[HONDA]JTR IA1 最終戦 小川友幸、惜しくも2位。しかし、3連覇と5度目のタイトルを獲得

■2015年11月1日(日)・決勝
■会場:スポーツランドSUGO
■天候:晴れ
■気温:17℃
■観客:950人
■セクション:コンクリート・タイヤ・斜面

最終戦でチャンピオンが決まる、譲れない戦い

2015年シリーズもいよいよ最終戦。最後の戦いは、恒例の宮城県・スポーツランドSUGOでの開催です。今回はトライアル場のみにセクションが集められて、ギャラリーはほとんど移動せずに全部のセクションを観戦することができました。

セクションは易しめの設定で行われました。オールクリーンを目指さなければ勝利はないというのが、小川友幸(Honda)の読みでした。最後に用意されたSSは難度の高い設定でしたが、8セクションあるうちの前半5つはクリーンして当然、後半3つは少し難しいという設定でした。しかしもちろん、トライアルは勝負が始まってみなければわかりません。

1ラップ目、最初に波乱を起こしてしまったのが小川でした。第2セクションでのこと、ここにてこずる選手も少なくなかったポイントですが、もちろん小川としてはクリーンしなければいけません。ところが左に大きくバランスを崩して、あわや転倒かというところをなんとか1点で切り抜けます。しかしこの日はオールクリーン勝負だと踏んでいた小川にとっては、手痛い減点でした。勝利や、ましてやチャンピオンの座も危うくなるミスを冒してしまいます。

小川のタイトル獲得には3位以上が必要

この日、小川がタイトルを獲得するには、3位以上のポジションを得る必要がありました。3位以上なら、ライバルの黒山健一(ヤマハ)の成績にかかわらず、タイトルは決定します。仮に黒山が勝利した場合、小川が4位以下だと、タイトルは逆転で黒山のものとなる計算です。第2セクションでの1点で、小川は5位からの追い上げを強いられることになりました。いつもなら、勝負はまだこれからと気を引きしめるところですが、今回のセクション設定では、この失点で試合が決まる、ということもありえます。

そんな杞憂を裏づけるように、黒山と野崎史高(ヤマハ)の2人は10個のセクションをクリーンしていきました。小川毅士(ベータ)が第9セクションで3点となってクリーン合戦から脱落し、小川は3位までポジションを戻すことになりましたが、トップの2人との1点差は、たかが1点といえない大きな差となって小川のプレッシャーとなっていきます。

今回、第6セクションと第7セクションは国際B級のみがトライするため、国際A級スーパークラスは8セクション3ラップながら、トライするのは、1、2、3、4、5、8、9、10の8つです。

2ラップ目の第8セクションで、野崎が1点。これでようやく、小川は同点の2位争いまでポジションを戻してきました。小川の2ラップ目は、8セクションすべてのセクションをクリーンしてきています。

最終3ラップ目、難関のタイヤ越えセクションで決まる勝負

3ラップ目、このままクリーンを続けていれば、黒山が1点差でトップを守って3ラップが終了します。しかし、ことはそんなに簡単には行かず、黒山は第2セクションで1点。奇しくも、それは1ラップ目に小川が1点減点したのと同じポイントでした。そして、このままトップ3人は残るセクションをクリーン。結局、3ラップを終えた時点では、トップの3人が同点、ゴールタイムなどを比較して、黒山、小川、野崎の順となっていました。このまま、3人がSSの2セクションを同点で抜ければ、順位はこのまま決定します。逆に、誰かがSSで失敗するようなことがあれば、順位が動く可能性もあります。

SSの1つめ、岩から急斜面を登り、以後はパウダー状になり、ふかふかした土の急斜面を登っていきます。柴田暁(Honda)、小川毅士(ベータ)が3点。このセクションが走破可能であることを証明しました。そして野崎のトライは、見事なクリーン。これは、トップグループは3人ともクリーンをするのではないかと読みは裏切られ、黒山が最後の登りで失敗し、5点。最後にトライした小川は、美しいクリーンをして、最後のSSで野崎との勝負で勝敗の決着をつけることになりました。もちろん、最後のSSを黒山がクリーンし、小川と野崎が5点となる可能性もありました。その場合は、3ラップ目のゴールが早い、黒山が勝利をつかむことになります。

最後の勝負のSS第2。最後のタイヤ越えが最大の難関ですが、柴田や小川毅士らが抜けていることもあって、走破は可能、クリーンも出るのではないかと予想されました。小川はSSの勝負を、トップの3人は3人ともクリーンするのではないかと考えていました。しかし、野崎が最後のタイヤ越えで1点をつくと、続く黒山がなんとタイヤ越えに失敗、5点となります。そして最後にトライした小川は、クリーンには失敗、なんとかマシンを押し上げましたが、セクションテープの外にタイヤが落ちたということで5点となってしまいました。合計減点は、野崎が2点、小川は6点、黒山は11点。最終戦の小川は惜しくも2位表彰台ということになりましたが、しかし、この2位入賞は、タイトル獲得には十分でした。これで小川は最年長チャンピオン記録を更新し、3連覇を達成。自身5度目の全日本チャンピオンを獲得しました。

コメント
■小川友幸(2位)

「第2セクションにして1点減点をしてしまったときには、これはまずいと思いました。今日はもうダメだと思ったほどです。しかしその後、減点をせずに3ラップを走り終えたのは、自分でもよくやったと思います。SSは3人ともクリーンするのではないかと思っていたのですが、SS第1で黒山選手が失敗してしまいました。SS第2では、野崎選手が1点をついていましたから、同じ1点なら優勝ができたのですが、ここはクリーンをしてやろうと思って、フロントを上げたままタイヤを通過しようとしたところ、滑って落ちてしまいました。最後に勝利ができなかったのは残念といえば残念ですが、でもチャンピオンをとれて、3連覇ができて、今はほっとしています。1シーズン、応援ありがとうございました!」

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情報提供元 [ HONDA ]

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