[HONDA]MotoGP Rd.14 決勝 ペドロサが2位で今季3度目の表彰台に立つ。マルケスは転倒リタイア

■2015年9月27日(日)・決勝
■会場:モーターランド・アラゴン
■天候:曇りのち晴れ
■気温:23℃
■コースコンディション:ドライ
■観客:6万7122人(3日間:11万4131人)

第14戦アラゴンGPの決勝は、予選5番手から好スタートを切ったダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が2位でフィニッシュし、今季3度目の表彰台を獲得しました。序盤は、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)とアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)とともに、2番手争いのグループを形成しました。中盤以降はロッシとの一騎打ちとなり、最終ラップまで抜きつ抜かれつのし烈なバトルとなりますが、ペドロサが先着。モーターランド・アラゴンに集まった6万7000人の観客を沸かせました。

優勝したのはホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)で、そのロレンソを追いかけたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、2周目の12コーナーで痛恨の転倒を喫してリタイアとなりました。サーキットベストタイムを塗り替える快走で今季7度目のポールポジション(PP)を獲得。ウォームアップでもトップタイムをマークする万全の状態で決勝を迎えましたが、残念ながらリタイアに終わりました。

カル・クラッチロー(LCR Honda)は7位でフィニッシュしました。今大会は、上位4台が大きなリードを築き、その後方で、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、アレックス・エスパルガロ(スズキ)、ブラッドリー・スミス(ヤマハ)、ポル・エスパルガロ(ヤマハ)とクラッチローが、5番手争いのグループを形成しました。その中でクラッチローは、ドヴィツィオーゾ、アレックス・エスパルガロに続く7位でチェッカーを受けました。

以下、予選14番手から決勝に挑んだスコット・レディング(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が12位。Hondaのオープン車「RC213V-RS」に乗るユージン・ラバティ(Aspar MotoGP Team)が、予選に続いて決勝でもオープンクラスのトップでフィニッシュしました。

シーズン後半に入って上り調子のラバティは、その好調ぶりをリザルトにつなげることに成功しました。チームメートのニッキー・ヘイデンは15位でフィニッシュ。Aspar MotoGP Teamは今季初めて、両選手がそろってポイントを獲得しました。

ジャック・ミラー(LCR Honda)は19位。カレル・アブラハム(AB Motoracing)はリタイアでした。

Moto2クラスは、今季2度目のPPから決勝に挑んだティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、アレックス・リンス(Paginas Amarillas HP 40)とし烈なバトルを経て、今季2勝目を挙げました。リンスが2位、予選4番手のサム・ロース(Speed Up Racing)が3位になり、6戦ぶり今季4度目の表彰台に立ちました。

ジョナス・フォルガー(AGR Team)が4位、トーマス・ルティ(Derendinger Racing Interwetten)が5位、タイトル王手で今大会を迎えたヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)は6位に終わり、タイトル決定は次戦の日本GPへ持ち越しとなりました。

予選5番手から決勝に挑んだ中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は思うようにペースを上げられず8位。チームメートのアズラン・シャー・カマルザマンは14位でフィニッシュしました。

Moto3クラスは、トップグループが10台に膨れ上がり、ランキングトップのダニー・ケント(LEOPARD Racing)、総合2位のエネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Team Moto3)などが最終ラップに転倒する壮絶な戦いとなり、ミゲル・オリベイラ(KTM)が優勝。予選5番手からトップグループに加わったホルヘ・ナバロ(Estrella Galicia 0,0)が2位でフィニッシュし、初の表彰台を獲得しました。

以下のHonda勢は、エフレン・バスケス(LEOPARD Racing)が4位、ニッコロ・アントネッリ(Ongetta-Rivacold)が6位、アレックス・マスボー(SaxoPrint RTG)が8位。尾野弘樹(LEOPARD Racing)がベストリザルトの9位でフィニッシュしますが、イエローフラッグ中の追い越しのペナルティーで10位に降格となりました。ただ、尾野はそんな中でも、第15戦日本GPにつながる走りをみせ、手応えをアピールしました。ファビオ・クアルタラロ(Estrella Galicia 0,0)の代役で出場の山田誓己は18位でした。

