルミ製とし金属の質感こだわって作られている。MT-09ベースの847ccの水冷3気筒にはトラクションコントロールやスリッパークラッチが採用されるなど、現代的な走りの性能が与えられている。クセのあるMT顔がちょっと、と思っていた人にも朗報だろう。

MT-07ベースのXSR700も同時に発表された。XSR900同様にヴィンテージテイストが取り入れられたデザインで、270度クランクの並列2気筒エンジンを搭載。こちらも燃料タンクにアルミを採用、フレームやブレーキシステム、サスペンションなどはMT-07と同様の仕様となっている。かつてのバーチカルツインの名車、XS650の雰囲気もどことなく漂わせるところがまた良い。

また、ヤマハ60周年モデルとして、イエローに黒のストロボラインを配した「インターカラー」の各種モデルを発表。ニューモデルとなるXSR900とXSR700、そしてV-MAX、XJR1300、XV950、SR400の従来モデルが対象となる。

MT-10
MT-10
XSR900
XSR900
XSR700
XSR700

SUZUKI

SUZUKI GSX-R1000
■SUZUKI GSX-R1000 Concept

コンセプトモデル「GSX-R1000」はMotoGP マシン、GSX-RRの技術を盛り込んだ新時代のスーパースポーツである。エンジンは新開発の並列4気筒1000ccで、低中速域での出力を犠牲にすることなく高回転域での出力を高めるため、吸気VVTや電子スロットルなどMotoGPで開発された技術をフィードバックした新機構「ブロードパワーシステム」を搭載。車体は新開発のフレームによって強度の最適化と軽量化を図るとともにカウリングも一新した。さらにモード選択式のトラクションコントロールやクイックシフトとローンチコントロールなどの最新電子制御を搭載している。見た目からも現行のR1000の面影を残しつつも、よりスリムでコンパクトなシルエットに仕上がっているのが印象的。走りもかなり期待できそうだ。

SV650が復活! グラディウスから更に軽量に

新型「SV650」は645ccV型2気筒エンジンを軽量でコンパクトな車体に搭載したロードスポーツモデルだ。エンジン内にはピストンのスカート部に特殊コーティングを施すことで、メカニカルロスを低減し燃焼効率を高めつつ、既存エンジン搭載の「グラディウス」から細部を見直し8kgの軽量化を進めることでハンドリング性能も高めている。また、発進時や低回転域においてエンジン回転数を僅かに上げて市街地走行をアシストする「ローRPMアシスト」や、ワンプッシュでエンジンが始動する「スズキイージースタートシステム」を採用し、日常域での利便性を高めているのも特長だ。来年1月より生産開始し、欧米を中心に販売予定。エンジンの素性の良さはVストローム650譲り。かつてのSV650もライトハンドリングの隠れた名機だっただけに、国内導入を期待したいところだ。

GSX-R1000
GSX-R1000 Concept
SV650
SV650
2015_eicma_preview_suzuki_101
GSX-R
2015_eicma_preview_suzuki-016
スカイウェイブ650LX
2015_eicma_preview_suzuki-015
GSX-S1000F ABS

KAWASAKI

Ninja ZX-10R
■Ninja ZX-10R

カワサキは5年振りにモデルチェンジしたスーパースポーツ「Ninja ZX-10R ABS」を出品。2015年のスーパーバイク世界選手権でも年間タイトルを獲得、レースで得たノウハウをもとにエンジン、シャーシ、電子制御機能を改良し、市販モデルにおいてもさらなるサーキット性能向上を果たしている。クランクシャフトの慣性モーメントを低減することで加速力向上とシャープなハンドリングを実現、メインフレームのディメンション見直しによりコーナリング性能も向上させている。また、新採用のバランスフリーフロントフォークは、レースマシンと同構造のハイスペック仕様とし、より精細に車体姿勢をコントロールできる次世代型電子制御技術も導入された。元々が高い戦闘力を誇るマシンだけに、今回は着実な正常進化とみていいでしょう。

125ccのスクーターがついにカワサキから登場

また、メガスポーツに「ZZR1400 ABS(High Grade)」が登場。1,441cc並列4気筒エンジンとスリムなモノコックフレームの組み合わせに、トラクションコントロールシステム「KTRC(Kawasaki Traction Control)」や「パワーモード」など、ハイパフォーマンスを安心して楽しめる電子制御技術は元より、今回新たに追加したハイグレード仕様ではブレンボ製「M50ブレーキシステム」やオーリンズ製「TTX39リヤサスペンション」を採用。フラッグシップモデルにふさわしい充実装備となった。

さらに、欧州市場で人気を博しているスクーター「J300」の小排気量モデルとして「J125」を出品。125cc単気筒エンジンにCVTトランスミッションを組み合わせることで、街乗りに最適な力強くスムーズな加速が楽しめる。外装には多面的でシャープなデザインを採用し、一目でカワサキ車だとわかる個性的なスタイルも魅力。メーター、ハンドル回り、シートなど各部の質感も高められた。シート下大容量ストレージ、12Vソケット付きグローブボックスなどコミューターとしての利便性も充実。

Ninja ZX-10R
Ninja ZX-10R
ZZR1400 ABS
ZZR1400 ABS (High Grade)
J125
J125

Webikeニュース編集長 ケニー佐川

【関連ニュース】
◆ニューモデルが続々登場!ミラノショー(EICMA2015)現地速報!!

【フォトギャラリー】ミラノショー2015特集
eicma2015_649

ケニー佐川

ケニー佐川Webikeニュース編集長

投稿者プロフィール

国産・外車を問わずミニモトからビッグバイクまで、どんなバイクでも乗りこなすモータージャーナリストとして2輪専門誌等で活躍中。
16歳から乗り継いだバイク30台、テストライド経験300台以上。装備や用品、カスタムパーツのテストも数多くこなしてきた。
MFJ公認インストラクター。米国ケビン・シュワンツ・スクール修了。

この著者の最新の記事

関連記事

編集部おすすめ

  1. オートバイパーツ・用品の販売を全国展開する2りんかんは、バイク乗りコスプレイヤーの「美環(み…
  2. ボッシュが形づくる二輪車の未来 ボッシュは、自社のモーターサイクル&パワースポーツ事業が、…
  3. 采女華さんによるタイヤ点検イベント開催! バイク用品専門店の「2りんかん」は、12月17日…
  4. ホンダが、社内向け情報を紹介する「HondaTV Web」で、「東京モーターショー Hond…
ページ上部へ戻る