[SUZUKI]MotoGPスペシャルサイト ノブさんの見どころチェック Vol.2

MotoGP日本グランプリ 見どころチェックの2回目は、チームスズキエクスターの2人のライダーについて、彼らの走りの個性などをお話ししましょう。

ライダーのチーム契約には、昨シーズンの成績や走りの内容などが主な資料となります。F1のバイク版と言われるMotoGPでは、究極のレースマシンを操るライダーの人選もまた、大変重要になります。チームスズキエクスターのライダーは、アレイシ・エスパルガロとマーベリック・ビニャーレスの2人で、どちらもスペイン出身のライダーです。

アレイシ選手は、2009年シーズンからMotoGPを走り、経験も実績もある26歳のライダーです。昨シーズンはプライベートチームでしたが、ファクトリーではないマシンでも非常にアグレッシブな走りをしており、彼なら、戦闘力の面でまだ完璧とは言えないスズキのマシンに乗ってもきっと頑張ってくれるのでは、というところで期待されたのでしょう。

一方のマーベリック選手は、まだ20歳と若く、昨シーズンはMOTO2でランキング3位、MotoGPは今年がルーキーシーズンです。昨年の好成績ももちろんですが、彼の場合は走りのセンスが抜群で、一見地味な走りのようですがステップワークが非常に上手なライダー。スズキのMotoGP復活に際し、若い伸び盛りのライダーとして大抜擢されました。私はこういったライダーの人選に直接は関わっていませんが、シーズン前にチームマネージャーのダビデ・ブリビオ氏から相談を受け、「この2人は良さそうですね」といった意見交換はしました。

2人の走りについて私なりに分析すると、実はアレイシ選手とマーベリック選手は走りのタイプがまったく違って、レースでは非常に対照的です。アレイシ選手はどんな時も常に全開、持てる力の100パーセントあるいはそれ以上の走りを見せるライダー。GSX-RRは今のところマシンパワーが課題のひとつですが、アレイシ選手はたとえば直線でライバルに離されても、それを次のコーナーの入口で頑張って詰めていく、コーナーの侵入でタイムを稼ぐタイプです。見ていて、どうやったらあそこまで突っ込めるのか!? と思うほど、とにかくアグレッシブな走りをします。第3戦のアルゼンチンGPでアレイシ選手がホールショットを取ったシーンは、ちょっとシビレましたね。私自身も走りのスタイルはアレイシ選手と同じ全開タイプなので、興味深く注目しています。

一方、マーベリック選手の走りを見ていると、最近流行りの“体を落として走る”スタイルですが、リアを振り出しながら曲がる時の、その“フリ”がとても上手い。リアを滑らせながらのコーナーリングは他のライダーも皆やっていることですが、マーベリック選手はコーナーを曲がっていって、外側の足をステップからほぼ浮かせてしまう、それで車体を滑らせながらコントロールしているんです。このあたりのセンスはもう異常というか、天才の部類に入りますね。こういう走りをするライダーは私も見たことがないし、これまでにない新しいタイプのライダーと言えるのはないでしょうか。

さらにマーベリック選手は、若いのにそこまで語るかというくらい、マシンのことも非常によく解っています。走り終わって“あそこではあの走りが限界です。あとはマシンパワーとシームレスギアボックス、この2項目が加わればもっと前に行けます”とハッキリ言います。確かにその通りなのですが、20歳にしてそこまで言い切るのかと。こういうライダーが将来チャンピオンを取れるのかな、と思ったりします。

日本GPでは、アレイシ選手とマーベリック選手、2人の走りの個性にぜひ注目ください。次回は、日本GPの舞台となるツインリンクもてぎの特徴や見どころポイントなどをお伝えする予定です、お楽しみに!

関連記事

編集部おすすめ

  1. 【PR】 バーエンドの交換は、安価かつ手軽ながら意外と目立つカスタム。多彩なアフターパ…
  2. 【PR】 画質が鮮明、自動録画や衝撃センサーも重宝する 【ビッグマシン・ゼロ:文…
  3. Hondaは、ロングセラーのロードスポーツモデル「CB400 SUPER FOUR」と、防風…
  4. 【PR】 バンキングがクイック!全てがダイレクトに変化 【ビッグマシン・ゼロ:文…
ページ上部へ戻る