[HONDA]MotoGP Rd.14 アラゴンGPプレビュー

第14戦アラゴンGPが、9月25日(金)〜27日(日)の3日間、スペインのモーターランド・アラゴンで開催されます。このサーキットは、バルセロナとバレンシアからそれぞれ約200km離れたアルカニスの郊外にあります。スペインGP、カタルニアGP、バレンシアGPに続くスペイン4カ所目のグランプリとして2010年にスタートし、今年で6度目の開催となります。

モーターランド・アラゴンは一周5.078km。マレーシアのセパン・サーキットやトルコのイスタンブール・パーク・サーキットなどを手がけたドイツ人デザイナーのヘルマン・ティルケ氏が設計しました。ティルケ氏がデザインしたサーキットは、自然の地形を利用したアップダウンと、バリエーションに富んだコーナーが連続し、リズム感あふれるレイアウトが特徴です。モーターランド・アラゴンは、こうした特徴に加え、2本の長いストレートを組み合わせたレイアウトになっており、パッシングポイントが多いため、選手たちから高い評価を得ています。

11年にはケーシー・ストーナーが、このサーキットでRepsol Honda TeamのMotoGP通算100勝目を達成しました。さらに、12年にダニ・ペドロサ、13年はマルク・マルケスとRepsol Honda Teamが3年連続で優勝しました。昨年は、ドライコンディションからウエットコンディションへと変化する“フラッグ・トゥ・フラッグ”のレースとなり、マルケスとペドロサが1-2態勢を築きましたが、ウエットコンディションの中で両選手が転倒。ともに再スタートできましたが、マルケスが13位、ペドロサは14位という結果に終わりました。

今年はその雪辱に挑むレースになります。前戦のサンマリノGPでは、今年初のフラッグ・トゥ・フラッグとなり、昨年のアラゴンGPでの苦い経験を生かしたマルケスが、的確なタイミングでマシンチェンジを行い、今季4勝目を挙げました。今大会では、2戦連続の優勝、今季5勝目を狙います。

マルケスは、バルセロナから約100km離れたリェイダ近郊のサルベラで生まれ育ちました。自宅から最も近いカタルニアGPがホームグランプリとなりますが、アラゴンも自宅から170kmの距離にあるため、第2のホームグランプリといえます。アラゴンGPでは、Moto2クラスに出場した11年が優勝、12年は2位、MotoGPクラスにスイッチした13年は優勝と、これまで地元ファンの期待に応えてきました。昨年はトップを走りながら優勝を逃しましたが、今年は再び地元ファンの声援に応える意気込みです。

チームメートのペドロサも、モーターランド・アラゴンを得意にしており、今年は3年ぶりの大会制覇を目指します。前戦は不安定な天候の中で残念な結果となり、昨年もフラッグ・トゥ・フラッグで優勝争いから脱落しているだけに、今年はマルケスとともにその雪辱に挑みます。

前戦で11位に終わったカル・クラッチロー(LCR Honda)は、今大会で2年連続表彰台を狙います。昨年は、フラッグ・トゥ・フラッグの中で3位表彰台に上がりました。クラッチローは、リズム感あふれるこのサーキットを得意としており、今年は優勝争いに加わることが期待できます。

前戦で念願の初表彰台への登壇を果たしたスコット・レディング(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、アラゴンGPに向けて闘志を高めています。大荒れのレースとなった前戦では、タイミングよくマシンチェンジを行い、ドライからウエット、さらにドライに変化する路面コンディションの中ですばらしい走りをみせました。今大会は「トップ10を目標に戦う」とコメントしており、勢いに乗っているだけに注目が集まっています。

Hondaのオープン車「RC213V-RS」で出場するジャック・ミラー(LCR Honda)は、13戦を終えて総合18位にランクインしています。ここまで11位を最高位に4度ポイントを獲得しており、レースのたびにMotoGPマシンを乗りこなしていくミラーの走りに期待が高まります。総合19位のニッキー・ヘイデン(Aspar MotoGP Team)は、先日、トレーニング中に右手親指を負傷し、不安を抱えての大会となりますが、チームのホームグランプリとなるだけにモチベーションを高めています。チームメートのユージン・ラバティは、後半戦に入ってから調子を上げており、その結果をアルゴンGPにつなげたいと考えています。カレル・アブラハム(AB Motoracing)は、負傷中の左足がまだ完全ではないものの、初のポイント獲得を目指します。

Moto2クラスは、総合首位のヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)が、タイトルに王手をかけています。ザルコ以外にチャンピオンの可能性を残すのは、93点差で総合2位のティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)。110点差で総合3位のアレックス・リンス(Paginas Amarillas HP 40)の2人。今大会では、ザルコの自力でのチャンピオン決定はありませんが、ラバトとリンスの結果次第ではチャンピオンが決まります。シーズンは残り5戦。今大会を終えて100点差をつけることがザルコのチャンピオン決定の条件です。

総合2位のラバトは、ホームグランプリに向けて気合が入っています。昨年は、ザルコに競り勝って2位でフィニッシュしているだけに、今大会では、ザルコのタイトル決定にストップをかける意気込みです。総合3位のリンスも、地元ファンの声援を受けて、ザルコとの戦いに挑みます。

前戦で2年ぶりに表彰台に立った中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は、2戦連続の表彰台を狙います。後半戦に入って調子を上げているアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)も、今大会は初表彰台が期待されます。
Moto3クラスは、総合首位のダニー・ケント(LEOPARD Racing)と総合2位のエネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Team Moto3)の2人が、3位以下に大きなリードを築いてチャンピオン争いを繰り広げています。2人のポイント差は55点。リードを広げたいケントと、その差を縮めたいバスティアニーニの熱い戦いに注目が集まります。

総合5位のニッコロ・アントネッリ(Ongetta-Rivacold)、総合6位でホームグランプリを迎えるエフレン・バスケス(LEOPARD Racing)もそれぞれ優勝を狙います。尾野弘樹(LEOPARD Racing)は、今大会でシーズンベストの成績を目指します。尾野は、昨年のFIM CEVレプソルインターナショナル選手権のアラゴン大会で3位表彰台に立つとともに、Moto3クラスにワイルドカードで出場して11位でフィニッシュしています。

また、前戦で右足を負傷したファビオ・クアルタラロ(Estrella Galicia 0,0)の代役として、FIM CEVレプソルインターナショナル選手権に出場中の山田誓己が出場します。

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