レストアされた歴史製品の晴れ舞台「ヤマハ歴史車両デモ走行会・見学会」が7年ぶりに開催

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設計思想や技術を伝えるレストア・動態保存

ヤマハ発動機創立40周年を記念して企画され、1998年、静岡県磐田市の本社敷地内にオープンしたコミュニケーションプラザ。ここには草創期から現在に至る歴代製品、多彩な事業領域の新製品、チャレンジスピリットの原点とも言える歴代レーシングマシンなどが一堂に集められ、ヤマハ発動機の過去・現在・未来を伝えている。

なかでも、多くの来館者の目を引きつけてやまないのが、20世紀に活躍した二輪車製品の数々。「ほかにも、ボートや船外機、スノーモビル、レジャービークル、電動アシスト自転車など120台以上の歴代製品を展示しており、倉庫で保管しているものも合わせれば、250台を超える歴代製品が揃っています」と話すのは、館長の大隅哲雄さん。その多くは専任スタッフが20年近い年月をかけて集め、新車同様に復元(レストア)したものだ。

「過去の製品一つひとつが当時の設計思想や技術を伝える文化財であり、その蓄積が歴史を物語る資料になると考えています。温故知新という言葉のとおり、過去の製品は未来に向かう道標として活用すべき大切な資産。だからこそ、姿形だけでなく、走行性能や機能まで含めて新車同様に復元し、維持する動態保存に力を注いでいるのです」(大隅さん)。

7年ぶりに再開する「ヤマハ歴史車両デモ走行会・見学会」

しかし、車両の保存には定期的な確認走行が不可欠となる。当初は関係者が淡々と走らせて動態確認を行うだけだったが、「YA-1」(上の写真)などの貴重な車両に乗ったり、走る様子を間近に見ることができる機会はヤマハ発動機社員でもめったにないこと。そこで、確認走行を行うライダーを社内公募し、希望する社員やその家族、OBも呼んでお披露目しようということに。するとこれが大好評で、2001年からは一般公開の「ヤマハ歴史車両デモ走行会・見学会」に発展していったのだ。

2008年を最後に中断した後も、大勢のファンや社員からぜひ再開してほしいという要望が絶えず、
「創立60周年の今年、7年ぶりに再開することが決定しました。いまスタッフはその準備に追われています」(大隅さん)

「ヤマハ歴史車両デモ走行会・見学会」の復活は、ヤマハ発動機社内の反響も大きく、30人ほどのボランティアライダー募集に対しておよそ2倍もの応募が殺到。
「抽選を行いましたが、選ばれた人の中には今春入社したばかりの社員もいて、彼は自分が生まれる前に発売されたモデルに乗ることになっています。また、二代続けてのヤマハ社員で、かつてお父さんが開発に携わったYDS-1に乗るのを楽しみにしているという社員もいる」という。

待ちわびたファンの思い出や憧れを乗せ、また先人たちのモノ創りに思いを馳せる社員たちの情熱を乗せ、11月14日、生まれ故郷のテストコースをタイムマシンが走り出す・・・。そんな夢の時間はもう間もなく訪れる。

【関連ニュース】
◆【イベント】ヤマハ、「歴史車両デモ走行会・見学会」を7年ぶりに静岡 袋井テストコースで11/14に開催

情報提供元 [ ヤマハ発動機 ]

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