「感動を生むモノ創り」〜ヤマハ工場見学

軽い車体にトルクフルなエンジンで大人気となったのMT-09、MT-07をはじめとするMTシリーズ。鈴鹿8耐、全日本ロードレース、BSBなどデビューイヤーながらレース界を席巻した新型YZF-R1。最近とにかくヤマハのバイクが元気で、気になっている人も多いだろう。

そんな矢先にヤマハ発動機から、工場見学はどうですか?とお誘いを受け、Webikeニュース編集部のスタッフはウキウキしながらヤマハに向かった。

ヤマハ発動機が世界で製造しているオートバイの台数は約600万台。そのうち約22万台を日本国内の磐田工場で生産している。国内で製造されるバイクは、高性能スポーツ車が中心で、海外の工場では小排気量のコミューターを主に生産している。

我々が見学できたのは7号館と呼ばれる建物で、当日はBolt、TMAX530、SR、オフロード競技用のYZ250、PW50など複数モデルが同じ工場で生産されていた。

ヤマハの工場はいろんな車種を同時に製造できるような生産ラインが複数あるのか?と気づいた方は鋭い。

実は、それらのモデルのほとんどは同じ製造ラインで生産され、一定の台数で製造するバイクが切り替わるのだ。

つまり、同じ生産ラインにBoltとTMAX530が順番に並んで製造されている、というわけだ。

こういった一つのラインで、流れ作業で次々とバイクを製造していくのがライン式と呼ばれる生産方式で、自動車の製造工程などをイメージしていただくとわかりやすいだろう。

だが、ヤマハ発動機のライン式製造工程の印象を誤解を恐れずにいうと、作業されている工員の方がとても多い。

ほぼ、数メートルおきに一人の方が並んでオートバイを組み立てているのだ。

もっとオートメーション化された工場をイメージしていただけに、1台のオートバイを組み立てるために、これだけの人数が携わっているのか、ということに驚いた。

ライン式の製造ラインでは1日に数回ラインを切り替えて、だいたい6モデル(!)を同日に生産するとのこと。

オートバイは自動車と違って、バイクごとに車体も違えばエンジンも違うモデルがほとんどという、多品種少ロット生産だが、それを可能にしているのが前述した大勢の熟練した社員の、丁寧で効率的な作業なのだ。

一方で、SRやPW50など、長年にわたって製造されているが、生産台数がそれほど多くないバイクは、セル式と呼ばれる、二人一組でオートバイを製造する方式で生産されていた。

これは、各パーツを取り付ける際にペアで作業したほうが効率が良い、ということもあるが、オートバイ製造技術を伝承し、新人を教育するため、という側面もあるとのこと。

セル式、ライン式ともに、1台1台のオートバイがヤマハの社員によって丁寧に作り上げられ、最後に完成検査を行う。

完成検査を行えるのは、すべての製造工程に精通した、特別な資格を持った方だけ。

外装やパーツの取り付けチェックから、実際にエンジンをかけ、アクセルを回し、シフトチェンジを行う。

1台のオートバイから得られる感触や音などを、五感のすべてを使ってチェックしている様子が伺えた。

このように1台1台丁寧に生産され、国内外のユーザーのもとへ送り届けられるヤマハのオートバイ。

それを支えているのは、工場で働く大勢の方々の、モノ創りへの真摯な姿勢だろう。構内には自らツーリングなどバイクを楽しむ社員の写真も多数飾られていた。

バイク好きが真面目に作る、ヤマハのオートバイ。
自分の愛車がそんなオートバイの1台であることが、とても誇らしく、素直にうれしい。

ヤマハ工場見学は、そんな気分にさせてくれる素晴らしい体験だった。

※ヤマハ工場内の写真撮影は禁じられているため、写真はヤマハ発動機より提供された画像です。
※現在一般の方のヤマハ工場見学の受付はしていないとのことです。

関連記事

編集部おすすめ

  1. DEAN & DELUCA が他企業と展開する世界初のショップ ビー・エム・ダブリューと、…
  2. 第2戦 ツインリンクもてぎ大会の冠協賛が決定 6月2日(土)・3(日)にツインリンクもてぎ…
  3. カワサキは、「カワサキショールーム」をマーチエキュート神田万世橋に期間限定でオープンした。 …
  4. MVアグスタは、群馬県太田市のディーラー「M.C.ファクトリー フクシ」にて1月27日(土)…
ページ上部へ戻る