コメント
■ダニ・ペドロサ(MotoGP 2位)

「バレンティーノ(ロッシ)とすばらしいレースができてとてもうれしいです。残り5周で彼が後ろにぴったりついて、僕をパスしようとしていたので、とても難しいレースでした。でも、彼の前をキープしました。バレンティーノは、今回のような戦いにとても強く、どんなライダーをも負かします。そして僕は、それに対抗できないのが欠点の一つでした。でも、今日は彼に勝つことができました。バトルでは何度もポジションを入れ替え、大きなモチベーションにつながりました。とてもうれしいです。Repsol Honda Teamのすべての人に感謝したいです。次のレースではもっと強くなれるようにがんばります」

■カル・クラッチロー(MotoGP 7位)
「7位というポジションにはあまり満足していませんが、このパッケージで出せる最高の結果だと思います。かなりいい走りができました。しかし、リアのグリップが全くありませんでした。ほかにもいくつか小さな問題がありました。スタートではクラッチが滑り、4つポジションを落とし、加速にも苦戦しました。それほどプッシュしていなくても何度か転倒しそうな瞬間があったので、完走できてうれしいです。厳しい状態でも7位でフィニッシュできたので、ポジティブな週末だったと思います。前進しなければなりませんが、今日のレースはいろいろな問題を引き出すレースとなりました」

■スコット・レディング(MotoGP 12位)
「正直、かなり難しいレースウイークになると思っていました。気温が上がったときに、ブレーキングの問題が出ていました。リアもかなり跳ねていました。(ヨニー)ヘルナンデス(ドゥカティ)に追いつけると思ったのですが、終盤、マシンのフィーリングがかなり落ちました。タイヤとリムが少しずれていましたが、それが一番の問題ではなかったと思います。少し振動があり、リアのグリップに衝撃がありました。終盤は苦戦しました。タイムがかなり落ちてしまい、つらいレースでした」

■ユージン・ラバティ(MotoGP 14位)
「今日の結果にはとても満足しています。昨日の予選は最高でしたが、あれは1周のラップタイムです。今日の方がとても重要です。23周を力強く走れました。以前はトップ争いをしてきましたが、今はポイント圏内を目指して走っています。でも、オープンクラスでトップになるというのは、モチベーションを維持するのに役立っています。リラックスして走れました。マシンは終盤にかけてとてもよかったです。自分のレースができました。自分のやっていることに集中できました。14番手争いの最中でも、優勝争いをしているかのようでした。ニッキー(ヘイデン)はすばらしいチームメートであり、すばらしいライダーです。フリー走行や予選がうまくいかなくても、日曜日のレースではすべてまとめてきます。今日は、彼とすばらしいバトルをしました。今日ようやく、人に見てもらえる走りができました。この先も引き続き前進できることを願っています」

■ニッキー・ヘイデン(MotoGP 15位)
「とてもいいスタートを切れました。数周はいい感触でしたが、何人かにパスされて、前のグループに追いつけませんでした。結局大きなバトルに巻き込まれました。いいレースができたので、ポジションを下げてしまったのは残念です。今日はユージンとバトルをしました。最終的に15位ですが、ポジティブな部分もありました。マシンはよく機能しています。親指のケガの影響で楽ではありませんでしたが、それがこの結果の理由だとは言いたくありません。骨が動いていないことを確認するためにレントゲンを撮ります。日本ではもっといい結果を出せるよう願っています」

■ジャック・ミラー(MotoGP 19位)
「レースの90パーセントは満足しています。残り5周までは本当にとてもよかったです。ところがその段階にはフロントタイヤが終わり、リアタイヤも苦しくなっていました。その後、グループについていくペースを維持できず、さもないと転倒していました。ストレートで差をつけられる分、ブレーキングでギャップを縮められるようプッシュしていました。うまくいっていたのですが、残念ながら最後は、タイヤの消耗でポジションを下げてしまいました。大集団の中で、長い間走れたのはよかったです。多くの経験ができました」

■マルク・マルケス(MotoGP リタイア)
「今日はチームとファンに謝りたいです。今週末は本当にいい仕事をしてきて、とてもいいペースがありました。2周目の12コーナーのブレーキングでミスをして、フロントから転倒してしまいました。自分のせいです。ごめんなさい。シーズンがうまくいっていないときは、なにもかもが思い通りにいきません。そして今シーズンは、いろいろと苦戦しています。まだ残り4レースあります。前に出られるようにがんばって、最後まで戦いたいです」

■ティト・ラバト(Moto2 優勝)
「アレックス(リンス)は新品のソフトタイヤを2度目のスタートでも使っていたので、終盤にかけて速いことは分かっていました。それに対して、僕は1度目と同じタイヤを使わなければなりませんでした。そういうレースでしたが、ホームグランプリで優勝できてとてもうれしいです。チームに本当に感謝しています。まだあと4レースが残っているので、レースを楽しみ、もっと優勝したいです」

■アレックス・リンス(Moto2 2位)
「あと少しでしたが、2位になれました。サポートしてくれたすべての人、そしてすばらしいライダーのケニー・ノエスにこの2位を捧げたいです。彼が早く回復することを願っています」

■サム・ロース(Moto2 3位)
「最後までプッシュして走りました。前の2人と同じくらいのペースがあると思いましたが、ついていけませんでした。しかし、レースウイークを通していい仕事ができたので満足しています。あと少し足りませんでした。ここ数戦はあまり運がなかったので、今日はとてもいい気分です」

■中上貴晶(Moto2 8位)
「8位というのは望んでいた結果ではありませんでした。今日は赤旗中断になり、21周のレースが14周になり、よりスピードアップが求められる状態だったのですが、スタートに失敗してポジションを大きく落とし、序盤にペースを上げられませんでした。ウイークを通してやってきたことを結果につなげられずに残念でした。今日はコンディションが変わったのか、昨日までのフィーリングで走れませんでしたが、最後までしっかり走ったので、なんとか次戦につながったと思います」

■ホルヘ・ナバロ(Moto3 2位)
「初の表彰台を獲得できて、とてもうれしいです。アラゴンは大好きなサーキットなので、よりうれしいです。プラクティスを終えて、いいレースができると分かっていました。朝のウォームアップでの転倒を除いて、すべてがうまくいきました。レースウイークを通してチームはとてもすばらしい仕事をしてくれました。僕を落ち着かせてくれました。今回の結果はとてもうれしいです。この調子で引き続きがんばりたいです。もっと表彰台を獲得したり、優勝したりできるようにがんばります」

■尾野弘樹(Moto3 10位)
「セッティングはそれほど変えていないのですが、今朝のウォームアップでとても気持ちよく走れました。そして、決勝でも同じように乗れました。セカンド集団は10台以上の大集団になっていました。その中で終盤ポジションを上げていくことができ、最後は集団の中で2番手まで上がれました。目標はシングルフィニッシュだったので、9位でゴールできてとてもうれしいです。その後、イエローフラッグ中の追い越しのペナルティーで10位になりましたが、日本GPにつながるレースができたと思います」

■山田誓己(Moto3 18位)
「いいレースでした。このレースはFIM CEVレプソルインターナショナル選手権ではなく世界選手権なので、スタートが少し難しかったです。このカテゴリーではバトルが多く、ポジションをキープするのに苦戦しました。いくつかポジションを落としましたが、そのあと次第にペースを上げ、自分のいたグループのトップで終えられました。とてもいい経験になりました。今週末はたくさんのことを学べました。自分のライディングやそのほかの部分で、一歩前進できました」

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